山形市の霞城公園にやって来ました。
この場所での目的は二つあります。
一つはヒガンバナ、二つ目がアメリカスズカケノキの確認です。
ヒガンバナは目に付きやすいので、何とかなるだろうと思いましたが、問題はアメリカスズカケノキです。
広い公園の中で一本の木を見つけ出すのは容易なことではありません。
そこで、管理事務所をお訪ねして、職員の方にアメリカスズカケノキが何処にあるかお聞きしてみました。
すぐには分からなかったのですが、多分あの辺だろうと、自転車に分乗して、一緒にご案内して下さることになりました。
公園の北西側に進むと、頭一つ突き出た高木が見えてきたので、近づく前に、すぐにそれと分かりました。
しかし、その根本の名札には、
スズカケノキ(プラタナス類) Platanus×acerifolia と記されていました。
「Platanus×acerifolia」はモミジバスズカケノキを意味します。
幹を見て、葉を見上げましたが、結論が出ているので、見かたはおざなりです。
事務所に戻ると、2年程前に作成した公園の案内図に、この木をアメリカスズカケノキと記していることが分かりました。
それがインターネットで拡散したようです。
学名で「Platanus×acerifolia」と記されたものが、何故アメリカスズカケノキと紹介されたのでしょうか?
東京のモミジバスズカケノキの街路樹の名札に、スズカケノキの学名が記されていたように、もしかすると、学名を確認していない ?!
そんなことはあり得ないとは思いますが・・・
モミジバスズカケノキを確認した後で、ヒガンバナの所在も聞いてみました。
東大手門の堀の斜面辺りにあると言うことなので、行ってみますと、急斜面の水際で横一列に咲く赤い花を目にしました。
東大手門から北へ続く堀壁の上にも、桜の木の下にヒガンバナがひと塊に花群れをつくっていました。
山形ではヒガンバナが珍しいのか、市民が熱心にヒガンバナにレンズを向ける姿を認めました。
前回の記事でご紹介したように、この辺りではヒガンバナの葉が光合成を行う1~3月に雪の下に埋もれてしまうので、ヒガンバナが大きな群落を作れないハンディキャップとなっているようです。
それつけても、忙しい時間を割いて、ご案内頂いた管理室の皆様、本当にありがとうございました。
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