山形県村山市から国道13号を北上し、ナビと時計を見比べながら、秋田へ行くか岩手へ行くか、どうしようかな~ と考え続けました。
そして、秋田県横手市が分岐点なので、横手に着いた時に判断することにしました。
しかし、国道13号をはしると、高速道が無料で提供されていたり、バイパスが細切れに現れたりで、予想以上に距離を稼げました。
横手の手前の湯沢に着いたのが17時少し前でした。

この時刻だと、高速道路の秋田道をはしれば、秋田県潟上市のヒガンバナに何とか間に合うと判断しました。
今日中に、秋田県唯一のヒガンバナを消化できれば、その後は弘前から太平洋側を南下し、時間に余裕があれば、仙台市野草園などに寄り道することもできます。
横手ICで秋田道に入り、片側一車線の高速道を順調にはしり始めました。
しかし、気が付くとガソリンメーターがゼロに近づき始めていました。
そしてとうとう、メーター中の赤ランプが点灯し始めたのです。
片側一車線でガス欠になれば、多くの人に迷惑を掛けるのは火を見るより明らかでした。
でもしかし、秋田道は森と丘に囲まれ、ICが近づいても周囲にガソリンスタンドがあるようには思えないのです。
やっとの思いで、秋田中央ICに辿り着き、接続道へ下りて、しばらくはしった先の反対車線に見つけたガソリンスタンドで給油を済ませることができました。
とは言っても、リッター151円だったので、2千円分しか入れてません。
この判断が大正解でした。
翌日、青森郊外でリッター138円のスタンドを見つけ、満タンにすることができたのです。
勿論、浮いた分は全て、その晩の晩酌代となって胃の中に消えてゆきました。
でも青森郊外のガソリンスタンドは何でこんなに安いの? 皆さんご存知でした?
などと、ドタバタ劇を演じながら、秋田県で唯一ヒガンバナが咲くとの情報がある、潟上市の道の駅天王グリーンランドにやって来ました。
ところで、今原稿を書きながら、PCの画面半分にネット地図を広げていますが、地図の中に「金足」という地名を見つけました。
おや、やっぱりそうですか、甲子園で話題沸騰の金足農高は此処なのですか。
選手の皆さんは今でもここで、日夜練習に励んでおられるのでしょうね。
吉田投手、大谷投手のような活躍を期待していますよ。
道の駅の売店でヒガンバナの情報を頂き、道の駅に隣接する公園の中へと入ってゆきました。

既に陽は落ちて、周囲の木立は闇に紛れ始めました。
しかし何とか執念で、ヒガンバナを見つけ出すことができました。
東京から遠路700㎞ほどの道をはしって来ましたので、花が見つからなければ、今夜はこの道の駅の駐車場に泊まる覚悟でしたが、万事めでたしめでたしです。

道の駅の店員さんは、以前はもっと沢山のヒガンバナがあったそうですが、今は無くなりそうだとお話しされていました。
写真より肉眼の方が、もう少しはっきり見えていましたが、この場所のヒガンバナは、6畳ほどの広さに10株程度、花数で4~50個程度でしたから、管理を怠れば、いずれは消滅してしまうかもしれません。
車へ戻る途中、道の駅の展望台が池の水面に影を映していました。

暗闇が少しずつ湧き出して、周囲の景色を夜の帳の中へ隠し始めました。
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