へぇ~Bonn便り

ニューヨークからボンへ引っ越してきました。時にはへぇ~と言いたくなるようなドイツの平凡を皆さんにお便りします。

Mさん来訪

2006-08-24 05:40:05 | ドイツのへぇ~ボン生活

 6月にゲーテで一緒だったMさんが、家に遊びに来てくれました。彼女は7月からはデュッセルドルフの学校に移って勉強を続けていましたが、授業が終わって今週末にいよいよドイツを発ちます。出発前の忙しい最中、わざわざデュッセルドルフからボンまで来てくれました。Mさんはイギリスで英語教授法の修士号を取って、日本の語学学校で英語講師をした後、企業の輸出入セクションで働いて、それがきっかけでドイツに興味を持って、この夏ドイツ語を勉強しにドイツに来ました。彼女の人柄と経験に興味を持った私は、聞きたいことがいっぱいだったので、今日は個人的におしゃべりができてとても楽しく有意義でした。

 その間、息子はランとプレイデート。これで大人のおしゃべりの間も退屈しません。それどころか、普段は人見知りをする息子が、Mさんには最初からたくさん話しかけていました。「これから友だちがくるの。でも英語の友だち。」それから、学校のことを親に話すよりも詳しく説明していました。きっとMさんが話しやすかったのでしょう。それに日本語の方がリラックスするのかも知れません。子供同士の時は英語でも饒舌なのに不思議です。

 語学学校ではいつも面白い出会いがあります。国籍も、職業も、言葉を習う動機も様々で、こんなにバラエティーに富んだ出会いがあるのは語学学校ならでは。2週間前にクラスメイトの家に家族で招かれました。彼女のお父さんはリビア人、お母さんはギリシャ人。ご主人はドイツ人とリビア人の両親の元に育って、ご両親はイタリア語で会話をしていたとのことで、ご主人の兄弟はみんな英語を合わせて4カ国語を流暢に話します。ご兄弟も一緒にテーブルを囲んで、育った言語環境や、国籍の話、ドイツに移住した経緯など、今まで身近になかったような人生の曲折話を聞くことができました。事実は小説よりも奇なり。ちょっとした疑似体験をした気分です。

 Mさんが来てくれるこの機会に、クラスメイトだったみんなに連絡をとってみました。私は悲しいかな、未だに英語で生活を押し通していますが、受話器の向こうの彼女たちの応答は、すっかりドイツ語混じりでした。よっぽど普段から使っている感じ。

 息子の夏休みが終わって、来週からは夫婦でドイツ語の学校に通うことにしました。6週間の予定です。宿題に追われる日々に戻りますが、週に一回くらいは平凡便りをお届けしたいです。またいろんな出会いが待っているかな。Mさんとも次回は日本で会いたいと思っています。


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