2008年の報告

　ドイツ生活も来年の４月には３年を迎えます。石の上にも３年、いつの間にかに知り合いも増え、すっかり居心地がよくなりました。ボンの環境と巡り会いに感謝する毎日です。ベートーベンの街で身近にコンサートを楽しんでいます。

　長男はインターナショナルスクールでは２年生、日本の学年では１年生になりました。夏休みには長野の小学校に体験入学をさせていただいて、日本の文化にたくさんの刺激を受けていました。集団登下校、教室の掃除、給食、体育の授業でのプール、どれも彼にとって初体験でした。芋掘りをしたり、ブルーベリーを摘んだり、温泉に入ったり、竹馬に乗ったり、普段できない体験ばかりでした。

　長女は９月から、モンテソーリの学校に通い始めました。先生の顔を見るとニコニコして抱きついてよく懐いています。現在１歳１０カ月。お節介な娘は、何でも自分でやりたがります。ゴミ箱の中にゴミ袋がないと、自分で引き出しから袋を出してきて私に渡してくれます。キッチンの床にチョークで落書きをしたあと、すかさず自分でモップをかけます。どれも教えていないのに、どうして細かい手順を知っているの？しまってある場所もよくわかっていて驚きます。何でも見られているんですね。タイツやズボンも自分で履くと聞かず、時間をかけて頑張っています。

　パパは毎朝息子と学校まで歩き、休みの日には公園でサッカーをしたり、Ｆ１レースをテレビ観戦しながら白熱したり、今では気の合う親友父子です。息子の日本語補習校で子供たちに交じって書道を習っています。毎朝公園の中を職場まで歩いていたら、お腹周りもちょっとスッキリしてきたみたい。

　私は自宅で日本語を教えています。週に３回、大人のクラス、中学生クラス、小学生クラスがあります。ボンでの日本語人気はニューヨークの時以上で、国籍は韓国、モンゴル、フランス、ドイツ、台湾、シンガポールと様々、皆とても優秀で熱心です。人がいつも家に集まってくれる幸せと、教えることの難しさと張り合いを同時に感じています。