へぇ~Bonn便り

ニューヨークからボンへ引っ越してきました。時にはへぇ~と言いたくなるようなドイツの平凡を皆さんにお便りします。

多言語の国 ルクセンブルク

2006-07-22 06:43:43 | ドイツのへぇ~ボン生活

 先週末にルクセンブルクに旅行しました。新しい物と古い物が混在した自然の豊かな国でした。起伏の激しい細い路地に並ぶ白壁の家は、ギリシャとか南米にありそうな景色ですが、私はふと中国の蘇州に立ち寄ったときのことを思い出しました。

 何より4カ国語が同時に話されている環境が、今まで体験したことのない不思議な特徴でした。ガイドブックでは読んだけど、一体「同時に話される」ってどういうこと?とても興味があったので、町中でも人々の話す声に耳を傾けていました。

 スイスやベルギー、更に言えばインドの様に多言語が話される国は色々ありますが、ここでは本当に同じ人が4カ国語を話すのです。ウエイターはお客さんが話し始める挨拶で、コロコロと英語で答えたり、フランス語で答えたりと対応しているのです。例えば、レストランのメニューはフランス語だけど、ドイツ語で注文を取りに来たり、洋服屋さんのセールの張り紙が4枚別の言葉で並んでいたり、至る所に多言語が混在していました。4カ国語には、フランス語、ドイツ語、英語の他に、国の言語のルクセンブルク語がありますが、私に予備知識がないので、一体どれがルクセンブルク語なのかわかりかねました。ひょっとしたら、そう思ったのは旅行者の話す別の言葉かもしれません。でもどうやら、ドイツ語とフランス語の間みたいな言語ではないかと思います。ラジオで流れたルクセンブルク語(らしきもの)は、ドイツ語ほどは堅くないけど、フランス語よりもハッキリとした感じで、聞き慣れないと落ち着かない気持ちになります。ホテルの部屋でテレビのチャンネルを回してみると、はじめの10チャンネルくらいはドイツ語の番組で、その他の言葉が後半に入っていたので、ドイツ語が主要なのかと思いきや、町で耳にするのはフランス語が多い気がしました。

 帰り道に立ち寄ったエヒテルナッハはドイツとの国境に近いので、ドイツ語が多く聞かれましたが、町中の看板やメニューはフランス語で書かれていました。こんな環境で生まれ育ったら、自然に多言語を話すようになるのでしょうか?家庭内の会話を聞いてみたいです。


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