へぇ~Bonn便り

ニューヨークからボンへ引っ越してきました。時にはへぇ~と言いたくなるようなドイツの平凡を皆さんにお便りします。

几帳面

2008-01-08 07:47:03 | 長男の記録

 インターナショナルスクールの3週間の冬休みが終わり、息子は嬉しくてたまらない様子で、飛び跳ねながら登校していきました。クラスメイトにはまだ旅行から戻っていない子供たちもいて、11人のところ7人でのスタートでしたが、友達に会えたのが楽しかったようです。帰り道に、その日の様子を声を高くして矢継ぎ早に報告してくれました。

 昨年同様、月曜日にはその週の宿題が渡されます。宿題の入ったフォルダーを抱えて歩きながら、「宿題何かなぁ。楽しみ~。」と宿題さえ嬉しくて、帰宅するなり、その週の分の宿題をあっという間に終わらせてしまいました。そもそも彼は「決められたことをちゃんとやる」ことが大好きで、その几帳面さぶりには、いちいち驚きます。

 以前、1日の時間割を書いてあげたことがありました。何時に起きて、食べて、着替えて・・「こんな感じかなぁ」とメモしたようなスケジュール表だったのですが、彼は自らそれを忠実に守って、常に表を見に行っては、次にやることを確認していました。「やりなさい。」と言わなくても、まるでロボットのように規則正しくなってしまってビックリ。今では表がなくてもリズムが定着してしまい、正確に時間を守っています。

 夜8時には、家族全員で、NHKの朝ドラの再放送を見ます。それまでには食事を終えて、「ちりとてちん」のテーマソングが流れる頃には、テレビをつけて全員でソファーに着席。8時15分にそれが終わったらすぐに、お風呂に入って、パジャマに着替えて、髪をドライヤーで乾かして、歯を磨いて、抜けそうな前歯をパパとマミーが30回ずつぐらぐら動かして、9時には就寝。後で息子のベッドを見に行くと、必ず布団をはだけて寝ていますが、目覚まし時計は7時にセットされ、部屋の暖房は2、5の目盛りピッタリに合わせてあります。これも前に一度、朝寒くなるからと、目安として2、5という数字を口にしたことがあったのを、毎日忠実に実行しているのです。夜の9時近くになると、「寝る時間だ」とそわそわし始めます。逆に8時頃に「寝れば?」と言っても、「どうして、まだ9時じゃないじゃん。」と返答。徹底しているなぁ。

 日本から届く「こどもちゃんれんじ」の教材では、「ワークブックをやったらステッカーを貼る」作業に夢中になっています。数日で終わらせて、すぐにやることがなくなってしまうので、日本で買ってきたドリルを何冊か渡しておくと、またまた「こなす」「作業」に夢中です。冬休み中なんて、親の私たちが朝寝ぼけてボーっとしているうちから、朝一番に黙々とドリルのページを進めて、朝食前には終わらせていました。全て息子が勝手にやっていること。あまりに律儀で、「もう今日はおしまいにすれば?」と言ってしまうくらいです。

 こんな真面目さ故、親は楽ですが、彼は独創的なタイプではないので、いつかポキッと折れてしまわないか心配です。だから、彼はカリキュラムがビッチリと組まれた学校が大好きなのかな。何より個人が尊重されるインターナショナルスクールで、「Everybody is different.」という文化の中に身を置いていられるのはとても幸運だと思います。


最新の画像もっと見る