音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

和泉式部 と 与謝野晶子

2015年09月04日 | しの笛


女流歌人の中で一番好きなのは和泉式部と与謝野晶子。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E6%B3%89%E5…F%E9%83%A8

どちらも奔放に自身の心を押さえることなく歌いきっているようで、真っ直ぐに心に入ってくる感じがする。

和泉式部の人生を振り返ってみると、その歌いっぷりもさもありなん、と納得がいく。

和泉式部の歌はことに自身の心の喜び、悲痛、恋情、哀切、熱望・・・などを飾ることなく率直に歌いあげているようで、これほど心に届く歌人もいないなあと思う。

学生時代は与謝野晶子と男性版・与謝野晶子といわれた吉井勇が好きだった。

与謝野晶子の歌集「乱れ髪」、吉井勇の歌集「酒ほがい」からは歌曲などを作曲したこともある。

ともかく与謝野晶子、吉井勇に親しんできたので、後年、和泉式部に出会った時はいっぺんに好きになったし、与謝野晶子の歌いぶりとすごく似てるなあと感じた。

それもそのはず。
与謝野晶子が熱心に研究していたのが和泉式部だと、その後知った。

ともかく和泉式部はいいなあ。

その人生も波乱万丈で、だからこそ心に沁みる歌を残せたのだろうと思う。

和泉式部ほど直截な歌を詠む歌人は他に思い当たらない。


式部の勅撰集(拾遺集)初出歌である
「暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき 遙かに照らせ 山の端の月」は、性空上人への結縁歌である。

この歌碑は書写山・奥の院に存在する。

この性空上人は「西の比叡」と呼ばれた姫路・書写山の開山であり、播磨にはことの他和泉式部伝説が多い。




「風の音~書写・式部(城山如水作曲)」 <挿絵 玉田ともえ>

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