源平の戦いにおいて有名なのは兵庫の一の谷の合戦。
その折、落命したのが笛の名手として知られる平敦盛。
その最期は平家物語「敦盛最期」で切々と語られる。
敦盛所持の笛は「小枝(さえだ)」銘の龍笛で、通称「青葉の笛」と呼ばれている。
自然を愛し、音楽を愛した敦盛であった。
敦盛を討ち取った源氏の猛将・熊谷直実にも敦盛と同年輩の16~7歳の息子がいた。
討ち取った若武者の腰に携えられた一管の笛を見て、悲嘆にくれたと伝えられている。
「龍笛の為の~敦盛・青葉の笛(城山如水作曲)」は、
源平の争乱という時代に翻弄され、笛を剣に持ち替えねばならなかった若武者の慟哭の歌である。
11月11日「こころの祭 姫路」城山如水宅会場では、
播州龍笛とシンセサイザーの演奏でお聞きいただきます。
兵庫の須磨寺には敦盛最期を再現した「源平の庭」があり、本堂奥には
「敦盛首塚」がある。
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