ここ一週間の中国国内の動きを見ていると、国際的抗議というより暴動の様相が強くなっているように見える。
ここは日本は冷静に静観するべきだろう。
この事態に日本国内では憲法改正や、対強攻策を叫ぶ人達もいる。
しかし、ここは国際ルールにのっとって毅然と、しかも冷静に抗議を続ける外交努力が必要だろう。
中国は非常に危険な綱渡りをしている状況なのだ。中国のデモは、拡大すれば早晩、一党独裁体制への反体制デモに変化する可能性が高いと見られる。
国際的な平和ルールが通用しない独裁国家は早晩、内部崩壊することは目に見えている。
中国の内情は推測すると、体制崩壊をなんとか食い止めるために、反体制の目を対外紛争に目をそらさせようと必死になっているように見える。
仮に国際間紛争の事態が発生したとすれば、中国には何の利益も生まない。
それどころか一党独裁体制の崩壊に向かう危惧が大きい。
中国政府としてはソ連のような崩壊をなんとか避けたいはずなのだ。
そのために体制変化はあくまで軟着陸をしたいと考えている。
しかし中国国内の都市部と農村部の貧富格差は想像を絶するもので、体制内の特権階級に対する憎悪は激しく、反体制デモは日常化している。
この段階で大規模デモが中国全土で起きてくれば、それは即、反体制デモに変化していく可能性が高いと推測される。
現在、破壊行動を取っているのは実は政治的には何の知識も国際理解も持たない暴徒達であり、デモを主導しているのは実は、反体制集団なのではないかと推測される。
尖閣領域で万が一紛争が発生したとすれば、それは即、中国の国際的孤立を招き、中国にあっては存亡の重大危機を自ら招くことになると思われる。
したがって日本はあくまで、中国在住日本人の安全確保を強く求め、冷静に抗議を続けることこそが最良の道であろうと思う。
紛争は暴力に対して暴力の応酬を招くだけで何の解決にもならない。
情勢をよく分析してみると、日本よりも中国の方がよほど危機的な立場にあるのだ。
デモが増幅するほどに体制崩壊の危険が高まる。
日本は国際平和ルールにのっとり、冷静に毅然と抗議を続けていくことが重要であろうと思う。
日本がナショナリズムを叫んで、感情的になる事は全く不用であると思う。
日本は冷静に中国の動きを静観し、中国在住日本人の安全を確保することが第一であると思う。