音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

<怨み屋本舗> 現代社会の闇

2014年04月23日 | 日常雑感


自分が一番好きなドラマはやはり「リング」「らせん」と「貞子」シリーズ。

貞子の怨みと呪いの物語。

なぜこの おどろおどろしいドラマが大人気なのかと考えてみると、人間は誰もが多かれ少なかれ、社会や人間関係に対して怨みと呪いを持っているからだろうと思う。

人間と社会・世界には怨みと呪いの渦巻く裏の暗黒面がある。

そういった現状、心理に同調するところがあるから「貞子」の怨みと呪いの物語は人気が衰えることがないのだろうと思う。

最近、娘と息子が深夜に観ている「怨み屋本舗」というドラマを一緒に観ていたら、「貞子」シリーズ並みに面白い。

「怨みを晴らします」という「仕事人」なのだが、現代版「必殺仕事人」というわけで、すごく説得力がある。

「怨み屋」が請け負う仕事は、人間や社会の裏の闇に対する制裁といえる。

学校のいじめ、インチキカルト宗教、サイバー犯罪、ネット殺人代行、歪んだ虚飾家族・・・などなど、どれも現代のニュースになるような、決して表面には表れることのない「悪」に対する怨みからの依頼というわけだ。

「怨み屋」の仕事は非合法なものではあるが、それが「当然の報い」と感じられるところに「必要悪」的な説得力がある。

現代の崩壊しかかった人間心理と社会悪に対して、復讐を代行する「怨み屋」には、なぜか同調、同感するものを感じてしまう。

ともかく、この「怨み屋本舗」シリーズは魅力的だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A8%E3%81%BF%E5%…%E3%83%9E)

以前のドラマの再放映みたいだが、現在も相変わらず続いている社会悪・人間悪を描いている。

今も昔も人は多かれ少なかれ誰かに対して、何かに対して「怨みと呪い」を持っていたと思う。

自身の心の闇である「怨みと呪い」にどう向き合うかで、自身の成長と転落が決まってくる。

「怨み屋」が言っていた「人を呪わば穴二つですよ」。

だから「怨み屋」はくだらない「逆恨み」は請け負わない。

「怨み屋本舗」は「貞子」シリーズ同様、多くの人達に観てもらいたいドラマだと思う。





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