地球46億年の歴史の中で、人類ほど積極的に自然環境を破壊した生物種は無かったと思う。
人類に至るまでの生物種は、地球の自然環境を破壊すること無しに共生していたと思う。
過去に何度か、生物の大絶滅が確認されているが、それは地球の気候変動や、小惑星衝突、太陽活動の変化、太陽風の直撃など、自然現象が原因と推定されている。
これは地球上の生物が積極的に環境破壊をしたというようなことでは無い。
しかし人類にあっては、おそらく地球が生まれてはじめて、自己の意志で積極的に環境破壊を進める「生物種」といえる。
これは地球にとっては「異物」といえるだろうと思う。
地球の自然は「自然環境」という動植物すべてによって「生物サイクル」を形成してきたからだ。
それは「食物連鎖」を形成してすべての生物種が連携し関連しあって共生・共存してきた「自然環境」であったわけだ。
しかし、この自然環境を破壊し、食物連鎖を断ち切り、「生物サイクル」を破壊する「人類」は明らかに地球環境にとっては「異物」と看做せるだろう。
自然環境にあっては「異物」は除去されるか排出されるのが普通だ。
「人類」が地球から「異物」として除去されたり排出されたりしないようにしなければならない。
つまり自然環境を破壊することなく共生していくことが重要なわけだ。
人類には征服欲があるのか、しばしば「自然を征服する」と叫んでみたり、「自然は人類によって征服されるべきもの」というような、とんでもない勘違いをして驕っている様子が見受けられる。
これは西洋哲学における二元論によっているわけだが、東洋には全く正反対の思想が存在する。
いずれにせよ現在の状況で環境破壊が進めば、地球規模の自然災害が起こり、地球環境にとっての「異物」である「人類」は一掃され除去されることが十分考えられる。
人類はそうなる前に、自らの驕りに気付くことができるだろうか。
経済最優先の現状では人類の未来は暗い。