音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

「山村貞子」の魅力 ~ 最高のヒューマン・ドラマ

2013年09月10日 | 日常雑感
先日「貞子3D2」を娘と観にいった。

スマホと連動している映画なので、手元に貞子からの「呪い」が送られてきたりして、恐怖度はこれまでの「貞子」シリーズでかなりの高得点。

自分はテレビドラマ「リング」「らせん」から映画の「貞子」シリーズも全部見ている。

この魅力は何なんだろうなあと、自分なりに考えてみると。

やはり「リング」「らせん」「貞子」シリーズは、単純に「恐怖映画」ではなく「感動のヒューマン・ドラマ」であることだろうと思う。

テレビドラマで、山村貞子に対して
「お前は生きたかっただけなんだろう? そう思うことに罪はない」という会話があった。

今回の映画でも貞子の子「凪子」がいう言葉。
「お姉ちゃん、私を殺すの?どうしてみんな私を怖がるの」
「人が死んでいくのが見えるの。お姉ちゃん、私を助けて」

この時、凪子を抱きしめて「おねえちゃんは、凪子の味方よ」と涙を流す。

「貞子」シリーズの一貫したテーマは、「特殊能力を持って生まれたがゆえに、社会から怪物、化け物と疎外される貞子の悲劇と、それゆえに貞子が世界に発する呪い」だ。

これは現代の構図と全く一致するがゆえの、ファンの無意識の賛同なのだろうと思う。

学校でも社会でも傑出した能力を持つ者、斬新なアイデアを持つ者は、イジメの対象となり抹殺されることがある。

社会はイジメと嫉妬に満ちている。社会一般の人々は平準化を強要するからだ。

世界と日本の社会に「イジメ」と「疎外される人々」が存在する限り「山村貞子」の「呪い」の物語が終焉することは無いだろうと思う。

「リング」「らせん」「貞子」シリーズは日本が世界に誇る「ヒューマン・ドラマ」だと思う。





<rough laugh   誰がために鐘は鳴る>
http://www.youtube.com/watch?v=aqyCzd39ZIcrough laugh 



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