相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

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日経平均テクニカル分析(2月22日)

2007-02-22 22:20:10 | 日経平均テクニカル分析
2月22日 
      寄付   高値   安値    終値  前日比
日経平均先物3月限  18050   18140 18030    18090  +160
日経平均株価(現物)18033.23 18132.84 18024.48 18108.79 +195.58

2月22日 本日の株式相場

急反発。第四上値目標値18080に対して、終値で18090まで上昇。終値ベースの上値目標値に到達。先物の終値ベースではピークも、このまま中期的第一上値目標値18200に向けた上昇バイアスが継続する可能性も。

日経平均は急反発。先物中心限月の寄り付きは下に窓を空ける前日比120高い18050。寄り付き後の18030を安値に上値を試す展開となり、18120まで上昇した。その後は揉み合いとなったが、後場の中頃に一旦18060まで下落。しかし、引けにかけて買い戻しが入り、18140まで上昇。大引けでは若干値を崩して本日の取引を終了した。先物は前日比160高い18090、現物は195.58高い18108.79。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、11月21日終値の15700を底とした上昇トレンドが継続中である。この間、相場のポイントを終値ベースで大きく整理すると、11月21日15700→1月4日17360→11日16860→2月2日17590→8日17280と推移。その後相場は8日終値の17280を底に上昇基調に転換。9 日に終値で17430を上回り、買いシグナルが点灯したことによる上昇を継続している。13日は第二上値目標値の17660に対して17640まで上昇し、17600で引けたことで、その上は17960、18080と計測していたが、15日は17940まで上昇。しかし、高寄りの影響から反落し、終値は17890の陰線となった。罫線では陽線が3つ並ぶ三兵となっており、先高期待は強いものの、15日の高寄りからの急反落に見られるように日中の上昇力が鈍化。P&Fチャートも上に伸びきってきており、一旦のスピード調整を挟んでから再度上攻めというのがノーマルなパターンであるものの、上抜けしてから相場がまだ若く、下ヒゲも長いことから大きな反落が期待できずに18000の大台を窺う可能性もあると見ていた。相場は、16日に20円安の17870と小幅反落したが、19日は第三上値目標値の17960を若干上回る17980まで上昇し、17920で引けた。20日は第三上値目標値の17960で引け、終値ベースの高値を更新。21日は17930と小幅反落して引けたが、第三上値目標値の17960を終値で示現したことによる調整と考えていた。相場は本日、18140まで上昇し、第四上値目標値の18080に対して18090で引け、終値ベースの上値目標値に到達した。これにより、明日以降ザラ場では上値を更新しても、終値では大きく高値を更新しないと見ている。罫線などの時系列のチャートを見ると、昨日までの5日間でほぼ同じゾーンで揉み合いを継続後に上抜けしているが、P&Fチャート上では上昇を示す×印が上に伸びきっている状態。年初の下落からの反発した水準である1月18日の17380から2月9日の17510までの揉み合いにより蓄積されたエネルギーを上に消費した形となっており、16日や21日のような小幅な反落ではない、最低でも100円前後の調整が入る水準まで上昇したと考えている。明日は週末であり、もう一段上に吹いたところが短期的な天井と見ている。
 また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は昨年4月7日の17563.37をピークに6月13日の14218.60まで大きく調整後、7月18日の14437.24を二番底にして上昇基調を続けている。この間、9月と11月の調整(五波動構成の三段上げ)を挟み、1月4日には17353.67と終値で戻り高値を更新した。しかし、相場は5日以降調整局面となったが、11日終値の16838.17を底に切り返し、22日には17424.18で引け、1月4日の17353.67を上回り、中期的サイクルでも買いシグナルが再点灯。24日は17507.40と昨年4月7日の17563.37に迫る水準まで上昇。その後31日の17383.42、2日の17547.11、7日の17292.32と一進一退の推移が続いたが、現物終値で17200を下回らない限りは、買いシグナルは継続し、18200に向けた上昇トレンドは継続中と予測していた。相場は9日に17504.33に急反発したことから17200割れは回避。今度は終値で17600を試す展開と見ていたが、13日には17621.45で引けた。この水準は昨年4月7日の17563.37を上抜いたことになり、テクニカル的には意味が大きく、次の新しい上昇トレンドが開始するシグナルと考えられ、中期的な上値目標値の18200や21000に向けた上昇トレンドのスイッチが入った状態と考えていた。その後、相場は14日の17752.64、そして15日の17897.23と上値を拡大。19日は17940.09と終値ベースで高値を更新した。20日、21日と小幅続落したが、本日は18108.79まで上昇。中期的上値目標値の18200にあと100円と迫る水準まで上昇した。相場は中期的第一上値目標値の18200に向けて上昇バイアスを継続する展開を予測しているが、先物が短期的上値目標値の18080に到達していることから、短期では反落を警戒する意味で弱気、中期では引き続き強気との見方である。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:1月22日終値で17400を上回り、買いシグナル点灯中→中期上値目標値:18200
○下値:終値で16800を下回ると→下値目標値:15700

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:2月9日先物終値で17430を上回り、買いシグナル→:17660、17960、18080(到達)
下値:先物終値で17280を下回ると→:17190、17100