相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

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日経平均テクニカル分析(6月20日)

2006-06-20 23:46:02 | 日経平均テクニカル分析
6月20日 
      寄付   高値   安値    終値  前日比
日経平均先物9月限  14790   14850 14610    14670   -220
日経平均株価(現物)14811.11 14845.71 14621.87 14648.41 -211.94

6月20日 本日の株式相場

続落で仕切り直し。第一上値目標値14930到達後に上値伸びず、失速。

株式相場は続落。前日の米国株式相場が利上げ観測を背景に続落となったことを受けて先物は前日比100円安い14790で始まった。前場は揉み合いながらも14850まで上昇した。しかし、後場に入ると上値の重さを嫌気した売り物に押される展開。先物主導で下げ幅を拡大し、14610まで下落した。引けにかけて若干の戻りを見せたが、上値の重い状態のまま本日の取引を終了した。先物の終値は前日比220円安い14670。現物は211.94安い14648.41。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は16日に14810を上回り、買いシグナルが点灯。上値目標値を14930、15040と計測していた。16日はザラ場で14980まで上昇し、終値は第一上値目標値の14930に近い14920で引ける展開となった。しかし、19日の小幅反落に続き、本日は14670まで終値で下落し、買いシグナルは消滅となった。今後、相場が再度上値を試し、14920を上回ると、上値目標値は15010、15100となる。一方、相場がさらに下値を拡大し、14270を下回ると14180、14100までの下落を予測する。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物の1枠100円チャートで見ると、相場は5月31日に15467.33で引け、23日終値15599.20を下回り、売りシグナルが点灯。中期的な下値目標値を14700、14100と計測していた。相場は8日に14633.03まで下落後、12日には14833.01まで一旦反発。しかし、第二下値目標値である14100に対して、13日は終値で14218.60、14日はザラ場で14045.53まで下げる展開となった。その後、相場は16日に相場の底を確認する条件と見ていた14600を大きく上回る14879.34まで終値で上昇。一旦相場の底を確認した形となった。しかし、19日、本日と続落し、終値で14648.41まで下落。このまま下値を拡大し、14500を終値で割り込む場合は、要注意。相場の習性から、再度下攻めに転換していることになる。さらに14200を下回ると、更なる下値拡大の可能性も残っている。相場は底値圏との認識であるが、まだ下値固めの段階にあり、時間がかかりそうである。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
○4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
○5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、売りシグナル→:14700、14100(到達)
○中期上値:16000以上で引けると→:17100、中期下値:14200以下で引けると→:13400

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で14920を上回ると→:15010、15100
下値:先物終値で14270を下回ると→:14180、14100