里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ハマダイコンの根生葉

2022-04-03 | 日記

東松島市の宮戸島、海岸沿いの集落道を歩いて行くと、崖下の草地に何かの根生葉が群生
しています。初めはナノハナかと思ったのですが、全体に細かい毛が密生しているのでハ
マダイコンでしょうね。

ハマダイコンにはよく似たセイヨウノダイコンという種がありますが、これはその名が示
すようにヨーロッパ原産の帰化植物で、河川堤防や道路沿いなどに群生しているのをよく
見かけます。残念ながら私は両者の違いを理解していませんが、海岸沿いの砂勝ちな場所
に生えていたのでハマダイコンとしました。

                              三枚とも2022.3.29撮影

アブラナ科ダイコン属の二年草で、日本全土の海岸の砂地に生える。草丈は30〜70cm。
原産地は中国~朝鮮半島で、古い時代に渡来した史前帰化植物とする説が有力。
根は硬めで大根のように太くならず、円柱形で太さは1cmほど。
根生葉には太い葉柄があり、長さ5~20cm、羽状に全裂し、頂裂片が特に大きい。側羽片
は4〜7対、裂片は広楕円形で上部のものほど大きい。葉軸や葉の両面に毛が生える。
茎葉は互生し、上部のものほどあまり裂けない。
花期は4〜6月、花は総状花序で下から順次咲きあがる。花の直径は2~2.5cm、4弁花。
花弁は倒卵形で淡紅紫色、紫脈がある。
果実は無毛、長さ5〜8cm、数珠状にくびれて先は細く尖る。中に2〜5個の種子がある。
種子は褐色~赤褐色、長寿命で波で散布される。

 



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