砂丘パックの火山灰
一体どこから来たか?
砂丘の地下構造
砂丘は一見すると、ただ砂ばかりとしか思えないが、じつは詳しく調べるとさまざまな歴史を秘めている。
鳥取砂丘では、大山火山などから飛来した火山灰を砂のあいだにはさんでいることが、地質調査を行った研究者によって明らかにされた。
この火山灰は、更新世の終りころ(約五万年から二万年前)に降灰したことが判明しており、これによって、
鳥取砂丘は火山灰降下以前の古砂丘と、以後の新砂丘に分けられた。
砂丘には、ところによってこの火山灰層が露出した場所があり、黄土色をした層なので簡単に見分けることができる。
このように鳥取砂丘は、全国の砂丘でも珍しく、砂丘の構造がよくわかるので貴重である。砂丘にはさまれたクロスナや遺跡なども、砂丘の構造を知る貴重な手がかりとなる。
鳥取県中部の長瀬高浜では、工事で掘り下げた際、砂丘の下からクロスナが現れ、膨大な土器や石器を出土して地下の構造が明らかになった。
砂丘の下にどれぼどの砂丘がつづき、その下にはどんな岩石があって、土台になっているかを知るには、周りの構造から類推するのも方法だが、直接ボーリングをすると確実にわかる。
鳥取砂丘では、一九九三年と翌年にボーリングが行われ、地下に火山灰層をはさみ、さらにその下に砂丘の砂や砂と粘土の層が六十メートル近くもあることがわかった。
姶良の火山灰 鹿児島発
大山倉吉軽石層 パミス
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