100分de名著 『放浪記』 林芙美子
第4回 「女流文学」を解き放つ
戦後も旺盛な執筆活動を続ける林芙美子。
「晩菊」「浮雲」は名文で名高い。その一方で、若手には負けないとばかりにエッセイ、食レポなどを貪欲に引き受け続け、プライベートでも型破りで奔放な私生活を送る。
誰もが一目を置く有名作家になっても「成熟」という言葉は彼女には全く似合わなかった。
体の不調をおして「食べ歩き」取材を二軒はしごした夜に心臓発作で亡くなる芙美子。
彼女は最期の最期まで「わきまえない」生き方を貫いた。
第四回は、「女流文学」という枠にはまることなく、自分を貫き通した痛快な作家人生を振り返る。
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