100分de名著 ボーヴォワール「老い」
第2回 老いに直面した人びと
著名な作家に対して「60歳を過ぎて書くものは二番煎じのお茶ほどの価値しかない」と喝破するボーヴォワール。
作家ばかりではなく、アインシュタインら科学者、チャーチルら政治家など、
老いによって創造性や判断力を失った職業人たちが過去の業績にこだわり柔軟さを失っていく姿を容赦なく描き出す。
その一方で、90歳近くになっても敢然と平和運動に取り組む哲学者ラッセル、衰えをなんのてらいもなく聴衆にさらすゲーテなど肯定的な老いの姿を描くことも忘れない。
第二回は、著名な職業人たちの老いの姿を通して、ひるむことなく「老い」をさらけ出して生きていくことの大切さを考える。
HAUSER - Intermezzo from Cavalleria Rusticana
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