100分de名著 ボーヴォワール「老い」
第3回 老いと性
フェミニストでもあるボーヴォワールは老人の性にも言及する。
男性から見て性的な存在である女性は長らく、自らの性を語ることが許されてこなかった。
同じく老人も性から解脱した人間としてとらえられてきた。
「老人は純潔であるべき」という道徳に対し彼女は異議申し立てを行う。
階級、ジェンダー、生物学的な見地から多角的に分析し、老人に対するステレオタイプの決めつけを否定するのだ。
第三回は、40代で年下の男性と恋に落ちたというボーヴォワールならではの視点から、老いても人間は性から解放されないがきちんと向き合う道もあるという、
ポジティブな「老人の性」のあり方を伝える。
HAUSER - Intermezzo from Cavalleria Rusticana
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