大注目の遺跡 ④
古代出雲で探る古墳誕
荒神谷遺跡
荒神谷遺跡は昭和58年(1983年)広域農道(出雲ロマン街道)建設にともなう遺跡分布
調査で、調査員が田んぼのあぜ道で一片の土器(古墳時代の須恵器)をひろった事がきっかけとなり発見されました。
遺跡の南側に『三宝荒神』が祭られている事から荒神谷遺跡と命名され、
翌昭和59年、谷あいの斜面を発掘調査したところ、358本の銅剣(どう
けん)が出土しました。
遺跡は『出雲国風土記』記載の出雲郡(いずものこほり)の神名火山(かんなびやま)に比定されている仏経山の北東3kmに
位置する斐川町神庭(かんば)西谷にあります。
銅剣が埋納されていたのは、小さな谷間の標高22mの南向きの急斜面で、
昭和60年には、その時点からわずか7m離れて銅鐸(どうたく)と銅矛(どうほこ)が出土しました。
■銅剣358本荒神谷で発見されたとき、全国の銅剣出土総数は300本余りでしたが、
荒神谷では4列に並んだ同じ形の銅剣358本が一度に出土しました。
この発見はわが国の弥生時代の青銅器研究の見直しを迫る大きな出来事となりました。
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