とにかく日記

とにかく何でもいいから書く日記。3人の子へは仕送り、更新頻度は下がり、書き続けられるのか?(コメント等は承認制です)

ギルガメシュ王ものがたり

2007-06-13 04:30:16 | 
小学校での読み聞かせにて。
低学年はどんな絵本でもまぁ聞いてくれるのだが、高学年の子供たちに興味を
持って聞いてもらえる本ってどういうのだろう、と迷っていた時期があった。

探した結果、私がみつけた答えの一つが、この本。



読み始める前に、簡単に解説することにしている。

・世界最古の物語。今から5000年くらい前に書かれた、と言われている
・世界の4大古代文明は、エジプトとインドと中国とメソポタミア。
 その一つの、メソポタミアで書かれた話。
 メソポタミア、というのはチグリス川とユーフラテス川、二つの大きな川に
 はさまれた地方。そこにウルクという名の大きな街があった。
 本文にもウルクの街と、川が出てくる。
・もともとは楔形(くさびがた)文字で記されており、それを解読した。
 (表紙の絵にも小さいが楔形文字が書かれているので、それを示しながら。)

本の内容を一行で書くと「孤独な王が波乱の末に、友達を得る物語」である。

最初のページで「ともだちがいなかった」と書かれているギルガメシュ王。
5000年前も、今も、人はみな孤独に悩み、孤独に苦しめられる。
ギルガメシュ王の孤独と、戦いの果てに得られた友情。
普遍的なこのテーマは、子供たちの心に共感をよびおこすだろう。

ちょっと怖いくらいの絵で、古代神話の威厳と力が表現された絵本である。
私のような歴史マニアにはたまらない魅力があるが、そうでなくとも、
楽しめるのでは。子供にも、大人にも、お勧め。
コメント
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