Pon子の日記

信州で2016年春から田畑をしながら踊りや太鼓を習っている。仕事もやめて突っ走る無謀なアラサー人生

三澤珈琲店さんのハンドドリップ講座

2012-10-18 | おいしい食べ物

三澤珈琲伊那店、店長春日さんによる、

おいしい珈琲の淹れ方」講座に参加してきました。

目の前で、ハンドドリップでおいしく淹れるプロの技を披露してくださいました。

最初のお湯を含んで、みごとにふっくら膨らむ豆、香ばしい香り・・・

試飲すると、受講者から感嘆の声があがりました。

「いつも飲んでるのはなんだったんだろう。 」

その後、今度は自分でトライ。

同じ豆を、同じように焙煎して、同じミルで碾いた珈琲を使ってるはずなのに、

「が~ん。店長さんのと全然味がちがう!」

「ははは。僕は10年やっていますからね。練習すればだんだんできるようになりますから・・・」

春日店長曰く、「プロは、焙煎がどうのこうのとうるさく言いがちですが、それは自信がないからなんです。本当は珈琲はもっとシンプル。飲む人が、おいしいと感じるかどうか、それだけなんですよ。」 「400万円の業務用コーヒーメーカーで淹れるより、ハンドドリップの方が美味しいんです。 豆は鮮度が命。古くなった豆を、すごい技術で淹れても美味しくはなりません。」

とのこと。

その後、アフリカまでコーヒー豆の買い付けに行かれた際のお話をしてくださいました。

「今、ケニアの珈琲は世界でもトップクラスの品質なんです。値段も、普通の珈琲豆の40倍ほどします。」

たくさんの写真とともに、農園やそこで働く人々の様子、豆の出荷までの行程や、現地の生産者たちとの交渉、などリアルな話を聞くことが出来、とても勉強になりました。

 特に印象的だったのは、ルワンダのお話です。ルワンダの珈琲も、ケニアと並んでトップクラスの品質を誇るそうです。

まだ、大虐殺からたったの10年。

現在はシンガポール並みに美しい国作りを目指しているようで、緑もあり、牧歌的な街並みで、日本人が思っているよりは遙かに発展しているそうです。

(なんと、空港を降りた時点で、ビニール袋の類は全て捨てさせられるそう!ゴミになってしまうから持ち込めないのだとか。)

ただ、虐殺の被害者側と加害者側の民族が、記憶も生々しいうちから隣り合わせで生きていかなければならないという、難しい問題も抱えているということでした。

「怖いのが、民族の違いが、身体的な特徴としてはっきり現れていることなんです。見ただけで、元加害者と元被害者がわかってしまう。」

と店長さんはおっしゃっていました。

遠くの国の出来事として忘れてしまってはいけない、と強く感じました。

珈琲を、大事に飲もうと思いました。

・・・今度、三澤珈琲伊那店で器具を買って来よう。


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