娘の散歩道

東京町田市より、普段の出来事や散歩に行った時に感じた事を
記録しています。

昔のアルバイト(選挙カー編)

2006年05月26日 08時26分59秒 | アルバイト
次のバイトは選挙宣伝カーのアルバイトでした。
期間は2週間程で、地元の区議会選挙がある時期でした。
友人家族の知人に区議会の立候補者がいて、選挙カーを運転してくれる人を捜している時みたいで、友人から頼まれたことを覚えています。

高校を卒業して間もなく、しかも運転免許を取って数ヶ月でしたがそれでもお願いされ引き受けました。

地元ということで、地理には詳しかったのでそれが頼まれた理由だったのかも
しれませんがこのアルバイトも結構面白かったです。

宣伝カーといっても、候補者の自家用車に写真と大きく名前を書いた木枠を乗せ、
あらかじめ決められたコースを邪魔者扱いされながら走るという仕事でした。

私が運転し、助手席に大学生のウグイス嬢、後部に候補者が乗って「何々党の○○です、よろしくお願いいたします」とけたたましい音量で走るのですが、とにかくやかましいの一言です。

期間中、何度かハプニングがあり、その度に怒られたのを覚えています。
一度目は、橋の下を通る時で、その橋が意外と低く橋の下でガリッと音がしたのです。
何かなと思って、外に出ると宣伝カーの屋根に乗った看板が橋とぶつかっています。
背の高い物が車の屋根にあることは完全に忘れていて、それを見ていた通行人もみんな笑っていました。
人前では怒られませんでしたが、事務所に帰って「気を付けるように」といわれました。

二度目は、のろのろと路地を走っている時、通行人とぶつかってしまった時です。
ぶつかったといっても、少し触れたくらいだったので怪我はありませんでしたが
候補者の顔から血が気が引いていくのが判りました。

事務所に帰ってからこっぴどく怒られたのは言うまでもありません。
その後、そのお宅に候補者の奥さんと一緒にお詫びに行き、頭を下げて帰ったのを思い出します。

そんな事があっても知人の紹介で頼んだという負い目があったのでしょう、クビになることはなく、選挙期間中ずっと運転を任されていました。

日によっては候補者が車に乗らない時もあり、大学生のウグイス嬢と二人で
ドライブ気分を楽しんでいました。
ウグイス嬢には決められた台本があり、その通りにマイクで話さなければならないのですが候補者が乗っていない時は結構さぼりながら、マイクの電源を切りいろんな話をして時間を潰していたこともありました。
宣伝カーを道路に止め、店で食事をしたり、喫茶店に入ったり、アルバイトが
終わっても何度か会ったりもしました。

その選挙事務所では毎日、朝から晩まで支援者の誰かが来ていて、その度に酒や
食べ物などが運び込まれ、ちょっとしたパーティー会場みたいでした。

休憩で事務所に戻ると酒こそは飲みませんでしたが、食べ物はたらふく食べ、余りそうな物は持って帰ったこともありました。
そのような2週間も投票前日に全ての活動を終え、あとは投票を待つだけとなり、
私も、その選挙の手伝いをしたということで候補者の当選が気になり開票速報を
気にしていました。

この候補者は3期目の選挙だったということで実績があり、また人気もあったようで無事、当選したということでした。

私としては異色のアルバイトでり、楽しい2週間であったことを思い出します。


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