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なんで因幡の白兎は皮を剥がれたのか

2020年03月25日 00時00分00秒 | 日記
因幡の白兎って、何故皮を剥がれたのか?

先日の新聞で、因幡の白兎の伝説をネタにしたコラムが書かれてて。
ふとそう思った。
(産経新聞にはたまに古事記ネタのコラムが載るのよね)

何故って、鮫を騙して本州に渡ろうとして、それがバレたからだろ?
(バレたっていうか、バラした。タイミング間違えなければうさぎの完全勝利だったのに……)

いやいやいやいや。
そういう意味ではなく。

鮫ですよ?
皮を剥ぐのではなく、四肢を食い千切るとか。下半身と上半身を泣き別れにするとか。
もっと鮫らしいやり方があったと思うんですよ。

白兎「おててとあんよとおみみとしっぽを食い千切るなんて酷いウサー!!」

八十神一行が通りがかったときに遭遇するのが、そんなポポ虐民垂涎の状態になった白兎だった。(おい)
そっちの方が自然な気がする。鮫に襲われたらそうなる方が自然でしょ。

そんな馬鹿な。
そんな残虐な行為が神話として残るはずが、なんてのは「いやいやいや」と言いたいですね。

実際、英雄ヤマトタケルなんて、実兄を便所で待ち伏せて五体バラバラにしてそのまま便所に捨ててますしね。
その後、その行為の異常さに恐れをなした父の景行天皇に「死んでくれないかな」と思われ、無理筋の任務を次々与えられるわけですけど。
最初に向かった無理筋任務「クマソタケル討伐」では、ターゲットのクマソタケルの肛門に剣を突き刺して、そのまま身体を二つに割いてましたし。

だるまウサ畜は別に全然アリではないかと。

……いや、別にポポ虐を懐かしんで白兎を虐待したいと言ってるわけでもなく。

なんで皮を剥いだのか。これですわ。

ちょっと考えたんですけどね。
ひょっとしたら、ウサギって狩りの獲物の中では比較的毛皮を剥ぐのが容易な生き物らしいから、それかなー、と。
ソウナンですか?知識ですけど。(たしかほまれがむつにそう言ってた)

だから「ウサギが自分のやらかしで酷い目に遭うとしたら、そりゃ毛皮を剥がれる。これでしょ」って発想が出て来たんでは無いかなと。

こういうのって、日常が反映されるもんだと思いますし。

……ただ、ちょっと気になるのは。
皮を剥ぐ云々では、古事記で設定されている罪・天津罪のひとつに「逆剥ぎ」がありますが。
(尻から皮を剥ぐ行為)
あと「生剥ぎ」
(生きたまま皮を剥ぐ行為)
対象が馬っぽいので、多分関係ないんじゃないかなー?
と思うところですけど、単に日常的に皮を利用しているのが馬だったから、馬を対象にした罪に設定しているだけで。
皮を剥ぐときに無用に家畜を苦しめたり、いい加減な手順で皮を剥いでグレードの低い皮を手に入れるべきではない、と古代人が考えていて。
皮を取るためでも無いのに、復讐目的で「皮を剥ぐ」ってのは「いくらなんでも酷い」って単に思ってた可能性もありますな。
(やらかしの報いが妥当なものだったら、助けるの何か違うだろと思うしな。人情的に)


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