小林さんの鬼畜脚本に脱帽。

今週の炎の刻印ですが。

この話ね、実家で先行して見たんですわ。

そのとき。

　　　　　/＼＿＿_／ヽ　 　ヽ
　　 　／　　　　::::::::::::::::＼　つ
　 　. | 　,,-‐‐　 　‐‐-、 .:::|　わ
　　　|　 、_(o)_,:　 _(o)_,　:::|ぁぁ
. 　 　|　　　　::<　　　 　 .::|あぁ
　　 　＼　 /( [三] )ヽ ::／ああ
　　　　／｀ー‐--‐‐―´＼ぁあ

叫びました。

レオンが黄金騎士の力を失っていなければ、救えたかもしれないのに。無かったから救おうとすることすらできなかった。
そんな「力が無いこと」の悲しさと。
種籾が無くなっただけで、もう一家を守れなくなるという「社会が優しくないこと」の厳しさ。

ニコ動で見てたら「種籾と家族の命を引き換えにしたのか」みたいな。
じーさんを非難するコメントがあったんですけどさ。

この時代の社会で、借金抱えて破産するってことはさ。
娘を売ったり、一家心中するしか道は残されて無いわけで。

だからじーさんは責められない。

クッソ甘い現代日本の社会制度と一緒にしたらイカンですわ。
現代日本だったら災害で全財産失っても、国に言えばなんとかしてくれるかもしれんけどさ。
そりゃ現代日本が余裕のある社会だからであって、ＧＡＲＯ炎の刻印の舞台になってる中世ヨーロッパに見える世界では、そんな甘いシステムあるわけないですし。
アルフォンソ王子に言ったとしても、ナイショでポケットマネーをいくらか回してはくれるかもしれないけど、国を動かして救済は多分してくれないでしょ。
だってさ、ララ達家族だけを特別扱いするわけにはいきませんものね。
ララ達を救うなら、同じ境遇にあるその他大勢も同じように救う義務が発生しますし。
（それが平等な民への対応ってもんですわ）

だからあの場では、自己責任になってしまうんですわ。
種籾が全滅したら、可哀想だが一家全員首を吊るか、ララを売春宿に売り飛ばす以外道を選べなくなる。
まさに種籾が命ですわ。彼らの。

ホラーの炎で焼かれて死ぬシーンは映さず、必死で駆けつけたレオンがヒトの形をした煤を見つける、って演出で表現するのが鬼畜度高いですねｗ
死体も残らなかったのか。

死体ゴロリ、よりグロくはないけど、悲惨さはそれ以上ですわ。
死体があるなら、生きてたときのイメージを持つことができるものね。
それすらできない。

で、ララだけは生きてて。
あ、瀕死だけど、きっと助かるんだろうな、と思っていたら。

死んだーーー！！？

　　　　　/＼＿＿_／ヽ　 　ヽ
　　 　／　　　　::::::::::::::::＼　つ
　 　. | 　,,-‐‐　 　‐‐-、 .:::|　わ
　　　|　 、_(o)_,:　 _(o)_,　:::|ぁぁ
. 　 　|　　　　::<　　　 　 .::|あぁ
　　 　＼　 /( [三] )ヽ ::／ああ
　　　　／｀ー‐--‐‐―´＼ぁあ

ＥＤの絵は何だったの！？
目から光が消えて、命が消える、ってのを表現する演出。
細かすぎてキツいんだけど；

……守りし者として、守るべき対象の重さと、それが消えることの辛さを学んだわけですな。
レオンは。

ここから、彼は真の黄金騎士として、再び立ち上がるんだろうな。
それは分かるんですけど。

この演出、きっついわー；