素振りブログ。

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カブトの思い出

2019年05月20日 18時58分59秒 | 日記
来週のジオウはカブト編ですか。
色々感慨深いですな。

仮面ライダーカブトは、私が途中で視聴を切った2つめの仮面ライダーで。

何故視聴を切ったかというと、気分悪かったから。
前作の仮面ライダー響鬼も、路線変更でDQNキャラが投入されて話の雰囲気がガラっと変わり、そのせいで途中で視聴を切ったので、連続で視聴を切ったことで当時はだいぶイライラしてたものです。
従来のヒーローを嘲笑うような内容だったんですよね。最初。
で、不愉快でたまらないので、5話くらいで視聴を切った。

で、後からニコニコで配信されだしたので、気分も落ち着いてきたから見るだけ見るかと見たのですが。

全部見たところの感想としては、そこまで変でも無かった。

仮面ライダーカブトという物語を簡単にザックリ説明すると。

巨悪に家族を奪われた二人の男が、悲劇を繰り返すまいと巨悪と戦う道を選び。
一人は巨悪を殲滅することを心に誓い。
もう一人は、巨悪から人を守ることを誓った。
目指すところは同じでも、歩む道が違う二人の男は、衝突しながらも互いに絆を育み、最後には共に巨悪を打ち倒す。

こんな感じの物語なんですよ。
主人公の仮面ライダーカブト・天道総司は家族を全員怪人勢力・ワームに殺されてて。
人間を体のいい道具としか考えていないワームを根絶やしにすることを第一に考えている。
なので、最優先事項が「弱い人を守る」じゃない。
自分が死んでしまえば、ワームを殲滅する人間が居なくなるので、大局から見て見捨てた方が良い場合は弱い人を見捨てる。

反対にもう一人の主人公・加賀美新は、彼も弟をワームに殺されているのですが。
彼は救える命は全て救おうとする、普通なら主人公になるべき男なんですけど。
そんな彼を、天道は「戦士には向かないな」と切って捨てて、序盤扱い酷くてね。
それで「ああ、この番組はこれまでのヒーローを馬鹿にしてんだな」と、メッチャ不愉快になったんですわ。
加賀美が馬鹿にされ、天道が称賛されるような話運びがずっと続いたので。

従来のヒーロー像を持つ男が報われず、それを見下すような態度をとる男が持ち上げられる。
この構図、視聴者が拒否反応を起こして離れることを考えてなかったのかと。
終盤に天道の生い立ちが明らかになって、彼がそういう道を選んだ理由が分かるわけですけど、序盤はそんなん当然分からんもんな。
物語の構成が悪いとしか言いようが無い。
もうちょっと、加賀美を褒めて天道を叩くような話でいけば、ギリギリついていけた人も多かったのではないのかと。
当時、フツーのヒーローを愛していた人が大勢拒否反応を起こして、メチャメチャに叩きまくってましたからの。仮面ライダーカブト。

常識的な設計で話を作れば、常識的な話にしかなり得ず、傑作にはなり得ないとかプロの判断が働いたのかもしれませんけど。
奇抜であれば何でもいいってわけでもないような。


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