素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

この話、見た覚えあるわ

2021年02月10日 20時33分21秒 | 日記
今週のニコニコ配信の特救指令ソルブレイン、あいも変わらず子供置いてけぼりなお話で。

世界的に活躍する殺し屋が、闇社会の大物の命を狙った。
彼の仕事は見事成功する。ソルブレインの目の前で。
その殺し屋は一般人は狙わず、闇社会の住人しか殺さない殺し屋だったが、彼は以前、仕事で誤って民間人を巻き込んでしまい、

少女の目を潰し、その両親を死なせてしまった

ことがあった。
そのため、その少女に何らかの接触を持つのではないかと予想され、張り込むソルブレイン。
すると予想通り、彼は現れるが……

ラストは、実は「自分という存在そのものを一度リセットしたい」と思った闇社会の大物の企んだ「狂言だった暗殺劇」の真相を隠蔽するため、殺し屋は撃たれるんですが。
死の間際に「自分の角膜をあの子に」と、自分が巻き込んで失明の危機に立たせている少女の名を出し、息を引き取る。

で、殺し屋の角膜が少女に移植され、殺し屋は死にはしたけど、せめてもの償いが出来た

……とはならず。
殺し屋の角膜は正式な順番待ちに回され、少女には移植されなかった。

こういうオチで。
子供の時にこの話を見たとき

「そんな! なんで故人の遺志を無視するの!? 角膜だって持ち物だから、元の持ち主が「誰誰に移植したい」って言うなら、叶えるべきだよね」と。
角膜関係の厳格なルールに納得いかないものを感じたんですけど。

今だと、なんとなくそうなった理由は想像できますかね。
こういうのってさ、もしそうでなければどういう悪事をなすことができるか?
そう言う風に考えないとね、いけないんですよ。

角膜を故人の遺志を尊重して移植先を指定できる、となると。
金の力で、死体を買う、みたいな商売が成立しかねないよなぁ、と。

金を積んで故人遺族に「私に臓器を譲ると言い残したんですね?」と聞き、頷かせれば商売成立。
これは放置するのはモラル的にまずかろう、と。
そう思われたからじゃないですかね?
あと、臓器目当ての殺人なんてものも起きそうな気もするし。
自分にぴったりの健康な臓器を持つ人間を、金の力で移植意志ありと言わせて、後は殺す。
こんな事が起きかねないと思うんですが。

フィクションだと良く見るタイプの悪事ですけどね。
でも、そういう理由の殺人は、金目当てで人を殺すっていうパターンよりも悍ましい気がしますな。
特に日本人の感覚で言うと。