素振りブログ。

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自己犠牲は強制されるべきものでは無い

2021年02月01日 19時20分43秒 | 日記
今週のヒープリ、まさかの展開で、かつ、実に深い展開でしたねぇ。

先週、ダルイゼンのムシのいい要求を拒否して逃げてしまったのどか。
ラビリンは、それは「のどかはボクたちの事を気にして、優しい心のままに動けなかったに違いないラビ」と

敵を助ける行為は、ラビリンたちへの裏切りに当たるから、心を鬼にしてダルイゼンを見捨てたんだ。

そういう風に、良い風に解釈して責任を感じていたんですが。
ふたりきりで腹を割って話し合って

「違う」

「二度と病むのが嫌だっただけ」

と、涙ながらに「自分は単純に苦しみたくないからダルイゼンを見捨てた」とのどかが本音を告白。

それを聞いたラビリンは

「じゃあ、助けなくていいラビ」

……嫌みじゃ無くて、本気で言ってるんだよな。
グッときたわ。

自己犠牲は尊い。
尊いけど、それを強制するのは違う。

ここで「自分さえ良ければ、ダルイゼンが苦しみぬいて果てても良いのか」なんて言う人、多分居ると思うけどさ。
自称良識派的な方々の中に。

自分を守ろうとするのが何故いけない?
それを問題視する方がよっぽど変だ!

そう、ド正面からキッパリ言ってのける展開。
凄く良かった。

自己犠牲の選択肢が取れなかったことを恥、いや罪と認識していたのどかに

「のどかをそれで非難する奴がいたらパンチしてやるラビ」と自分は味方だと言ってくれるラビリン。

二人の絆の深さが、親友以上になってるのが伝わってきて。
良かったですねぇ。

思えば、似た展開、エヴァンゲリオンでもありましたよね。
主人公のシンジ君が、使徒から皆を守るために出撃するも。
技量やら実力が足りなくて被害出しちゃって。

クラスメイトの関西弁のジャージ・トウジに最初殴られるんですが。

後で、色々あって、シンジ君の戦いの現場を間近で目撃することになり「自分が間違っとった!」と謝り、そして「お前の戦いにケチつける奴がいたらパチキかましたる!」とまで言ってくれる。

まぁ、これは「安全圏に居るやつが、最前線で戦ってる人間の仕事にケチをつけるのは醜い」ってことだと思うんですが。
苦しい立場で働いている人や、選択を迫られている人に、そうでない人間が難癖つけたり、苦しい方の選択を押し迫ったりするのは褒められたことじゃ無いですね。
そういうのをネタに盛り込んだ、ナイスな話だったと思います。今週のヒープリも、そのときのエヴァも。