久々になれの果ての僕らの話

マガポケに移籍後も連載を追ってます。

「なれの果ての僕ら」

移籍後、みきおの実験を乗っ取ろうとしていたのは誰なのか分かったり。
長谷部王陛下が狂いまくったり。
ネズまで怒りと後悔でおかしくなったりと。

ステキな展開続いてるんですけどね。

今週から無料公開開始された話で、その長谷部王陛下のことに触れてまして。

「長谷部君は優等生で暴力的な子では無かった。なのに何故？」

「それが長谷部君の本性ってことなの？」

「それは違うわ。自分を見失ってるだけよ」

……と、事後に取材？で会話する形で登場人物が回想してて言ってるんですけどさ。
ここのところで、最近カクヨムで連載追ってる作家さんのラブコメ？の中で主人公が言ったセリフを思い出してしまいました。

内容は

「幼馴染の恋人が高校時代の同級生（クズ）と浮気してて、それだけならまだしも、クズの子を孕んだ状態で自分と結婚し、托卵を企んでいる」

「しかも、数年後に主人公を悪に仕立て上げ、多額の慰謝料をふんだくり、養育費まで毟り取ろうと考えている」

「それを事前に察知した主人公は、恋人と結婚するふりをして、結婚式で浮気の事実と托卵の事実を暴露。クズ２人を吊るし上げにする」

というコメディ（コメディ？）

いや、面白いんですよ？
クズの行動が本当に最低で。
読んでて、何だか笑えて来るので。（そういうのコメディって言うのだろうか？）

この幼馴染、親同士も親友で、生まれたときも同じとき。
新生児から一緒だったという重度の幼馴染。

それなのに何故裏切ったのか、というと、一言で言うと
「違法な媚薬を盛られて、極上のセックスを味わったから」
だったんですけど。

それが明らかになり、このまま主人公に見捨てられるともう破滅しかないって状態に追い込まれた時に「薬のせいなの！」って言い訳しようとしたら。

「薬で正気を失うのは使った直後だけだ」

「お前が悪魔の計画を立ててたとき、お前はラリってなかったはずだ」

「お前は快楽の味を忘れられず、俺を捨てた」

「お前は自分の快楽のためなら、誰でも裏切れる人間なんだよ」

「よく自分の失敗を酒や薬のせいにする奴がいるが、俺は違うと思う」

「それは理性で普段は抑えていたそいつの本性だ」

で、容赦なくかつての恋人を捨てる。
ざまあ、なんですけど。

……この最後の部分ねぇ。
わりと同意な気がするんですわ。

確かにさ、酒飲んでても絶対にしない事って、あるよなぁ。

……なれの果ての僕らで出て来た「見失ってる自分」って。
それは取り繕った自分なんじゃないの？