素振りブログ。

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アニメ・ペルソナ5感想

2018年09月02日 12時33分39秒 | 日記
三島なぁ。

元々スクールカースト低くてメジャーになったことが一度も無い人間だったから、一度「権力を握った!」って思ってしまうと、それに固執してしまうのよね。
「怪盗団を批判する者は粛清してやる!」云々、原作でもあったかどうか覚えて無いんですが、暴走自体はあったかな。
でもだからといって本来の彼が「思い上がった独善野郎」ってわけじゃないのよね。
彼の心の弱さが引き起こした暴走状態だから。
その辺が私は好きですかね。
強い人間は尊敬の対象で、魅力的ではあるわけですけど、三島みたいに足掻きもがいている弱い人間も嫌いじゃ無いから。
それに最終的に「怪盗団の一番の支持者として、権力を握り続けたい」ってのが自分の最初の動機じゃ無かったって自分で気づいたしの。
本当は自分が救われたことに対する感謝と、弱い自分がやらかした卑怯な振る舞いに対する罪滅ぼしのつもりだったんでしょ?


んでひふみん。
今頃正式登場ですが、コープ活動最後までやるのかな?

やらないと仮定して、ネタバレを気にせず彼女のことを書くと。

将棋が好きだからプロを目指して将棋を指しているのに、彼女の母は娘をアイドル棋士にすることにしか頭にない。
その理由は母が「元々芸能界に憧れていたから」
彼女の母がその道を諦めた理由はちょっと覚えて無いんですが、本人それが不本意だったらしく。
自分が見られなかった夢を娘で実現させて、満足を得ようとしているんですね。

子供は親の劣等感を埋める存在じゃ無いというのに。

で、怪盗団がそんな母を改心させたら、別の事実が発覚。
実は一二三の将棋の実績は、裏で母親が八百長を仕組んだ結果が多分に含まれていた。
ここのところの絶望がね、なんとも良い味で。
自分の将棋の強さは自分の実力じゃ無く、作られたものだった。
心の弱い人間だったら、分かった時点で「もう二度と将棋は指したくない」って思うくらいの事実ですよな。
でも、彼女は逃げず、事実を公表し、改めて勝負に挑むのですが。
結果は惨敗。相手がどうしようもなく格上だった。現実は残酷である。
で、言われるわけですわ「ホントの実力はこんなもん」「やっぱりただの八百長姫だったか」
本人知らなかったこととはいえ、卑怯な手段で勝ってきた前科があるから、負けたら袋叩きにされてしまうのは仕方ないわけだけど。
それをじっと耐えている一二三がなんとも気高く。
「八百長を仕組んだの私じゃ無い、母です!」なんてことも言わないのね。
気高いわぁ。


そして織田少年。
この子のコープはまず間違いなく最後までやらないと思う。
(ちょっと会話しただけの登場だったしね)

結構好きなんだけどね。
怪盗団に憧れて、自分も怪盗団みたいに強くなりたい、って思ってる少年。
その根底にあるのは「世の中負けたら終わりだ」って考えている彼の母の存在。
彼の母は普段から「世の中勝ったものが正義」「弱みを見せたら終わりだ」って言ってて。
義務教育は無料が基本→ならば学校給食が有料なのはおかしい→払ったらおかしいことに屈したことになる→それは負け
おそらくこういう思考パターンで、息子の学校の給食費も払わないモンスター母。
(理由はシングルマザーで社会から色眼鏡で見られ、それに対して「負けるか!」という意思が行き過ぎてしまったため)
でも彼はその母を肯定したいから、強さに拘る。

で、あるときそれが行き過ぎて、カツアゲ紛いのことをやらかしてしまうんですけど。
それをジョーカーに咎められ。(今はお前が悪だ)
そこでようやく気づくわけですね。自分の母親はおかしいんだ、と。
ホントは前から気づいていたんでしょうけど、認められなかった。
認められない気持ちはごく自然だと思います。(自分の母親はおかしい、と嬉々として世間様に売るような子供、人として間違ってるでしょ)

でも彼はそれを認め、怪盗団に母親の改心を依頼するんですわ。
そのときの織田少年の心情を思うとなんともな。
きっとからっぽになってたと思うのよね。
自分が今まで正しいことの柱に思っていたことが、全部間違っていた、と。

しかしおそらく、彼の母がそうなってしまったの、女手ひとつで息子を育て上げることの激務に心が耐えられなかったせいだと思うから。
からっぽにならなくていいと私は思うのですが。
君の母親が世間一般から言っておかしい状態になってるの、ひとえに君を育てようと思った結果なんだよと。

これ、どうだったかな?
最終的に織田少年、そこまで気づいたのかな?
そこらへんよく覚えて無いんですが、なんか気づいたようなことを言ってたような気がするなぁ。