ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

忘れな草

2020-04-11 | 花の俳句
     


     忘れな草なつかしき歌声喫茶


     


     ロザリオを手に取りし日や勿忘草


     


     彷徨いし青春の日々勿忘草




忘れな草に、歌声喫茶は付き過ぎですが。どうしても思い出します。丁度、菅原洋一や倍賞千恵子の歌でヒットしてた頃のように思い出します。その頃の空気をも懐かしく思い出されます。会社の帰りに時々寄ってました。社会に出てまだ一年ほどでした。歌声喫茶の店の名前はもう思い出せないけど。一軒だけありました。おばあさんが一人でやってて、孫かもわからないけど若い女性がオルガンを弾いて、それに合わせて歌ってました。コーヒーに、手作りのパンが1つ付いて来ました。
狭い階段を上がった二階で、15,6人でいっぱいになる広さでした。
ドナドナやガレリアン等、懐かしいですね。

花の冷え君は思案のポーズする

2020-04-10 | 妄想劇場
     


     君が手を吾ポケットに花の冷え


     


     留守電に君のやきもき花の冷え


     


     花冷や夕暮のビル群の青


     


     君がわがままを言ふから花の冷え


     我が胸に君は埋まる花の冷え


     


     花冷や大聖堂に参拝す


     リムジンでコーヒー淹るる花の冷え


     花冷や二人消えゆくネオン街

チューリップ朝の体操はじめます

2020-04-10 | 花の俳句
     


     くち大きくチューリップ合唱団


     


     正門に子らと挨拶チューリップ


     


     うつらうつらチューリップも眠くなる


     


     子は覗くおとぎの国をチューリップ




チューリップは、必ずと言っていいくらい幼稚園や小学校の花壇に見ます。園児の好きな花の1,2位でしょう。
ポカポカ陽気の午後など、茎を横たえるほどにしてチューリップであることを忘れています。

ひとひらを見返るうなじ夕桜

2020-04-09 | 春の俳句
     


     夕桜かさなり合ひし影にほふ


     


     空を透く薄むらさきや夕桜


     


     夕桜ひとひらのごと白き月


     


     湯上りの髪まだ濡れて夕桜




桜の頃は無情な強風がよく吹くのに、今年はまだ強い風が吹かない。
もう満開を過ぎて散り始めているのだけど、花吹雪を見ていない。はらはらと散ってるだけ。
川には花筏が大きく長くなり始めている。

キューピーのお目々が欲しや春眠し

2020-04-08 | 春の俳句
     


     春眠し「眠りの精」の心地よさ


     春眠や起きてまた寝て繰り返す


     春眠や靴下いつしか片っぽ


     春眠を誘ふ老医の耳の皴




今日は朝の目覚めは悪くはなかったのに。
ご飯を食べ過ぎたのがいけなかった。
急に眠気に襲われて、海老蔵が目ん玉むいて見栄を切るように必死に踏ん張ったのだが、耐えきれずに横になってしまった。