ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

「前向きに生きていますか」桜咲く

2020-04-07 | 春の俳句
     


     ひっそりとした校庭に桜咲く


     学び舎に生徒は見えず桜咲く



この写真を撮った日はまだ春休みということもあったのですが。
でも、普段は休みの日でも校庭でスポーツをしてる生徒たちを見ます。
やはり、コロナ風邪で使用を禁止されてたのでしょう。
それでも昨日は入学式で新学期を迎えたようですね。見に行ってませんが、ニュースで。
都会の学校はどうなのか知りません。まだ休校のところもあるのでしょうか。
意外とやっかいなウイルスのようで、四月になってもまだ衰えを見せません。
日々、外出する時はマスクをきちんとして用心するしかありません。
感染していない人かもしれないけど、近くで咳をしたらソク、息を止めています。そしてそのまま急いで逃げるようにその場を離れています。もう必死です。同じように、サッと離れて行く人を見ました。
無頓着な人たちもいます。まるで警戒心が無く、至近距離で長い事しゃべってるおばちゃんおじさんたち。マスクをしていません。
先日、わが町でも感染者が出ました。1人ということは1人ではないと思います。
用心に用心を重ねるくらいで良いと思います。もし、感染して治ったとしても嗅覚が鈍ったり味覚が衰えてしまうのは絶対にイヤです。食いしん坊だから。



     入学や子らのマスクも新しく

花菜畑かくれし子の「おーいおーい」

2020-04-06 | 春の俳句
     


     教室の窓を開ければ花菜風


     先生と生徒の笑ひ花菜風


     ひとり遊ぶ子どこの子菜の花明り


     とことこと幼子ころび花菜風


     


     菜の花のにほひ連れ去る電車かな


     菜の花や小川未明の丸眼鏡


     花菜明りや宿はランプの灯り


     待ちぼうけ帰る道々花菜雨


     菜の花を瓶におばちゃんの食堂


     


     菜の花や蝶をとまらせ風に揺る


     


     菜の花に寄り来て蝶のたはむるる


少女らはクローバーにて昼休み

2020-04-05 | 野の花俳句
     


     まだ新しき制服やクローバー


     白詰草に学生服の上着脱ぐ


     覗き見し百葉箱やクローバー


     


     黒猫の何を嗅ぎ寄るクローバー


     クローバーやスカート穿きし幼き日





幼稚園に上がる前ころだったのかなァ。
ポケットに何か花の刺繍がされてた緑のスカートを見つけて穿いてみたくなり、さっそく穿いてみたこと憶えています。姉のスカートです。
お気に入りとなり、しばらく穿いて遊んだと思います。家の前に出て転がってた柿の花など拾って遊んでたのかもしれません。
祖母は「男の子がおかしいよ。」などと言ったと思いますが、僕が気に入ってたので笑って見ていました。
ある日、家の前で遊んでると通りかかった隣村の高学年の男の子から「わーい。男がスカート穿いてらァ。」とからかうように言われて気がついたのです。「男が穿くものじゃないんだ。」と。
でも、姉は「また私の穿いてる。」と言いながら放っておいてくれたけど。
でも、それからはもう穿くことはしませんでした。
遠い遠い、おぼろな記憶です。

清明や気力みなぎる老いの朝

2020-04-04 | 春の俳句
     


     清明に心正して見つめけり


     清明の磨き上げたる鏡かな


     


     清明や懐かしむチャンバラごっこ


     清明やこの道はいつか来た道


     清明に収束いのる流行風邪



いよいよ晩春となりました。桜も散り始めた木もあります。まだ残ってる鴨もいます。帰りそびれたのかなあと気になりますが、これから旅立つのでしょう。