不慮の事態

日帰り出張の帰路のこと、会社から連絡が入った

会社構内で輸送のために入構していたトラックが運転を誤り、燃料タンクを破損し燃料が大量に流出するという事故が発生した

当社社員は総出で作業を中断して燃料の流出を防止したという

早期の対応は真に素晴らしいことで、その後駆けつけた運送業者関係者によって深夜まで洗浄除去作業が行われ、その殆どが無事除去されるに至った

勿論、行政関係、消防署への連絡も落ち度無く行い、不慮の事態とは言え万全の対応だったと誇らしさを抱いた


事故を起こしたのは委託業者だといっても、工場敷地内での発生事故においては会社は無関係と言う訳にはいかない

構内で発生する事態を想定した安全対策は会社の責任である

今回発生した事故が万一河川等に流出した事を思うと身の毛がよだつのだ

そういった意味合いからいっても携わった社員達の活躍はどれだけ称賛しても仕切れない程であると考えている

会社へはそういった意味での理解と社員達への感謝を素直に述べ、処遇するように働きかけなければならないと考えている

又、事故の再発を防止する為の緊急処置を計らう必要がある


運送業者に尋ねたところ、こういった車両に関する事故は１年に１度あるか、数年に一度あるかという事のようだが、そういった事故への迅速な対応と適切な方法の検討は経験による所が大きいという

事故の発生状況は実に様々なのである

運送業者の下請け（運転手が所属している会社）にとっては一大事である

保険等で賄える範囲でなければ倒産の危機さえ有る

運転手の安全教育は会社が小さくなればなる程不足しているし自覚も薄くなる

偶然に起こった事故の中から、実に色々な事が見えてくる


安全で何事も無ければそれで良いのだが、いざ発生した時には実に多くの影響が発生する

結果的に不幸中の幸いで済みそうだが、この件から学ぶことは実に大きいと感じている

やはり安全は第一である