とある大学の法律学者の教授にお会いした
その教授は民法学だったが、法律学というのは裁判での判例を批判する学問だと教えてくれた
民法を研究するのだが、実際に裁判所での判決を事例にして何処が悪いか批判する
詰まり正しく判断された事例などは検証しても何の意味も無いという
批判は論文として発表し判決を下した裁判官よりも法律そのものが悪いケースや法律が正しくて判決が間違った場合を理論的に主張するのだ
結局は法律や裁判官の判例を批判するのみが基本位置ということなのだ
従って憲法学者は批判しかしない人達なのであるということだった
様々なケースでこの憲法学者達が集まって違憲だと騒ぐのはよく理解できた
憲法学者の様な立場の見方も必要なのだろうが、あくまでも1つの見方であるという事で絶対ではない
敗戦後制定されて以来、1度も改正できない日本の法律は余りにも時代にそぐわないのは誰もが感じていると思う
改正できない法律を政府は解釈を歪めた周辺法を制定して誤魔化して来ているが、近年整合性が取れなくなってきているので、この手法も行き詰まっている
だったら憲法を改正して時代に則した解りやすい憲法にすれば良いようだが、そこに立ちはだかっているのが憲法学者だ
本来、憲法学者によって時代に則した日本国憲法にどう変えてゆくべきか提言するのが憲法学の姿だと思っていたが、批判しかしない現状では批判はしても提言はしないだろう
その教授にそこまで突っ込んで質問はしなかったのは、不毛な事が透けて見えたからだ
こういった日本の国益になる憲法学が産まれ発展する様に切に願うばかりである