山間地区などの少子高齢化が進み過疎化が加速している
一方、新型コロナによってリモートワークや働き方改革も推進されて、環境の良い地方への移住が進み始めてきている
しかし、そこで問題になるのは旧住民と移住者の意識や風習の違いである
山家の知人の家の前は独居老人が住んでいたが他界され空き家になっていた
亡くなった方にはお子さんがいなかったので、家と土地はその方の兄弟のご子息が相続人となった
そのご子息は隣県の地方都市で事業を営んでいる
彼は相続して初めてその地に訪れ、豊かな自然に魅了され、敷地の広大な土地にオートキャンプ場を作る事を思いついた
過疎化が進む中で住民達は自ら行動を起こす訳ではなく、ただ現状を嘆くばかり
そこへ降って湧いたオートキャンプ場計画
本来であればウィンウィンの関係になると思われていたのだが、うまくはいかなかった
その原因は近隣住民とのトラブル
近隣住民は事前に挨拶が無い、説明が無い、勝手に水資源を使用し排水する
深夜まで騒ぐ、焚火をして危険などなど
それまでの住民の生活環境と比べれば異常な状況だったのだろう
しかし、当人は自分の広大な土地の中で自己責任の範囲で行っている事で、他人から指摘される事はしていない
いちいち近隣住民の許可を得なければならない事ではないという意識がある
土地の風習や土地の慣習を知らないが、それは強制されるべきものではない
ただ、守ってきた住民としては守り続けてきた風習や慣習であった
中間に立った立場なら答えは簡単
お互いに寄り添って折り合いを見付ければ良いだけのことだ
私は環境や時代の変化によって意識は変化させるべきだと考える
これは山家だけの話ではない
守るべきもの、変えてはならぬものをしっかり抽出して、それ以外は柔軟に変化させる意識の変革は日本に求められている