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閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

メダルの裏3

2016-09-04 06:41:15 | 閃き
選手以外の要因となる道具について書いてきたが、もう一つ余り表に現れないものを紹介する


それは、コーチでも監督でも無い、第三者的な立場の支援である

例えば、アーチェリーで弓を引き絞って照準を定めた後、矢を放つ瞬間に何らかの力が働いて微妙に軌道がズレている、というような人間の目だけでは判らない要因を見付け、それを修正する事で命中精度を向上させている

勿論、人間の緊張からくる誤操作もあるので、この場合はロボットを使用して検証が行われる事が多い

ロボットでの実証実験で確信が得られたら、後はそれを選手にたたき込み、ロボットの様な正確な操作が出来るようにする訓練が行われる


そんな話を聞くと、それならまるでロボットではないか、あくまでも人間として感性が左右するようなものが相応しいと叱られそうである

しかし、人間の感性だけではどうしようもない世界を修正していると考えれば、身体と一体化した道具との共同作業なのである

アーチェリー競技をご覧になったことがある方はご存じだろうが、矢を放った瞬間は矢はグニャグニャと波を打って飛び、やがて真っ直ぐに的を射貫く光景は摩訶不思議に感じてしまう程である

それも70m離れた距離からCD位の大きさの10点を射貫く命中率は、風や湿度の影響も計算してるとは言え凄い技術である


この様に、競技によって違いがあるが客観的にものを観て違いを特定して行き、それを改善させる事は容易ではない

それを馬鹿にして断る競技もあるのだそうだが、恐らく暫くは低迷が続くであろう

いつまで経っても強くならない競技は、強いものに力を注ぐ方針があるから益々差が開くことになる

東京五輪は地元開催

総合的に力を入れると思うので、日頃不遇に扱われている種目には千載一遇のチャンスである

それまでの4年間、そんなところも注目して観たら面白いかもしれない
コメント
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