森の詞

元ゲームシナリオライター篠森京夜の小説、企画書、制作日記、コラム等

2002年12月30日

2007年12月30日 | あるシナリオライターの日常

 午前2時、就寝。
 午前8時30分、起床。

 午前10時、グラフィッカーY氏から電話。

 昼食後、海藤(仮)と待ち合わせ、一年前にできちゃった結婚をした友人宅へ。赤ん坊は4ヶ月になっていた。
 差し出した指をしっかりと握り締める力強さ。熱いほどのぬくもり。

 午後2時、海藤(仮)を京都府立大学まで送り賀茂川沿いに南下。
 途中、土手に寝転び昼寝。

 午後3時30分、ジュンク堂書店へ。
 柴田昌治『おかいしことを「おかしい!」と言えるサラリーマンになる!』を立ち読み。

 情報にはデータ系非データ系の二種類がある。前者は絶対的な基準に基づいた数値化が可能な情報であり、後者は数値化が不可能な情報だ。
 データ系情報を細かく正確に把握すれば物事の骨格が見えてくる。しかしそのままでは、中身を伴わないスカスカの情報でしかない。そこに非データ系情報を加えることで、肉がつき、血が通い、初めて「生きた」情報となる。
 例えば、ゲーム用のBGMを10曲、報酬額20万で依頼し、3週間で納品されたとする。交渉中の相手の表情瞳の輝き。制作期間中、受話器越しの声やメールの文面からうかがえる余裕の有無。納品された作品のクオリティ。これらの非データ系情報次第で、先に示したデータ系情報は上限値にも下限値にもなるのだ。
 先見力を持たない者は、前者のデータ系情報のみを重視する高度経済成長時代的思考に陥りやすい。

 社長が幾度となく口にしていた台詞を思い出す。

 一番大切なのは数値ですから。お金ですから。

 そうではない。
 そうでは、ないのに。

 午後5時30分、姉と遊んでいたレンと合流。
 30分で4.5kmを歩き帰宅。

 午後10時30分、望月女史から電話。

 午後11時、就寝。

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