PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



𠮷田恵輔監督の『BLUE/ブルー』観てきました。パチパチ!
映画観るまで気づかなかったのですが、松山ケンイチ、東出昌大、柄本時生って、まんま『聖の青春』じゃないかと(^^;)

それにしても、毎度まいど、松山ケンイチの役作りと肉体改造、凄くないすか!?

ちょっと写真を並べてみます。

『デスノート』のL



『聖の青春』の聖



『BLUE/ブルー』の瓜坊





以下、ネタバレあり(反転させて読んでください)



予告編を見れば、大体のことは分かります。
にっくき相手を倒して、やったー!とカタルシスを得る、というボクシング映画ではありません。

ボクシングが好きで好きでたまらないが、瓜田(松山ケンイチ)には才能がなく勝てません。一方、自分のすすめでボクシングをはじめた小川(東出昌大)はジムの期待の星。ついに日本チャンピオンになり、しかも自分の初恋の人である千佳と結婚することになります。
そんな後輩の小川に対し


「俺さあ、今までずっとお前が敗けること祈ってたよ」


といい、人知れず引退します。
そんな物語のクライマックスシーンも、予告編であっさり流れます。
もちろん、そこで物語は終わらないのですが。


話しは戻って、日本チャンピオンのタイトル戦に際し、瓜田が小川の対戦相手を動画で分析し、アドバイスします。
「(相手は)ボディボディと打つ時にガードが下がる、そこを(お前が)アッパーだよ」
「いや、バックステップしてフックじゃないすか。その一発で倒せるんじゃ」
「そんなの簡単に決まらないって。ボディボディと来たら、こっちはアッパー、これが無難で確実だよ」
のような会話が交わされます。

実際の試合で、瓜田は観客席から「アッパーだよ!アッパー打てよ!」と大声で指示を出す。
自分は今さっきみじめに負けたばかりなのに、後輩のために叫ぶ瓜田を見て、幼馴染の千佳が涙を流します。

そして、小川は自らの予告通り、一歩引いてフックでダウンを奪う、、、
あのシーン、瓜田の気持ちを思って泣きました、、、、

とにかく松山ケンイチがかっこよすぎてしびれました。
自分は小川や千佳が思うようなきれいな人間ではないと告白するセリフすら、二人への最後の贈り物に思えるんです。

情熱は才能に勝てないという現実。しかし、真のかっこよさとは、真の強さとは、試合に勝つだけではないことを示した、闘う者たちへのエールのような映画でした。


日本チャンピオンから、やがて敗者となって表舞台から去ったものの、カムバックを夢見て早朝に土手を走る小川と、楢崎(柄本時生)が出会うシーンでは「バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ」 と思わず心の中で言いましたし、引退をし、魚市場で働く瓜田のシャドウボクシングは、どの試合シーンよりかっこよかったです。


このタイトルのBLUEとはボクシングでいう青コーナー、つまり挑戦者や格下選手という意味だそうです。他に青春などの意味を持たせているそうですが、
私的には「いやあ、これは『泣いた赤鬼』の青鬼くんだろう!」と。

竹原ピストルの主題歌も心地よい後味でした。
♪もはや足跡を残したいわけじゃない でも足音を鳴らしていたいんだ


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