流山広小路のましや呉服店のはす向かいに、この夏、和照明の『あかり館』という岐阜県美濃市にある店の首都圏店ができるそうで、パチパチ!
万華鏡や切り絵行灯に加えて、和照明と、本町界隈は光に関連する街並みができて、いい感じです。
古より寺院建築では光と影を巧みに利用しておりました。もちろん人工的にではなく、自然光を屋内に取り込むことに関してです。
現代の建売住宅などは、土地の形状や面積に合わせて建物を作ることが殆どですが、昔のお寺の場合、土地はいくらでもあったので、光の差し込む角度や、風の流れなんかを重視して建てることができたのでしょう。
円東寺の場合、「無い」というサービスを心がけています。例えば、今はどこの部屋にもある時計をわざとどこにも置いていません。トイレなどの案内表示も一切ありません(もともと案内が必要なほど広くないんですが^^;)。
新宿のパークハイアット東京ホテルの玄関には、時計とペンと手帳のオブジェがあります。これは「ここからは日常を忘れて楽しんでください」というメッセージだそうです。
喫茶店でお冷とお絞りが出て当たり前、歳をとったら電車で席を譲ってもらえて当たり前、苦労をしたら褒めてもらえて当たり前、、、、、
当たり前という心に、感謝という念が生まれるわけがありません。
無いことは不便ですが、これはこれで無いというサービスなのです。
、、、、、そういうことにしといてください(^^;)
真っ暗闇にゆれるロウソクの炎は、美しくありがたいものです。和照明のイメージって、全体的に暗いんです。だからこそ、味がある。だからこそありがたい。
不便を楽しめるようになったら、人生がもっと粋なものになる気がするんです。
| Trackback ( 0 )
|
|
パークハイアットの話もいいですね。
良いバーに一人でに行くと、あえて話しかけない「サイレントサービス」なるものもありますね。
>当たり前という心に、感謝という念が生まれるわけがありません。
その通りですよね!
ヨガの先生の中で、最後に「今日、生きていること、ここに来ることができた恵まれた環境、周りの人、すべてに感謝しましょう。」と仰る方がいます。
日常の小さなことにも感謝すれば、「あ~、つまんない。何かいいことないかな~。」と言い続けないで済むと思います。
同じ環境でも感謝することに気付くか気づかないかで楽しい時間を過ごせるか過ごせないかが変わってくるのに・・・。
おお、Tanizakiですか!
受験生がお金を払って使う自習室、なんていうのも近いでしょうか。
何にも無いのがウリと言えば食べ物の「無添加」もそうですよね。ヤマザキのラン○パックとか、常温保存を可能にする為にあの中国でさえ禁止している臭化酸カリウムKBrO3を使っているのに嬉々として食べている人がいてびっくりします。
♪要らないものが多すぎる~