PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



今、渋谷で『ドコニモイケナイ』が一週間だけのリバイバルをしています。昨日、今日と都内に出る用があったので、これはチャンスと久しぶりにUPLINKへ。パチパチ!
以下、ネタバレありですが、再上映だからいいかなと。
正直、渋谷の若者の映像は、私も中高生の子を持つ親として暗澹たる気持ちになります。この子たちも祝福されて生まれてきたはずなのに、なんで帰る場所無くなっちゃったのかなーと。精一杯、化粧しているんだけど、よく見るとみんな子どもなんだよね。そして、主人公の妃里(ひさと)ですが、その後が分かっているだけに、のっけから痛いのです。

「むー、こりゃ、売れないよ、、、」

別に歌がうまいとも、才能があるとも思えないのに、なぜ、芸能事務所に声をかけられたのかはよく分かりません。もっとも彼らも一日に何組も声をかけるんだろうけど。幻聴や妄想という統合失調症に特有の症状が出てきたときに「あー、ついに…」と何ともやるせない気持ちに。空港での別れのシーンで力なく手を振るところでさらに気持ちがやるせなす。親の離婚、イジメ、喪失感、孤独、、、、元気でなんかいられないよなー。ううっ。


終演後、監督とライターの若木氏のトークショーがあり、どんな話が聴けるかと参加。島田隆一監督は、見た目がかなり若いイケメンの優男でした。
それにしても、知り合ってから発病までの展開が2,3ヶ月だったのいうのに驚きました。それと若木氏も言ってたけど、妃里を泊めてあげる女の子が不気味だった。いい歳こいたおっさんの私でも、一度会っただけの人から電話がかかってきたら、、、、、?
「メールで知り合った人とこの1年で85人くらい会った(←数字ちょっと違うかも)」とかサラリというので、お口アングリ。LINEやtwitterが無い10年前でそれですから、現代ならどうなってしまっているのやら。

ラストの博多駅で歌うシーンは私も残酷に思えた。だけど、トークショーを聴いて、納得しました。もし監督が「作品の完成度の為にあのシーンを入れるべき」とか言ったら、ちょっと嫌だったけど、監督は「歌っているところが見たかった」とおっしゃいました。


帰り道、深夜11時の渋谷の街を歩いていると、映画の中にトリップしたようでした。久しぶりにセンター街でも歩くかなーと思ったけどやめました。何かこう、上から目線で他人をジロジロ見ちゃいそうな気がしたので…




、、、、とりあえず、忘れっぽい性格で良かった(^^;)


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )