もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

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ボンネットで目玉焼き

2005年06月19日 | バックパッカー
いま、インドが暑いらしい。
インドブーム到来とかマサラムービーなんたらとかそういうのではなく、
本当に気温が高くて暑いらしい。

共同通信の記事によると、
「インド東部のオリッサ州や西ベンガル州などの各地で熱波のため気温が50度を超え、
19日までに計200人以上が暑さが原因で死亡した。」そうで、
「暑い」というよりも「熱い」と表現したほうが的確かもしれない。

春先からモンスーンの時期にかけて、インド中部では「暑期」に入る。
実はこの暑期のインドが1年で最も暑い時期である。
僕が最初にインドに入ったのが1999年の4月だった。
ネパールからインド東部の避暑地ダージリンに向かったので、
入国当初はそれほど暑いとは思わなかった。

オリッサ州の沈没地プリーにいたとき、宿で英字新聞を読んでいると、
デカン高原の街で摂氏51度を記録、死者数名という記事を目にした。
その頃からインドの暑さを次第に実感し始めた。
プリーからバラナシへ列車で向かう車中はまさに蒸し風呂状態で記憶があんまりない。
宿の前の店でカチカチに凍らせた2リットルのミネラルウォーターを買って列車に乗り込んだのだが、
発車して1時間で氷は完全に溶け、もう1時間でぬるま湯になったときは唖然とした。

4月下旬のデリーの暑さも厳しかった。
パハールガンジから歩いてコンノートプレイスのシェイク屋に行くまでにヘトヘトになった。
微妙に冷たいシェイクを飲んだあと日本文化センターで新聞を読みつつ日本語の勉強をしているインド人と会話し、
再びコンノートプレイスに戻りエアコンの効いたマクドナルドでまったりするのがデリーでの日課だった。
今思えばコンノートプレイスのマックはお金持ちインド人とバックパッカーだけという、
ある種異常な光景だったなぁ。

ある日のデリーは本当に暑かった。
さすがにその日は外に出ずレストランでまったりしていたのだが、
翌日ある中級ホテルのロビーで涼んでいると、置いてあった英字新聞の記事に目を奪われた。
「昨日のデリーの気温は4月の観測史上最高を記録」
気温は確か46度かそれ以上だったと思う。
死者も数人出ており、デリーの機関は向こう3日間小学校を臨時休校にするとも書いてあった。
そりゃ暑いはずだ、と思いつつ記事を読んでいると、気象学者のコメントが載っていた。
「日中は日なたで寝ないこと。死ぬぞ」
そりゃ死ぬだろ。

学生の旅行シーズンである7~8月のインドは暑さは多少和らぐが、それでも暑い。
だからと言って、天井でプワンプワン情けなく回っている扇風機をつけっぱなしにしたまま眠ると
翌日風邪をひいてしまったりするので、なかなかやっかいである。
みなさん、熱中症にかからないよう、体調に気をつけて楽しいたびを。

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