もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

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ジャコビニ流星打法

2005年06月18日 | 日常生活
昨日会社の上司から「これ、暇だったら読んでいいよ」と言われて紙袋に入った本3冊を手渡された。
カバーを外すとそこには「アストロ球団」の文字が。
おお、70年代に「巨人の星」か「アストロ球団」か、と言われた伝説の野球(?)マンガか!
さっそく家に帰って読んでみる。

・・・

す、凄すぎる。
何が凄いって、これ、野球を通りこして完全に別の世界に逝っている。(「行って」じゃなく)
次から次へと繰り出される殺人打法に殺人投法。
試合中に選手は死ぬは完全なホームランを弟にぶん投げてもらってキャッチするは、
そのキャッチを跳ね返すほどの打球を放つ現役大リーガーはいるは・・・

伝説の大投手沢村栄治が亡くなったとされる昭和29年9月9日に生まれた、
いずれも体のどこかに野球ボール形のアザを持つ連中がシュウロという、
故沢村の意志を継ぐフィリピン人の下に集結し、アストロ球団として
様々な球団と文字通り「死闘」を繰り広げる。まだ9人揃っていないんですけど・・・

連載されたのが70年代中期ということもあり、ところどころに「目くら」「キチガイ」「かたわ」等の、
今ではいろんな意味で文字にできない言葉も多く登場する。
アストロ球団の2代目キャッチャーはただの小児マヒの学生だったのにいきなり超人化するし、
(初代は試合中に殺人投球をくらい死亡)
ファーストは元レーサーで交通事故で死亡するも上空5000メートルから落とされ(!)、
途中で開いたパラシュートの衝撃で命を回復する、女性と見間違えるほどの美貌の
格闘技一門の家に生まれた、現在では盲目ながらも兄と袂を分かつ濃いキャラだ。
濃い割には顔は車田正美系だったりして面白い。

上司から借りたのは復刻版なので、全部で7巻くらいあるそうだ。
今回は3巻までしか借りていないので、これから何人が試合中に死ぬんだろうか、と
今から楽しみで仕方がない。
とにかく、白土三平の「忍者武芸帖」以来、久しぶりにマンガで衝撃を受けた。

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