もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

旅、音楽、日常・・・まったり雑談します

Sharks - First Water

2012年06月15日 | CD紹介
セッションギタリストのChris Speddingと元フリーのAndy Fraserが中心になって結成したSharksが1972年に出したファーストアルバム。

ほとんどの楽曲をAndy Fraserが手がけているせいか、なんとなくフリーっぽいものになっている。そのため、曲自体は耳に馴染みやすく、またChris Speddingのギターもかっこいいので、その点では気に入っているけど、いかんせんボーカルがなぁ・・・。

なんか「合わない」んですよ。

コロシアムとかにいたクリス・ファーロウの暑苦しさが間違って解釈されたような。こういった、中途半端な感じがB級ブリティッシュ・ロックの魅力でもあるんですよね~。


2008年CD紹介:その13

2008年11月14日 | CD紹介
最近まったくCDを紹介していませんでしたが、別にCD購入を控えていたわけではなく、ただ更新する機会(というかやる気)がなかっただけです。何度も言うけど、これは単に僕が購入したCDを紹介しているだけであって、お勧めしているわけではありません。まぁ、紹介されているCDを見ればそんなことくらいわかるか。

さて、CD紹介13回目。
・Budgie - If I Were Brittania I'd Waved the Rules
→ウェールズが誇るB級ハードロックバンドも枚数を重ねるうちに洗練というか粗がなくなっていきます。特徴的なリフも少なくなって普通のバンドという印象。"Anne Negen"はサビで「エノケン」としか聞こえません。でもこの曲が聞きどころかな?


・Groundhogs - Live at Leeds '71
→要はブルースから派生したロックバンドなんだろうけど、ギターのジョン・マクフィーの出す音がとにかく邪悪で凶暴。激しいとか速いとかではなく、ただ邪悪で凶暴。何か音の中にオドロオドロしい成分が相当含まれている感じです。スタジオ盤だと邪悪な成分が多いが、ライブになると凶暴さが相当表に出ています。ある意味ハードロックに必要な1つの成分「だけ」を抽出したバンドだと思う(「速さ」を抽出したモーターヘッドみたいに)。


・Man - Live at the Padget Rooms, Penarth
→去年の後半から今年に入ってマンの70年代のオリジナルアルバムがリマスター化され、さらにボーナストラックも入ってリリースされまくっている。後追いですっかりはまった僕は当然全て購入していますが、このライブ盤は当時廉価版でレコード1枚で発売されたそうですが、今回は未発表ライブ音源を追加した完全版に近い形(CD2枚組)で出されました。英国のグレイトフル・デッドと称されるだけあってか、ジャム形式で長々と続けるスタイルは好き嫌いが分かれると思いますが、僕は完全に気に入っています。"Spank Rock"の冒頭部分もしっかり入っているし、"Romain"は20分近くも引き伸ばされている。"Daughter of the Fireplace"はスタジオ盤よりもさらに格好良い出来になっている。数あるマンのライブ盤の中ではこれが最もお勧め。


・Stack Waddy - Stack Waddy
→なんつーか、ガレージサウンドとアメリカ的ストレートなロックの融合を英国で試してみました、みたいな出来。B級ハードロックの臭いはいいんですけど、個人的には下品な感じが表に出てきてそんなに好きではない。単にボーカルの声質が気に入らないんだろうな、うん。

2008年CD紹介:その12

2008年09月15日 | CD紹介
1週間を切りました。

終わったら追って報告します。

さて、CD紹介12回目。
・Man - "Be Good to Yourself at Least Once a Day"
→ギターのディーク・レオナードとベースのマーティン・エースが脱退し(レオナードは「追い出された」)、こないだまでキーボーディストとして在籍していた人を第2ギタリストとして再雇用し、新たにベースとキーボードを加えた面子で作成したもの。フィル・ライアンというプログレ畑のキーボーディストを加えたことによりこれまでのジャム的要素から音楽的にかなり幅が広がったように聞こえる。そのせいか、過去最高の売り上げを記録したそうです。収録曲は4曲と少ないですが、ライブで威力を発揮する"C'mon"や彼らの人気曲"Bananas"が入っているので彼らにとって重要なアルバムの1つでもあります。


・Dr. Feelgood - "Stupidity"
→観客席にニラミをきかせながらハーモニカを吹くリー・ブリローの後ろで完全にイッた顔のウィルコ・ジョンソンのジャケットがかっこいい彼らのライブ盤。ウィルコ・ジョンソンというギタリストは、ピックを使わないでカッティングする奏法で有名だそうですが、ギターを弾かないので技術的なことはわかりません。ただ、彼のギターの音はサクサクと小気味良いので結構好きです。彼らはいわゆる「パブ・ロック」の範疇で語られますが、数年後に続出するパンク・バンド(とくにThe Damned)に影響を与えているような演奏ですね。音自体はそれほどハードではなく、むしろ聞きやすいです。


・PFM - "Chocolate Kings"
→イタリアの技巧派集団PFMの、アメリカ志向が伺える作品。アメリカ向け=長ったらしくなくてシンプルな曲、と勝手に解釈していますが、表向きは聞きやすいですが実はかなりテクニカル。英語圏のボーカリストを採用したせいか、歌モノとしてもアピールできるようになったように思えます。このアルバムの曲が収録された公式ライブ盤があればいいんだけど、ブートレグまがいしかないのが残念。


・Soft Machine - "4"
→完全にジャズ・ロックからジャズに移行してしまった4作目。ブリティッシュ・ジャズというのは、どうしてこうも難しい顔しながら聞かざるを得ない音に行ってしまうのでしょうか?もちろんジャズにも多少の緊張感があってしかりですが、緊張感だらけで開放感が少ないのなんのって。同時期のマイルス・デイビスだってここまでガチガチの緊張感のある音を出していたわけはないのだが・・・「ジャズは知的な人が聞く音楽」とか言ってる人はソフト・マシーンのこの時期のアルバムを好んで聞いているのかな?続けて聞くにはちょっときついです。


2008年CD紹介:その11

2008年08月11日 | CD紹介
野田阪神に引っ越して1ヶ月、ようやくインターネットが開通しました。しっかり記入したはずの申し込み用紙が2回も返送されてきたため(1回は銀行口座を記入し忘れたアホなミス)7月中の開通は無理でした。1ヶ月間自宅でネットができなくても特に困ったことはなかったですが、週末に急な案件でメールを送らなければいけなかった時に阪神野田駅前のネットカフェまで行って送ったことが3回ほどありました。一応勤務時間外の仕事ということなので、会社がネットカフェ代を立て替えてくれる・・・わけはなかった。

さて、CD紹介11回目。
・Budgie - Squawk
→変態的なリフ、女性的な声質のボーカル、もっさりしたドラム。英国B級ハードロックの全てを兼ね備えたバッジーのセカンドアルバム。ハードロック特有の突っかかるような攻撃性がそれほどないため、地味な印象ですが、1曲目の"Whiskey River"はかっこいい。彼らが本領を発揮するのは3作目からです。


・Fusion Orchestra - Skelton in Armour
→「フュージョン」というよりもジャズ色がよく出たハードロックで、「オーケストラ」というくせに5人編成。彼らは本作しか発表していないため、どのような音を出す「バンド」なのかは70年代英国ロックを評した本を読んで実際アルバムを買って聞くまでわからない。その割にはミステリアスな音ではなく、時折フルートやパーカッションが飛び出し、女性ボーカルの力強い声が耳に残る程度。10分を超える曲があれば、10秒もない曲(?)があったり、とらえどころのないアルバムです。プログレに片足を突っ込んだハードロックが好きな方は聞いてみてもいいかな。ちなみに女性ボーカルは後に「フュージョン」界で大人気となったシャカタクのボーカルだったりします。


・Soft Machine - Third
→ロック色を多少残したブリティッシュ・ジャズ。大学時代に聞いてる途中で絶対に眠くなって全部聞いたためしがなかったが、30を過ぎて聞いてもやはり眠たくなる。なんつうかなぁ、英国ジャズは霞がかっていてはっきりとしないから好きじゃないんだよなぁ。その代わり手を汗握る緊張感が味わえるのがいいんですが・・・世間では評価が高いそうですが、僕はジャズの耳は持ち合わせていませんので。


・John Coltrane - At Newport
→1963年と65年のニューポートでのフェスティバル出演時の演奏を収録したもの。一部「セルフィッシュネス」の音源とかぶります。コルトレーンが生涯演奏した数ある"My Favorite Things"の中でも、「セルフィッシュネス」でのメンバー、コルトレーン(サックス)、マッコイ・タイナー(ピアノ)、ジミー・ギャリソン(ベース)、ロイ・ヘインズ(ドラム)は最高にクールで刺激的です。特にロイ・ヘインズの突き刺すようなドラムの音に圧倒されます。元町駅そばのジャズ喫茶"Jam Jam"で聞いたときの衝撃といったらもう。酩酊と覚醒が同時に味わえる演奏。これ1曲のために買ってもいいんですが、その場合はこれじゃなくて「セルフィッシュネス」をお勧めします。こっちはなんか刺激がたりないんだよなぁ。録音或いはリマスタリングの影響でしょうか?



2008年CD紹介:その10

2008年06月15日 | CD紹介
引越し業者に見積りをお願いし
数社より見積りを取り付けてみた。
どこも似たり寄ったりだけど
安かろう雑かろうで知られている業者は
ちょっと突っつけばすぐに値段を下げてくる。
結局お願いしたのは某有名業者。
いくら安くても営業なんだからこっちの質問にちゃんと答えてくれないと。

さて、CD紹介10回目。
・Budgie - Budgie
→ウェールズ出身ハードロックバンドのデビュー盤。クセのあるリフと女性的なハイトーンボイスはデビュー時から変わっていません。ハードロックではあるけどスピード感がそれほど感じられないため、少々もっさりとした印象です。70年代の英国B級ハードロックが好きな方ならたまらんでしょうな。


・Camel - Stationary Traveller
→バンドというより、もはやアンディ・ラティマーのソロと言ってもよい。暗い、重い。聞き続ければ良さがわかるそうだが、そう何回も聞いてられんよ。


・Family - Anyway
→前半はライブ、後半はスタジオ収録のアルバム。ライブでのロジャー・チャップマンのダミ声がたまらなく良い。特に"Good News - Bad News""Strange Band"でのシャウトが素晴らしい。スタジオ編も"Part of the Lord"等クセのある曲が揃っているけど、全てライブで通してくれても良かったのでは?70年代初頭のブリティッシュ・ロックって本当にクセのあるバンドが多くて楽しいですな。


・Savoy Brown - Looking In
→まるでHR/HMのようなジャケットですが、中身はややハードなブルースロック。冗長なギターソロがなくコンパクトにまとまっているため聞きやすい。バンドの最も売れたアルバムはこれらしいが、聞きやすさが売れたポイントにもなったのでしょう。

2008年CD紹介:その9

2008年05月20日 | CD紹介
帰りの電車内でスーパードライを飲みながら男性とはしゃいでいる女性を見かけた。仕事が終わって開放的になるのは良くわかるが、常磐線のおっさんじゃないんだから、ドアに寄りかかりながら缶ビールをグビグビ飲むのはいかがなものか。遮音性の高いイヤホンで音楽を聞いていたからどれだけ騒がしかったかわからないけど、周りの人の表情を見る限りでは相当なものだろう。と思っていると突然しゃがみこんだ。酔いが回ってきたんだろ、と見ているとバッグからビニール袋を・・・

車内が酸っぱい臭いで充満し始めたじゃねーか。
駅に到着した途端に逃げるように降りるなよ。

さて、CD紹介9回目。
・The Beatles - Revolver
→今更説明不要。ある意味「ホワイトアルバム」よりも実験的だったりするけど、非常に良い曲も多い。"Tomorrow Never Knows"なんて当時は相当実験的な曲だったんでしょうね。"Taxman"でのポールさんのベースがこれまた良い。


・Bonnie Raitt - Give It Up
→ジャケットの女性がスライドギターをバリバリ弾いているとは正直想像できない。ただのアイドル女性シンガーではありません。むしろ渋いです。とはいえシングル用の楽曲もちゃんと用意していたりとその辺は音楽会社もぬかりはありませんな。でもブルース系は僕の守備範囲ではありません。


・Grateful Dead - Bulues for Allarh
→70年代に入ってゆったり度が更に強まった感じのするデッドですが、このアルバムはあまり聞かない。確かにアルバム全体からゆったりな空気が流れているんだけど、自分が好きな曲が入っていないためあまり聞く機会がありません。"Franklin's Tower"なんかいい曲ですよ。


・Mike Oldfield - Tubular Bells
→映画「エクソシスト」のテーマ曲として知られているが、このアルバム1曲目の冒頭4分程度がその部分に該当する。映画のイメージからか、おどろおどろしい雰囲気の曲に緒も我勝ちですが、民族音楽のエッセンスも入っており、非常に練られた曲構成でじっくり聞き入ってしまいます。使用された楽器も多岐に渡り、そのほとんどをマイク・オールドフィールド本人が一人で演奏し、それをオーバーダビングを重ねに重ねて(一説には2000回以上)完成させたというから恐れ入る。部屋を真っ暗にして聞くとなかなか良い。


2008年CD紹介:その8

2008年05月10日 | CD紹介
弁護士から本を1冊いただいた。4月の食事会で「お前はもっと本を読め!」と酔っ払いながら説教され、「今度お前に本を送っとくからな」と言って別れたのだが、本当に送られてきた。仕事に関係する本を頂いたので大変有難いのですが、実際に買うと6200円もする。この出版社から出ている似たようなページ数の仕事関係の本であれば3500円程度なのだが・・・家に帰って読みます。

さて、CD紹介8回目。
・Budgie - Bandolier
→ウェールズが生んだ女性的な高音と変態リフが印象に残るハードロックバンド。Led ZeppelinやDeep PurpleにはないB級臭さをプンプン漂わせており、70年代初期のブリティッシュロックが好きな方であれば一度試してみることをお薦めします。アルバムのラストを飾る"Napoleon Bona-Part I/II"はLed Zeppelinの"Stairway to Heaven"に似た構成で、前半は静寂感が、後半は一転ハードに押し捲る怒涛の展開。整合性はないものの聞き応えのある曲が揃っているので個人的にお薦めの1枚。


・Family - Live
→ここ数年、ロジャー・チャップマン率いるファミリーのアルバムのリマスター化やベスト盤等のリリースが続いているが、これは1971年にロンドンのレインボーで収録されたライブ盤。ベースが3代目のジョン・ウェットン(後にKing Crimsonに加入)に替わっており、収録されている曲も最近のアルバムの曲が多い。チャップマンのダミ声は相変わらずの迫力だが、その他がさほど勢いがないので、このバンドが好きではない人は通り過ぎてもいいかも(でも、このバンドはライブ盤が少ないんですよねぇ)。


・Genesis - Invisible Touch
→売れに売れた1986年発売のアルバム。シングルカットされた曲が複数あり、そのいずれもチャートインしている非常に完成度の高いというか聞きやすさに突出している。リマスター化されたせいか、音が非常にキラキラしている印象で、このアルバムの良さを更に引き出してくれているように感じます。


・Simon and Garfunkel - The Concert in Central Park
→一時的に再結成したサイモン&ガーファンクルの、ニューヨークのセントラルパークで行なわれたコンサート。映像で見るとわかるけど、驚くほどの観客数。解散しても尚彼らの人気の高さを再認識させられます。収録曲も彼らのベスト・セレクションみたいなもので、途中の雨にも関わらず良い出来です。


2008年CD紹介:その7

2008年04月20日 | CD紹介
部屋掃除をするかたわら、久しぶりにチキンカレーを作った。カレールーは近くの生協で買ったSBのディナーカレー(辛口)。チキン(ドラムとモモ)には北野のイスラム食料品を扱うお店で買ったチキンカレー用カレーパウダーを塗りこみ、ヨーグルトに浸けてしばらくねかせてからじっくり焼き色を付けて鍋にドボン。チキンと玉ネギのいたってシンプルなカレーですが、これが一番気に入っています。本当であればバターで玉ネギを炒めたいところですが、最近はバターが高い上になかなか手に入らないので困る。出来上がった味はまあまあ。一晩寝かせた明日は味が落ち着くでしょう。

さて、CD紹介7回目。
・King Crimson - The Great Deceiver 1
・King Crimson - The Great Deceiver 2
→キング・クリムゾンのブートレグは1972年から74年までの、俗に言う「第二期」(ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブルフォード、デビット・クロス)に録音されたものが圧倒的に多い。これはこの時期のライブの出来が非常に良かったという意味をなす一方、ちょうどこの時期にテープの家庭用録音機が普及しはじめたからでは?という意見もあったりする。しかし、僕もこの時期のクリムゾンの演奏は大好きなので、純粋にライブの出来が良かったのでしょう、と解釈しています。これらのアルバムは、15年ほど前に4枚組BOXとして発売されたものを2枚組に分けて再発されたもの。BOXが発売された当初はお金がなくて、気が向いたら買おうと思ったもののいつの間にか売り切れ・廃盤になってしまい悲しい思いをしたものだが、今回こういう形で再発されて本当に嬉しい。収録されているライブの出来はさすがである。ところどころ雑な箇所も存在するけど、この時期の暴力的で緊張感を維持する演奏に圧倒される。ベースとドラムの音が大きすぎてバイオリンが可哀想なことになっているけど、ライブでは仕方のないことなのかなぁ。


・Family - Music in a Doll's House/Family Entertainment
→イギリスのカルト的な人気を誇ったバンドの1stと2ndが入った2枚組。当初はサイケ、プログレ、フォーク的なアプローチをしていたんだろうけど、1作目と2作目でもやってる内容が異なっている。この後はハードロックだったりファンクだったり、どこに行くのか見当が付かないことになるわけだが、最初の時点ですでに焦点が定まらない、カテゴライズされにくいバンドではありました。ファミリーというバンドは、ボーカルのロジャー・チャップマンのダミ声が知られていますが、優秀なベーシスト(リック・グレッチ、ジョン・ワイダー、ジョン・ウェットン)を輩出した(というか、引き抜かれた)ことでも知られています。本国でもカルト的人気でしたので、クセのあるブリティッシュ・ロックが好きな方は一度聞いてみてはいかがでしょうか?


・Genesis - Genesis
→3人になったジェネシスの、世界的に成功を収めた83年のアルバム。以前までのプログレ的要素も残しつつ、ポップな音に発展していきましたが、内容は非常に良い。バンド名をアルバムのタイトルにするだけあって、よほど自信があったのでしょう。1曲目の"Mama"は重いリズムとフィル・コリンズの芝居がかったボーカルが非常に印象的で、イギリスではヒットしたけど、アメリカでは曲風が嫌われたのか、いまいちだった模様。プログレ的作品の"Home by the Sea""Second Home by the Sea"や、ポップな"Illegal Arien""Just a Job to Do"が良い。当時のメイキング映像が入ったDVDが付いた2枚組で再発されましたが、リマスターされた音は輪郭がかなりはっきりとしており、80年代の音だな、という感じを良く引き出していると思います。

2008年CD紹介:その6

2008年04月09日 | CD紹介
今日で直属の上司の神戸でのお勤めが終了し
明日から新しい上司の下での仕事です。
この仕事を始めてから今までずうっとお世話になりました。
ありがとうございました。
東京でもお元気で。

さて、CD紹介6回目。
・Gun - The Gun/Gunsight
→70年代前後に雨後の竹の子の如く現れては消えたブルースベースのハードロックバンドの中の1つで、ファーストとセカンドの2 in 1。彼らがアルバムを2枚出すことが出来たのは、ファーストに収録されている"Race with the Devil"という曲がシングルでヒットしたからかな、なんて思う。エリック・クラプトンがいたクリームの名曲"White Room"を彷彿とさせるイントロの後に続く怒涛のリズム。この時代のハードロックの中でも出色の出来だと思います。意外と耳に馴染みやすいメロディーでもありますが、それ以上の発展が望めなかったために2枚のアルバムを出しただけで解散したのかも、という見方もできますが。70年代初期の英国産ハードロックが好きな方は一度"Race with the Devil"を聞いてみてはいかがでしょうか。


・Donald Fagen - The Nightfly
→スティーリー・ダンのボーカルがバンド解散後に発表したアルバム。スティーリー・ダンの延長のような作風で、"I.G.Y."というヒット曲もありますが、ウォルター・ベッカーがいないせいか、緊張感が薄れたややゆったりとした曲調になっています。ロックというかもうAORの典型な音です。聞きやすさは保証モノですが、70年代のゴツゴツした音が好きな方には物足りないですね。まぁ、80年代なんだから仕方ないか。


・Frank Zappa - Lather
→本来であれば77年にリリースされるはずであったアルバム群。スタジオ、ライブ、オーケストラとの共演(競演?)等、ザッパの音楽的容量の大きさ・深さがわかるアルバムです。CD化されても3枚組のボリューム。レコードだったら何枚になっていたんだろう。このアルバム自体はザッパ死後にリリースされましたが、収録された曲のほとんどは生前に出されたアルバムに収録されており、NYでのライブは"Zappa in New York"で、その多くの曲を聞くことが出来ますが、処理が微妙に施されたりと、多少の違いはあるようです。


・Pink Floyd - The Piper at the Gates of Dawn
→敬愛するピンク・フロイドの記念すべきファーストアルバムの40周年記念盤。リマスターも施されており、音に厚みが感じられるのも嬉しいが、モノラル・バージョンが付いているのが嬉しい。エフェクト処理が多く施されるフロイドのアルバムですが、モノラルでも聞くと音の塊そのものがスピーカーから飛び出す感じでこれまた良い。通常のステレオではベースが、モノラルではキーボードが厚めに処理されているのかな?処理が微妙に異なるのでそういったことも聞き比べてみてはいかがでしょうか。この調子で他のアルバムもリマスター化してほしい。


2008年CD紹介:その5

2008年03月12日 | CD紹介
会社帰りに診察を受けに行ってきた。
医者に診てもらうのって実は高校生以来です。
診察の結果、自分が心配していた症状ではなく、ちょっとほっとしましたが、生活リズムの変化やストレス、それに食生活の乱れが重なったのが原因と言われた。自分ではほんの少しの変化かな?としか思っていなかったけど、予想以上のプレッシャー(みたいなもの)がかかっていたのかも。
とりあえず1週間薬で様子を見ます。

さて、CD紹介5回目。
・The Doors - The Doors
→LAというよりもアメリカを代表するバンドのデビュー盤。文句無しの出来映えですね。今回買ったのは最新リマスター盤ですが、微妙にピッチを調節した(というか、オリジナルに戻した)ため、微妙に雰囲気が明るく感じる。最初はこの明るさに戸惑ったけど、慣れればこれがオリジナルの音なんだなぁ、と満足します。


・Renaissance - Ashes Are Burning
→キーボード奏者がクラシックの要素たっぷりで、かつピアノをメインに弾くことでこのバンドの特徴が良く出ている。もちろんアニー・ハズラムの奇麗な声やジョン・キャンプのブリブリベースも良いですが。小品と大作のバランスも良いので、個人的にはこのバンドの一番好きなアルバムです。


・Juicy Lucy - Get a Whiff a This
→ブルース・ロックをベースにした英国のバンドですが、アメリカのスピリットの曲をカバーしたりと、アメリカ志向が強い楽曲が比較的多いため、けっこう気軽に聞くことが出来る。でも、それ以外に特徴があまり感じられないのでそれ以外のアルバムには手が伸びません。70年代初頭のバンドって生き残るのが相当大変だったんだろうな。みんなが新しいことをやっているため、とびきり個性的でなければ普通のバンドにしかみなされなかったんでしょうね。もちろん売り上げも考えなければいけなかったし。


・Jonathan Richman & the Modern Lovers - Live
→アメリカのパンク・バンドのロンドンでのライブ盤と聞いたので買ってみたら、何だこりゃ?パンクの割には音がヘナヘナしてるしドラムはペコペコしてる。肝心の楽曲がなさけなくて逆に面白い。パンクというよりもパブロックに近い感じがする。ラモーンズやテレビジョンみたいなのを期待したらきっと怒り狂うかもしれんな。かなり脱力した音です。なんか、どーでもいい時に聞くと良い気分転換になります。


2008年CD紹介:その4

2008年02月20日 | CD紹介
会社から帰る途中、自分の乗った電車が須磨駅で停まったまま動かなくなった。どうやら前の電車に急病人が出たためらしい。すぐに動く気配がないため、須磨駅前にあるさぬきうどんの店鶴越(つるこし)で夕食を取る。麺はさぬきうどんだが、つゆはなんか関西風。味はまあまあだけど、値段がちと高め。本場高松の1.5倍はする。釜揚げうどんがウリらしいが、次行くかは微妙。それよりも元町東口駅前に22日からオープンするカフェ上島珈琲店が気になります。

さて、CD紹介4回目。
・Big Sleep - Bluebell Wood
オリジナルジャケットが不気味で探していたのだが、廃盤のため仕方なく韓国盤(しかも収録された順番がオリジナルと異なる)で我慢。しかし、その数ヵ月後に店頭でオリジナル盤が再発されており愕然。もう一度買いなおそうかと思ったけど、肝心の曲がそれほど気に入っているわけではないので今となってはオリジナルジャケットなどどうでもいい。フォーク調でまどろんだ感じの曲が多く、日曜日の昼寝時に聞くと良いかも。


・Gillian McPherson - Poets and Painters and Performers of Blues
→イギリスの女性シンガーソングライター。爽やかな声でギターを奏でる。ジャケットのイメージどおり、初夏に聞くといいかも。紅茶が合います。


・Keef Hartley Band - Little Big Band/Seventy Second Brave
→2枚のアルバムを1枚のCDに収録したもので、"Little Big Band"はブラスを加えたライブ盤。かっこいいジャズロックを聞かせてくれますが、もう1つのスタジオ盤はつまらん。2 in 1CDで1粒で2度美味しかったためしはまずない。


・Man - To Live For To Die
→だからブートレグ(海賊盤)を公式盤として売るなって言ってるだろうが!ボーカルは小さいし左右の音のバランスは違うし妙なノイズは拾うし、馬鹿じゃねぇの?まぁ、それを買ってしまった自分も馬鹿だが・・・むかつく。


2008年CD紹介:その3

2008年02月12日 | CD紹介
会社から帰って夕食を作っているあいだに洗濯をし、いざ外に干そうとしたら雪が降ってきた。最近は洗濯物を干すたびに雨か雪が降るわけだが、なかなか乾かないと、そのうち着れる下着が残り数枚とかいう非常事態になったりするので、そろそろやめていただきたい。

さて2008年のCD紹介3回目。
・Kingdom Come - Galactic Zoo Dossier
→頭部を燃やしながら歌ったりするアーサー・ブラウン率いるオカルトなバンドのアルバム。とにかく、呪術的で宇宙的で演劇的なため、受け付けない人はまったく受け付けないでしょう。そういう僕もそれほど気に入ったわけではありません。オカルトバンドにありがちな演奏の未熟さはないので比較的聞き込めると思います。オルガンの狂った音は好きですね。


・Grateful Dead - Three from the Vault
→デッドのライブ盤は、BGMとして聞き流す分には非常に心地よいわけだが、「さぁ、聞くぞ」と意気込んで聞いてもそれほど圧倒されないんだよねぇ。寝る前にヘッドホンをつけて聞くといつの間にか心地よい眠りに導いてくれるので、そういう意味では彼らのライブ盤は有難いです。ただし、目覚ましにはまったく向かない。


・Taste - Live at the Isle of Wight
→映画にもなった1970年のイギリス・ワイト島で行なわれたフェスティバルでの、ロリー・ギャラガー率いるバンドの実況録音盤。音質は期待する程のものではないけど、クリームの後継者と一部で評されただけあって聞き応えはある。クリームは3人の個性(というか2人の自己主張)が強すぎたため分解したが、テイストはギターのロリー・ギャラガーが際立っていたのが逆にマイナスだったかな。


・Warren Zevon - Stand in the Fire
アメリカのハード・ボイルド・シンガーソングライターのライブ盤。ノリノリな本人が写るジャケットもどうかと思うが、音もノリが良くて個人的には残念。ピアノ弾き語りのライブでもやってくれた方が、無骨な彼のイメージに合ってると思うんですけどね。弾き語り系に華やかなライブはちょっと似合わない。


2008年CD紹介:その2

2008年01月19日 | CD紹介
JR垂水駅東口に吉野家がオープンして約1ヶ月。3回ほど利用させてもらったけど、注文をとりに来るのが遅いは従業員同士の会話(客がいない時間帯)が盛り上がりすぎて会計を頼んでも気付いてくれないはその会計も間違っているはでかなり不満である。もともとファストフードに一定レベル以上の味やサービスなど期待していないけど、最低限やっておくべきことってあると思うんだけどなぁ。オープンしてたったの1ヶ月、他店からの応援と新入りバイトさんとの連携をスムーズにいかせる段階だとは理解していますが、ちょっと脇が甘すぎるかな。牛丼チェーン店の中で吉野家は好きな方なので、もう少し頑張ってください。

さて、CD紹介2回目。
・Yes - Yesssongs
→2枚組ライブアルバム。アナログ時はなんと3枚組のボリュームだったため、CDになってもトータル2時間以上の収録時間。内容はベスト盤ともいうべきもので、複雑な構成の曲を(多少のオーバーダビングはあるにせよ)ほぼ完璧にこなしているため、各人の能力の高さもさることながら、バンドとしての演奏力を見せ付ける出来にもなっている。ストラヴィンスキーの「火の鳥」から"Siberian Khatru"に流れるオープニングが大好き。中学時代から聞き続けている愛聴盤の1つ。


・Family - BBC Radio Volume 1 1968-69
→イギリス国内でカルト的人気を博したバンドのBBCラジオでのセッションを集めたもの。デビュー直後から2年あまりの期間のものが集められているため、初期メンバーであるリック・グレッチ(ベース/バイオリン)やジム・キング(サックス)のプレイも聞ける。スタジオ盤ではねっとりとした感じを受けるが、ライブやセッションでは豪快さが前面に出るため、ライブで実力を発揮するバンドだな、というのが実感できます。ロジャー・チャップマンのビブラートを効かせたダミ声って本当にクセがあるよなぁ。


・King Crimson - Islands
→歴代キング・クリムゾンのスタジオ盤の中でも、最も叙情的なのがこのアルバム。一触即発の緊張感は薄れ、ラブソングが入っていたりする。ますますジャズ色が濃くなるが、ソフト・マシーンのように完全にジャズ(若しくはジャズロック)側には行っていない。最初にこれを聞いたときは、はっきり言ってだるいしつまらないという印象しかなかったけど、30代に入ってから再び聞くと、アルバムの良さがジワジワと体にしみこんできます。


・Grateful Dead - Workingman's Dead
→サイケデリック期を通り越えてカントリーやフォークの色が濃くなった時期のアルバムで、CSN&Yを意識したかのようなコーラスが印象的。"Unchle John's Band"や"Casey Jones"といった代表曲が収録されているため、時代によってスタイルが変化していくデッドではありますが、初めて聴く方にはこのアルバムから入ることをお薦めします。ライブ盤だったら"Live/Dead"でしょうかね。


2008年CD紹介:その1

2008年01月05日 | CD紹介
昼頃大丸前を歩いていたら、いきなり少々挙動不審なおっさんに「だ、大丸はどこですかぁぁぁ?」と尋ねられた。冷静に「この建物が大丸ですよ」と教えてあげたが、「こぉれはぁ、『そごぉう』でぇす!」と主張してきた。周囲の歩行者も不思議な顔をしながらおっさん(と僕)を横目で追っているのがわかる。
困ったなぁ。
「これ、『そごう』なんですか?」
「そ、『そごぉう』でぇす!」
正月早々頭が痛い。

さて、2008年CD紹介1回目。
・Delaney & Bonnie & Friends - On Tour with Eric Clapton
→スワンプ・ロックの名盤ライブ。デラニー&ボニー夫妻を中心に、馴染みのアーティストを揃えたもので、題名の通りエリック・クラプトンも参加している。ノリの良さが直接伝わってくる。ブルースのカバーも秀逸です。


・Jefferson Airplane - Thirty Seconds Over Winterland
→ベイエリアのサイケ・シーンの重鎮も70年代中期に解散。サンフランシスコのウィンターランドでのサヨナラ公演を収録したライブ盤。スタジオ盤以上にゆったりとしているが、失うものがないためか、それが功を奏しているように感じる。数年前に完全版が出たらしいが、全部聞くのは少々きついと思われるので、試しに聞いてみたい方がいればこれをお薦めします。


・Spring - Spring
→ジャケットを見て思わず買ってしまった。クラシックっつうか、トラッドなどが混ざったプログレとでも形容するのでしょうか。あまり印象に残りませんでした。


・Ten Years After - Undead
→元祖早弾きギタリストのアルビン・リー率いるバンドの2枚目にしてライブ盤。演奏はけっこう粗いが勢いがあって良い。ウッドストックでもお馴染みの"I'm Going Home"も聞けるが、ここではややあっさり目の演奏。全般的にジャズ色が強いが、アルビン・リーのギターをどうやって押し出すか考えると、彼のギターソロを長くするという展開になってしまうんだろうな。


2007年CD紹介:その25

2007年12月12日 | CD紹介
通常1回につき4枚のCDを紹介していますが、今回で25回目になります。つまり、今年だけで100枚紹介していることになる。もちろん、他にも購入したCDはあるし、紹介しないCD(例えばベスト盤やBOXセット)もあるので、来年もこんな感じでだらだらと紹介していきます。でも、来年以降はさすがに購入ペースは減るだろうなぁ・・・

さて、CD紹介25回目。
・Linda Ronstadt - Hasten Down the Wind
→彼女の名盤と称されるもので、確かに印象的な曲が多いです。カバー曲も彼女らしさが出ている上、オリジナルの良さを崩していないため完成度が高い。残念なのは音のレベルが低いこと。なんか奥の方で聞こえてくる感じがどうも好きになれないんですよねぇ、10年以上前にCD化されたものって。


・Jefferosn Airplane - Long John Silver
→後期エアプレインって周辺のバンドと比べて古臭さ感が強くてあまり聞く気になれない。そりゃ60年代後半の音を70年代でもやろうとしているのだから、周囲から取り残されるのも当然でしょうね。パパ・ジョン・クリーチのフィドルが切なく聞こえる1枚。


・Jade Warrior - Released
→ブルース主体のハードロック。ですが、ドラムの代わりにコンガがはいっていたりとちょっと変。このバンドのジャケットは東洋嗜好が強いですが、アフリカのリズムっぽく聞こえる曲がいくつかある。ドラム付きのまともな編成でやる曲はオーソドックスなブルティッシュ・ロックという印象。


・Havana Jam Volume 2
→キューバのハヴァナで行なわれたフェスティバルを収録したアルバムの続編。開放感のあるジャズってあんまり印象に残りませんな。ジャコ・パストリアス、ジョン・マクラフリン、トニー・ウィリアムスによる演奏(しかも1曲のみ)が唯一のウリか。ちなみに、日本盤に入っている日本語解説は最悪。ジャコ・パストリアスのファンによる自己満足の日記としか思えない。こんなつまらない解説を入れるくらいなら値段を下げてほしい。