もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

旅、音楽、日常・・・まったり雑談します

雨降って地固まる

2007年05月30日 | 日常生活
うちの会社が入っているビルは旧居留地でも有数の歴史を誇る建築物で、土日に会社に用事で行くと、時々ビルを背に記念写真を撮る観光客の姿を目にする。

ま、それはどうでもいいとして、今日なんとなく窓の外を見ると、道路脇にちょっとした人だかりができていた。最初は交差点で事故でも発生したのかな?と思ったがそうではなさそう。時折タクシーが信号で停車すると、その人だかりの一部がタクシーの中を覗き込んでいる。んー、彼らは一体何をやっているのだろう・・・?

ニュースサイトを読んでようやくわかった。本日、藤原紀香と陣内智則がホテルオークラで結婚披露宴を挙げるので、それに出席する芸能人を見るべく、道路脇に人だかりができていたのだ。おそらくホテルオークラは関係者以外は立ち入りを制限されているのだろう。

へぇ、今日が披露宴の日なんだ。今朝がたはけっこう雨が降ってたけど、午後になって雨もやんで良かったですね。それにしても、藤原紀香さんは世間で言われるとおり、イベントの日に雨が降る「雨女」ですね。たしか生田神社で結納を交わした日もけっこう雨が降っていたよな。

今(20時半)窓の外を見ると、さすがに人だかりはどこかにいなくなったけど、その代わりオークラから帰る出席者を送るためのタクシーが列をなしている。いつもはこんな場所でタクシーが列を作ることなんてないんだけどね。

どうぞお幸せに。


2003年8月12日:ゴール(Galle)

2007年05月29日 | 2003スリランカ
朝起きたら外は雨が降り風も強く吹き付けていた。それに加えて部屋は停電している。昨日シャワールームの窓を開けっぱなしにしておいたせいか、風が吹くたびにドアがバタンと強い音を立てて閉まるので寝れやしない。それでも8時に起床し、シャワーを浴びて10時に宿をチェックアウトする。

バス通りまで出るのが面倒だったので、近くのトゥクトゥクをつかまえ、ゴール旧市街まで一気に行く。一気といってもわずか15分乗っただけで到着した。旧市街のど真ん中で降ろしてもらい、そこから歩いて今晩泊まる予定のLight House Lodgeへ向かう。宿のオーナーはとてもフレンドリーで、かつて日本からやってきた女性旅行者の写真を見せて「この女性からいつも絵はがきが届くのよ」と嬉しそうに話してくれた。部屋もまずまずで値段も350ルピー。うむ、特に問題なし。

Tシャツを洗って干した後はゴール旧市街を歩いて周る。旧市街は世界遺産にも登録されており植民地時代の建築物が狭いながらも整然と並んでいる。とはいえ、1時間も歩けば軽く一周できるほどの大きさなので、すぐにやることがなくなってしまう。なので城壁から海をぼーっと眺めることにした。ゴールの海は思った以上に奇麗で、ひょっとしたらこないだまでいたウナワトゥナのそれよりも奇麗じゃないかな、と思った。

お腹がすいたので近くのレストランでシーフードピザを食べる。ピザの味はとても良く、かつクリスピーで非常に満足のいくものだった。その後再び城壁へ戻り夕陽を眺めようとしたら生憎曇りで夕陽を見ることはできなかった。夕食はホテルでとり、部屋へ戻ってコーラを飲みながら村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」英訳版を夜遅くまで読んで終了。

沢木耕太郎の本そして村上春樹に関する本

2007年05月27日 | 日常生活
最近本を読んでいないなと思い、三ノ宮ジュンク堂で本を2冊購入した。

1冊は沢木耕太郎の「1号線を北上せよ」。沢木自身のベトナムを北上しながら旅行したことを綴ったもので、「深夜特急」を髣髴とさせるカバーがいい雰囲気を出している。僕は当然「深夜特急」を読んだ時のイメージを抱きながら読んでいるのだが、時々「ん?これって沢木耕太郎が書いた本?」と思いたくなるような文章・フレーズに出くわす。文章やフレーズ自体に嫌悪感等は感じないんだけど、僕が抱いている「沢木耕太郎の文章」からやや離れているような印象を読み始めた当初感じた。だが、いったん読み始めるとやはりそこには沢木耕太郎がいる。

約半分を読み終えたところで、どうして僕は読み始めたときにちょっとした違和感を感じたのだろう?と考えた。「深夜特急」のベースとなった沢木自身のユーラシア大陸横断旅行は1970年台半ばのことであり、文章化されたのは80年代であったと記憶する。一方、「1号線を北上せよ」は2000年前後に実際に旅行し、数年後に文章化されたものである。文章だけを見ても、そこには10年以上の時が流れている。

沢木耕太郎も年をとったんだなぁ。

学生のころに「深夜特急」を初めて読んだ時に覚えた「嫉妬するほど爽やかで格好いい」文体も年齢を重ねるごとにまた違った変化をしているのだろう。しかし、そこには大江健三郎の文に感じられるような、ある種の不快感に似た戸惑いは一切感じられなかった。ということは、現在の沢木耕太郎の文体に好感を抱いているということだろう。

「若いうちは若者らしく、年をとったら年寄りらしくせよ」

ベトナムかぁ、行ってみたいけど、会社の休みではちょっと短いよなぁ。せめて2週間はほしいところではあります。


もう1冊は村上春樹の本に登場する歌手や曲を作品ごとに紹介する、いわばディスコグラフィー的なもので読み物というよりもある種の参考資料である。他の作家もそうではあるが、村上春樹の作品には様々な曲がバックグラウンドに登場する。その多くはクラシックやジャズ、60年代ポップスや70年代ロックであるが、これらの曲を「まったく」知らない若しくは聞いたことがない人にとっては、この本の著者のいう「単なるカタカナの羅列」にすぎない。まぁ、歌手や曲だけでなく、紀伊ノ国屋スーパーのレタスの見事なまでの鮮度とかは、実際に自分で経験してみないとわからんもんだよなぁ。

僕は村上春樹作品に登場する70年代ロックはほとんど聞いたことがあるし、60年代ポップスやジャズの一部も耳にしたことがある作品はいくつもある。ただ、クラシックになるとさっぱりわからないので、「泥棒かささぎ」を聞きながらスパゲティを茹でるシチュエーションがうまく理解できなかったりする(多分、今までに「泥棒かささぎ」を聞いたことは何度かあると思うが、それが「泥棒かささぎ」と理解してきいているわけではないのだろう)。

個人的には、村上春樹の作品はそのシチュエーションに適した曲を落としているなと思う。もちろん、あくまでも自分が聞いたことのある曲にだけ言えることだけど。「世界の中心で愛を叫ぶ」に出てきた、時代的・感覚的にありえないアーティストを羅列してラジオから流すようなシチュエーションを作ることは決してない。

2007年CD紹介:その8

2007年05月26日 | CD紹介
近所に神戸のガイドブックにもたまに載る程度の料理屋があるのだが、最近金曜日の夜になると店の外で馬鹿騒ぎをするお客が増えている。学生街の居酒屋ならともかく、夜は静かになる一帯なので勘弁して欲しい。

そういえば、会社のビルの正面にあるイタリアンっぽいレストランも団体客のレベルが低い。去年知人とそこで食べたことがあるけど、他人のテーブルにおしぼりを置きっぱなしにするってどういうことだよ?それに加え、味はごく普通で店員のマナー(というか接客における基本的なことの一部)がなっていなかったのが印象に残っているのでもう二度と行かない。

さて、CD紹介8回目。
・Beggar's Opera - Act One
→60年代の最後にデビューしたクラシックをロックに取り込んだバンド。この時代のバンドはクラシックとロックの融合をよくやっている(ディープパープルもオーケストラと共演しましたよね)が、このバンドはかなりクラシック寄り、というか、オリジナルを無理矢理ロックにしてしまった感が強い。クラシックがベースだからゆったりとして聞きやすいか?否、その逆。とにかく初めから終わりまでもの凄いテンションで突っ走っている。スタジオ録音なのにライブ一発録りかのようなテンションには圧倒を通り越して笑ってしまう。キースエマーソンがEL&P以前に在籍していたナイスを大仰にした感じ。


・Curved Air - Live
→解散状態にあったが、一部オリジナルメンバーを集めて行なわれたライブを収録したもの。スタジオ盤ではリリカルていうか、叙情的な面を持ち合わせていたように感じたが、このライブでは皆荒っぽい、というか、雑。女性ボーカルは無駄にシャウトしまくりだし、バイオリンはガリガリ言うし。お前らハードロックバンドじゃないだろうと突っ込みを入れたくなるが、まぁ、こんなのもアリなのかな、と最後は釈然としないまま終了。その後女性ボーカルを除いてメンバーを一新してスタジオアルバムを発表する。なんだかなぁ。


・David Bowie - Ziggy Stardust
→アルバムの正式名称はもっと長いが、面倒なので割愛。デビッド・ボウイはそれほど聞かないけど、このアルバムは好きな曲が多く収録されているので決行好きです。ストーリー仕立てになっているとかどうだかはよくわからんが、曲の質が高いので通して聞けます。


・Traffic - John Barleycorne Must Die
→解散状態にあった中、ステーブ・ウィンウッドがソロ作品を作ろうとメンバー2人を呼んだらいつの間にかバンドのアルバムになってしまったっぽいアルバム。フォークやトラッドをベースにした音作りに加えてジャズの要素が高まっているため全体的に流れるような雰囲気を感じる。サンノゼのFM局KFOXはNHLサンノゼ・シャークスの実況放送が始まる前はこのアルバムの1曲目の"Glad"をなぜか流すので、すっかり耳にタコ状態だったことを思い出す。


松江レークサイドユースホステル

2007年05月23日 | バックパッカー
山陰旅行最後の宿もユースホステルでした。松江市郊外の宍道湖畔に位置するその名も「松江レークサイドユースホステル」。僕たちは松江駅からタクシーでホステルへ向かったが、交通機関で行くのであれば、一畑電鉄で「ルイス・C・ティファニー美術館前」で下車し、そこからまたバスで向かわなければいけない。しかもYHは丘の上にあるので最後の坂道が面倒。

ちなみに最寄り駅の「ルイス~」は、日本で最も長い駅名なんだそうだが、そのルイス・C・ティファニー美術館は今年の3月末で閉館している。美術館のサイトに行けば、どうして閉館したのかその恨みつらみ、もとい、理由が詳細に記されています。駅名はそのままでいいのだろうか?それとも「元」をつけてさらに長くなるのだろうか?

さて、松江レークサイドYHは前の2つのYHと比較して「ユースホステルらしいYH」という印象を受けた。公民館のような建物に皆で食事をとれるスペースのホール。テレビの横には珍妙な本の数々・・・。残念ながら卓球等ができるスペースは現在閉められていたが、ある程度のものは揃っている。ちなみにこのYHでは生後間もない子犬を飼っているがこれがまた可愛い。もうちょっとしつければ素敵なマスコットになることでしょう。



翌日はバスで玉造温泉へ行き、温泉にゆったりつかったあと高速バスで大阪に戻った。ゴールデンウィーク最終日で渋滞に巻き込まれることを心配したが、思ったよりも早く大阪に到着できた。

山陰のイメージは相変わらず地味ではあったが、自然と歴史を満喫する点ではけっこう満足のいく旅行でした。

松江

2007年05月21日 | バックパッカー
お寺のユースホステルという意味では大変興味深かったが、一部の常連さんがアジアの安宿に沈没する××より○○だったために評価が微妙な城福寺YHを朝出発し、鳴き砂で有名な琴ヶ浜で砂をキュッキュ言わせて楽しんだ後、多少のスリルを味わいながらも事故に遭うこともなく出雲市に再び到着。出雲市駅前のレンタカー屋で車を返し、JRで松江へ。

まずは松江城のお堀を渡し舟で遊覧。一周30分ほどだが、周りは思った以上に静かでお堀の側では亀がのどかに甲羅干しをするため石の上に顔を出しては皆で固まっている光景を目にし、久しぶりにアジアの町でくつろぐ自分を思い出していた。お堀遊覧の跡は松江城内を観光。うむ、まずまず。

島根という場所は蕎麦が有名なため、いたるところで出雲蕎麦が食べられるお店を目にすることができる。この日の昼も蕎麦を食べようかと考えたが、そういえば昨日一昨日と昼は蕎麦を食べていたよな、ということでバーベキューに変更。昨晩のお寺YHの夕食で出たすき焼きでお肉を思った以上に食べることができなかったのか、バーベキュー案に異議を唱える人は皆無だった。ちなみにバーベキューの味はふつう。

松江は山陰一の大都市ではあるが、やはりこの程度の人口だと町行く人を気にする必要がないので居心地が良さそうだなと感じた。

名古屋で食す

2007年05月20日 | 日常生活
昨日今日と名古屋に行ってきました。アメリカに住んでいた頃の茶飲み友達と2年半ぶりの再会です。その方は信州に住んでいるため、中間に位置する名古屋で待ち合わせしましょうや、ということで名古屋で会うことになった。

ベイエリア時代の話を含め、久しぶりにダラダラと話ができたことは大変有意義ではありましたが、それに加えて名古屋名物を食べることも忘れてはいなかった。


名古屋にお昼に待ち合わせをし、まずは名古屋駅地下街でひつまぶしを食べる。本当は熱田神宮そばにある料理屋で食べたかったけど、お腹がすいてしょうがなかったので駅地下で我慢。しかし、味は大変おいしゅうございました。

その後大須へ移動し何故かメイドカフェへ。メイドカフェって一回行ってみたかったんですよね。さすがに1人で行くのは度胸(と別の何か)が必要なので。今回友達と行ってみた。常連さんはやっぱり1人で行くんだね、感心。印象は何かの機会があれば書きますが、一部の方から反感を買うかもしれないのでやっぱりやめます。知りたい方は直接聞いてね、大したこと言わないと思うけど。中では普通にケーキと紅茶を注文。うむ、普通。このメイドカフェは時間製(最大90分)であったため、別の喫茶店に場所を移して夕方まで無駄話。

時計をみたら夕食時に突入していたので、地下鉄で名古屋駅に戻り、再び地下街にある味噌煮込みうどん専門店で名古屋コーチン入りを食べる。味噌煮込みうどんってかなり固めで出てくるんだね、油断した。友達は名古屋の知人宅にお邪魔するということなので、途中でお別れし、僕は地下鉄で熱田神宮そばのビジネスホテルへ。世界不思議発見を見ていたらいつの間にか眠っていた。


翌朝は熱田神宮でお参りし、きしめんを食べて名古屋城を見て「矢場とん」で味噌カツ(でかい!)を食べて最後は天むすを買って新幹線の中で食べながら神戸に戻ってきました。

手羽先を食べることができなかったけど、名古屋名物は当分食べなくていいや。


城福寺ユースホステル

2007年05月17日 | バックパッカー
城福寺ユースホステルはJR仁摩駅から郊外に向かい、さらに山を登っていったところにある。名前のとおり、お寺の住職さんがペアレント(オーナー)であり、ユースとしても40年の歴史を持つ日本でも有数の「お寺YH」である。また、石見銀山に最も近いユースホステルでもある。

設備はお寺ということもあり、多くを望むことはできないが、それでもタオルと歯ブラシがもらえた。ウェブサイトによれば、このYHでは毎晩すきやきが食べられるということで期待していたが、そのとおり夕食はすきやきだった。ただ、この地方の特色なのだろうか、大根が入っていた。すきやきに大根?と最初は思ったが、いざ食べてみると違和感はなかった。すきやきにはもちろん牛肉も入っており、希望すればビール中ビンが1本600円で飲める。お寺のYHではあるが、そういうことには寛容な模様。

住職さん一家に頼めば朝のお勤めにも参加することができるとのこと。お寺に宿泊することは滅多にないのでいい経験になりました。しかし、歴史があるユースゆえの唯一の欠点というか、一部の常連者の存在が人によっては気になるかもしれないかな?

イチゴ狩り

2007年05月14日 | 日常生活
こないだの土曜日は会社の人たちとイチゴ狩りに行ってきました。地下鉄西神中央駅からバスにのって10分ほどの場所で下車、周りは山と畑に囲まれており、ここが神戸市内とは一瞬思わなかった。まぁ、もうちょっと行けば三木市なんだけど。

今回イチゴ狩りをした農園は5月上旬からオープンしているせいか、イチゴの色にばらつきがあった。すでに赤々としているのもあれば、まだ青いままのもあり、皆中腰になってイチゴの葉を掻き分けながら食べごろのイチゴを摘んでいった。摘んだイチゴはその場でさっそく頂くことにする。水で軽く洗って食べると、水々しさと甘さが口の中で溢れた。念のため練乳を用意していたのだが、会社でイチゴに練乳をかけて食べる人はそれほど多くないことに気がついた。イチゴに練乳は邪道なのかな?

イチゴ狩りは1時間で終了し、再びバスで近くにある農業公園内でバーベキューを楽しむ。この農業公園、けっこうな規模なのに入場料は無料。以前は入場料を取っていたようで、公園入り口には無駄に立派な門がそびえ立っていた。農業公園内にはワイン畑やワイン醸造工場などがある一方、神戸牛増殖館という、謎な施設もあってちょっと興味をおぼえた。知名度が低いのか単に人気がないのか、土曜日の午後だというのに人の数ははっきり言って少なかった。入り口にある農協直営のお店だけは繁盛していたが、公園自体はのんびりとしていて家族連れにはまぁまぁ楽しめる場所ではあると思います。

けど、車がないとあまり行く気がしないなぁ。

石見銀山

2007年05月13日 | バックパッカー
午前中は日御碕を観光し、出雲大社付近にある島根ワイナリーに立ち寄った後、レンタカーで島根西部に位置する石見銀山跡に向かった。島根ワイナリーは島根産ワインやワイン関連商品、それに島根特産品も豊富に扱っているため、団体ツアーの主要な立ち寄り先にもなっている模様。試飲コーナーで島根ワイン約10種類が試飲できますが、調子に乗って全種類ハイペースで試飲し、後でしっかり酔っ払った方もいらっしゃるので飲みすぎには注意しましょう。なお、お子様、運転手、僕のような下戸のためにブドウジュースも試飲できます(果汁100%ではないのでやや不満)。

さて、出雲市から車で約1時間半、石見銀山入り口にあたる大森地区に到着。途中の電光掲示板には只今石見銀山は混雑中とのサインがあったそうだが、いくら今年の夏に世界遺産に登録される可能性が高いエリアだからといって、まさか人が溢れるほどやってくるわけがなかろう、とたかをくくっていた。石見銀山に向かう道など交通量も少なく快適であった。

しかし、大森地区に入って驚いた。人で溢れかえっている。入り口周辺の駐車場はすでに満員で、あたりは路駐だらけ。入り口から2.5kmほど上ったところにある駐車場もほぼ満員だったけど、ようやく駐車場奥のスペースに車を入れて事なきを得た。駐車場から石見銀山エリアへはバスが運行されており、5分ほどの乗車ののち先ほどの大森地区まで行ける。バスを待っている途中、地元のボランティアと思われるおじさんが、「このエリアには約500人しか住んでいないが、今日は8000人もの観光客が訪れている」と困惑しながら話していた。夕方のニュースでは、この日だけで1万人は訪れたと言っていたから、収容能力を大幅に超えているのだろう。恐るべし世界遺産効果。

石見銀山エリアは昔ながらの街並みが細長く続いており、周囲で獲れた鉱石のアクセサリーや銀製品がお土産として売られている。ここの目玉は銀採掘が実際にされていた鉱山(間歩(まぶ)という)内に入れること。大森地区から歩いて約1時間のところに、通り抜け坑道の「龍源寺間歩」がある。坑道内は狭くてところどころかがんで歩かなければいけない場所もあるが、こんな狭い場所で銀の採掘がされていたのと同時に、かつては世界の銀生産量の3分の1をここで採掘していたことに驚かされる。龍源寺間歩内部は20分程度で通り抜けできます。

周囲は石見銀山が世界遺産に登録されることを願っている様子ではあるが、僕としては時期尚早のように感じた。もっと言わせてもらえば、観光的視点でみれば、ここは世界遺産に登録されるほどのレベルには達しておらず、インフラ整備を含めた国内はもとより世界各国からの観光客をさばく能力・準備が遅れている。訪れたのが5月4日という、ゴールデンウィークでも最も混雑する時期だったためやや否定的な印象が残った感があるのは致し方ないが、注目度は数年前より格段と上がっているし、ひょっとしたらこれからさらに上がることも予想されるので、地元の人はともかく、周辺自治体や島根県も「おらが町おこし」的な感覚ではなく、世界にアピールできる実力をじゅうぶん備えた準備を急ピッチで行なっていただきたい。

・・・なんてことを書いていたら、今日のニュースでこんなのがあった。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070513k0000m040097000c.html
石見銀山の世界遺産登録が延期になったとのこと。実際に登録の可否がでるのは来月下旬。それまでに石見銀山側が適切な対応を取れるのか、また、審査する側が石見銀山をどう評価するのか気になるところではあります。

日御碕

2007年05月09日 | バックパッカー
山陰旅行2日目はまず出雲大社からバスで20分程のところにある日御碕に行ってみた。日御碕は島根半島の最西端に位置しており、東洋一の高さを誇る日御碕灯台(高さ43.65m)や赤い外観が鮮やかな日御碕神社、それにウミネコの繁殖地として名高い経島(ふみしま)がある。

日御碕灯台は仕事でもたまにお世話になる海上保安庁が管理しており、ところどころに加藤あいがライフジャケットの着用を呼びかけるポスターが貼ってあった。灯台の内部に入ることもでき、らせん階段を上りきった場所から眺める風景はとても良い。ただ、僕は高所恐怖症なので、あまり積極的に灯台から外を眺めることはしなかった。

日御碕は周りを海に囲まれているだけあって、海産物を売る土産物屋が多い。いたるところでイカの一夜干しを醤油だれにつけて焼いているため、つい匂いに誘われて1つ買って食べてみた。一夜干し特有のしっとりとした歯ごたえと噛めば噛むほど深みを増す味が非常に良かった。ついでに買った夏みかんソフトクリームは普通でした。

ゑびすやユースホステル

2007年05月08日 | バックパッカー
今回の山陰旅行では現地で3泊し、いずれもユースホステルに宿泊した。海外の安宿に泊まり慣れている人であれば、国内のユースに泊まることもそう問題ないと思うが、国内ユースというのも案外クセモノで、海外の安宿に潜む長期滞在者のそれよりも胡散臭さを醸し出す連中が多く、そういう連中(しかも常連だったりするから始末に終えない)からアレコレ指図されるのが嫌で国内YHに泊まりたがらない人がいるのもまた事実である。僕も学生時代に国内のYHにほんの数回宿泊したことがあるが、とあるYHを除いて問題なかった。

山陰旅行1日目は出雲大社を観光後、一畑電鉄大社駅から徒歩数分、出雲大社からも徒歩10分もかからない場所に位置する「ゑびすやユースホステル」に宿泊した。この宿のペアレント(いわゆるオーナー)のおばちゃんがちょっと変わっているという情報しかなかったので、一体どんなYHなんだろうと気になったけど、いざおばちゃんに会ってみると、多少変わっているところがあるにせよ、人の良い方であったので安心した。GW期間中なので宿泊客も多いだろうと思いきや、15人程度しか宿泊しておらず、ちょっと拍子抜けした。最近の旅行者はYHに泊まらなくなってきているのだろうか?

ゑびすやYH自体は民家を改良したような造りで、別段変わった点はないんだけど、やはりおばちゃんのセンスというのだろうか、珍妙な貼り紙が目に付いた。まずは一昨日の日記に載せた画像。2階奥は女性専用の部屋が3部屋ほどあり、簡素なついたてに、おそらくおばちゃんのものと思われる字で「この先は大奥 男の子はいけません」の貼り紙。「大奥」って・・・。もしおばちゃんがTVドラマより先にこの貼り紙を書いていたとなれば、相当な先見性の持ち主であると思われる。

その他にも、1階レセプション(というとえらい聞こえがいいけど、ようはただの番台)脇にはタイムテーブルが掲げられており、夜の7~8時は「ミーチング」、8~9時は「デイト」の時間であるらしい。ミーチングはまだわかる。山本ビルヂングみたいなもんでしょ。問題は「デイト」。小鳥が2羽楽しそうに囀っている絵がこれまた気になる。なにゆえ「デイト」?うーむ、気になる。

宿泊費用は朝夕食も入れて4,730円。よく考えると駅前のビジネスホテルの方が安上がりな場合があるけど、人との交流(?)を味わいたい方はたまにはユースホステルを利用するのもいかがでしょうか?まぁ、中にはうざい人もいたりしますけど。

出雲大社

2007年05月07日 | バックパッカー
阪急梅田三番街バスターミナルを7時過ぎに出た高速バスは途中ゴールデンウィーク渋滞に巻き込まれながらも、1時間程度遅れただけで出雲市駅に到着した。すでに昼を過ぎていたため、駅の正面にある食堂で名物の出雲そばを食べる。この地域では割子そばという、3段重ねのタイプがポピュラーなようだが、なんとなく暖かいそばが食べたかったので天ぷらそばを注文。普段食べるそばと比べてやや色が黒い。この食堂はそば専門店ではなかったものの、味は良かった。

出雲市駅前よりバスに乗って出雲大社へ。さすが神無月(この地方では神有月)に全国各地の神様が集うだけあって、威厳に溢れている。出雲大社のしめ縄をよーく見ると、硬貨がワラの隙間に埋まっているのがわかる。これは、賽銭を投げて縄にうまく挟まると願いが適うためらしいが、賽銭を投げ入れる隙間がないくらいびっしりと様々な硬貨が挟まっている。僕は面倒だったので、賽銭を放り投げて縄の上部に乗っけただけで済ませた。

その後モノは試しとおみくじを引いてみた。結果は普通。どうも出雲大社のおみくじは無難なことが多く書かれており、凶だの大凶だのという、おみくじをひいた人をげんなりさせるようなことを書くのがお嫌いなようだ。さすが縁結びの神様である。

山陰

2007年05月06日 | バックパッカー
ゴールデンウィークの後半は山陰に行ってきました。山陰地方はその他の地域に比べて幾分地味な印象が強く、これといったイメージが湧きにくい場所ではあるが、印象的な観光スポットはけっこう多いように感じた。

それに加え、今回現地で3泊したが、いずれも各地のユースホステルを利用した。各地の観光スポットやユースホステルの印象は後日語るとして、ユースホステルの宿泊客のほとんどは「ユース」と呼べない年代の方々ばかりでした。