もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

旅、音楽、日常・・・まったり雑談します

パイレーツ・オブ・アフリカン

2007年10月30日 | 日常生活
ソマリア沖で日本の船会社が所有するパナマ籍ケミカルタンカーが海賊に襲われ、アメリカの駆逐艦が追跡を行なっているという最中、今度は北朝鮮籍の貨物船がこれまたソマリアで乗っ取られた模様。

まったく、ソマリア人は元気だな。

仕事の邪魔だから大人しくしててくれよ。


2007年CD紹介:その22

2007年10月28日 | CD紹介
何となく部屋の模様替えをしたくなり、和室においてあるベッドをテレビ・こたつがある洋室に移動した。ベッドまで収まった洋室はまるでワンルームに住んでいるかのような窮屈さだけど、寒くなると家の中すら歩き回ることが少なくなるのでこれはこれでいいかなと思う。一方、和室は倉庫兼洋服置き場になってしまった。2LDKをまったく活用できていませんな。

さて、CD紹介22回目。
・Jefferson Airplane - Crown of Creation
→ポール・カントナーの政治的思考が出始めたアルバム。ジャケットに広島の原爆の写真を持ってきているし。"Chushingura"という曲が入っているけど、彼らは忠臣蔵のどこに影響受けてこの曲を作ったのかちょっと聞いてみたい(要は、曲だけ聞いてもイメージが湧かなかったということ)。サイケデリック色はかなり後退。


・Miles Davis - Dark Magus
→大学生の頃に一度は買ってみたけど、なんだか良くわからなかったのですぐに手放したアルバムだが、たまたまNHK教育でマイルス・デイビスの特集をやっており、その中でこのアルバムのことを軽く触れていたときにバックで流れていた曲(このアルバム収録)の怒涛のようなノイズに圧倒されて再び購入してしまった。昔は大量の雑音にしか感じなかったけど、今聞くと混沌とノイズが襲ってくる感じがたまらなく良い。もはやジャズではありません。


・Man - Welsh Connection
→メンバーチェンジを行なった結果、新加入のメンバーの影響をそのまま出したような出来。小さくまとまっており、聞きやすいといえば聞きやすいが、以前のような緊張感はかなり薄い。70年代後半のイギリスではまぁこんな感じの音がもてはやされていたんでしょう。


・Todd Rundgren - Back to the Bars
→トッド・ラングレンのソロ作だけでなく、ユートピアの楽曲も割と演奏している2枚組ライブアルバム。音の質は高く、楽曲の完成度も高いけど、何かインパクトに欠ける。なんか、うまくまとめましたっていう感じ。印象に残らないなぁ・・・


下の階の住人

2007年10月26日 | 日常生活
夜中に叫び声みたいなので目が覚めた。
最初は猫がさかっているのかな、と思ったけど、今は秋だし。
マンションなので、声の出処がよくわからなかったけど
どうやら下の階の一室から聞こえてくる。

女性の声で「ごめんなさいー」「許して~」
ただのケンカか、夜中にやるなよ、と思っていたら
「明日から生きていけない!」「殺してー!」
おいおい、物騒だなぁ。

まぁ、放っておけばそのうち女の方が疲れて止むだろうと我慢していたけど
結局明け方近くまで女性のほうが終始喚きっぱなし。
ごくたまに男性(「まーくん」って呼ばれている模様)が
「あー!」とか「うるせー!」とか叫んで廊下をドタドタ歩いて移動するくらい。

おかげですっかり目が覚めてしまった。

お願いだから夜中に窓を開けてケンカをするのはやめて下さい。


インド土産

2007年10月25日 | 日常生活
昨日は会社にインドからのゲストが訪問してきたため、彼らをディナーに招待した。インドからのゲストということで、東京に「まさか、神戸ビーフを食べさせることは無理だよね?」と聞いたら「ゲストは厳格なベジタリアンです。卵はおろか乳製品も食べません」とのこと。

さて困った。一体どんな料理でもてなせばいいのだ?
「去年東京だけ訪れた時は、インド料理屋に連れて行きました」
試しにうどんや蕎麦でも食べさせてあげようかとも思ったが、つゆに魚系のダシが使われていたらアウト。厳しいねぇ・・・

と言うわけで、インド料理屋でもてなすことにした。最初は下山手にあるショナルパを考えていたのだが、水曜日が定休日とのこと。仕方が無いので、会社から歩いてすぐのところにあるゲイロードに決定。

料理は非常に美味しく、また、硬軟からめた話題も盛り上がって有意義な時間を過ごすことができました。翌日、ゲストからいただいたお土産2つを開封していなかったので仕事が始まる前に開けて中身を確認する。


・・・大黒様?
木彫りの人形をいただくのはとても嬉しいんですけど、なんていうんですか、こう、ガネーシャのようなインドインドした神様の方が嬉しかったなぁ。しかもちょっと邪悪だし。部屋に置いておけば害虫が寄ってこなさそうだけど、玄関に置いておいたら皆どういうリアクションをとるだろうか?まぁ、厄除けとしてどこかに飾っておくとするか。


もう1つはラクダの風鈴?これから冬に向かうというのに・・・ベランダに飾っておいてもいいけど、向かいのマンションが近いから、夜中にシャリシャリした音を聞かせるのはさすがに迷惑だろうなぁ・・・こっちの方が置き場所に困るよ。

たいていのお土産はありがたく貰っていますが、置き場所に困るものってどうしていいか悩みますよね。

おまけ:会社に置いてあるクマと大黒様


おまけ:ドバイ

2007年10月23日 | 2007シリア
シリアにはエミレーツ航空を利用した。エミレーツ航空の評判の高さは以前から聞いていたが、まぁエコノミーなんて他と大して変わらんだろ、とそれほど期待していなかった。たしかに、座席自体は他の航空会社とあまり変わらなかったが、何よりも驚かされたのがテレビ・オーディオのチャンネルの多さ。新作映画でも数十本は当たり前、音楽なんて数百チャンネルはあった。こりゃ目的地まで寝られんな、とちょっと興奮したけど、元々映画等を機内で楽しむことはあまりしないので、ゲームをちょこっとやったくらいで後は本を読んだり持参したCDを聞いていた。


ドバイの空港は深夜だろうと人で溢れ帰っている。関空発の便がドバイに到着したのは明け方の4時過ぎだったが、通路に横になって寝ている人だらけで、ちょっと異様な感じがした。空港内はとても奇麗で、免税コーナーも他の空港よりも大きいかもしれない。どういうわけか空港内でクジを売られており、当たると写真のような高級車をゲットできるそうだ。ものは試しに買ってみようかと思ったけど、クジそのものが高いのでやめた。


空港でトランジットの時間を潰す場合、ビジネスクラス以上の客は利用する航空会社のラウンジでゆったりできるが、エコノミー客の場合そうもいかない。ドバイ空港内にもエアポートホテルがあり、1時間単位で使用できるが、べらぼうに高いのでエコノミー客には用は無い。ただ、ドバイ空港にはマルハバ・ラウンジというものがあり、20数ドルかそれ相当の現地通貨(ディルハム)を支払えば最大4時間いることができる。もし4時間以上利用したい場合は、また20数ドル支払うことになる。ラウンジ内では軽い食事ができ、アルコール類もただで飲める。インターネットもあるためけっこう時間を潰すことができます。


シリアからの帰りも10時間近く乗り継ぎ時間があったため、今度はドバイ市内に出てみる。しかし、ものの見事に渋滞に巻き込まれ、市内中心部のゴールド・スークに行くのに1時間半以上かかり、しかも乗ったバスのエアコンの調子がおかしく、車内は蒸し風呂状態。もはや疲れて観光どころではなかったが、とりあえず、バスを乗り継いで高級ホテルが並ぶエリアへ向かう。7つ星ホテルのバージュに着いたときはすでに日は沈んでいた。


バージュをぼーっと眺めた後、とぼとぼ歩いてお隣のジュメイラ・ホテルへ。1泊するだけで今回シリア国内で使ったお金が一瞬で吹っ飛びそうだ。いいなぁ、いつかはこんなホテルに悠然とチェックインしてみたいものです。ちなみにゴールド・スーク方面へ戻るバスの停留所はジュメイラの前にあるため、バスが来るまで飽きるほどジュメイラを見ることができます。

2007年CD紹介:その21

2007年10月21日 | CD紹介
よくプロ野球中継で解説者が「バッターって突然ど真ん中に投げられるとビックリして打てないものなんですよ」と言ってることを耳にする。確かに、日常生活の中でも「まさか、これはないだろう」と思っていたら、真っ先にその「まさか」がやってきて、どうリアクションを取っていいものかわからなくなることがある。

まぁ、そういうことを久しぶりに体験したというお話。

さて、CD紹介21回目。
・Jethro Tull - Benefit
片足立ちフルート奏者のイアン・アンダーソン率いるジェスロ・タルの通算3枚目。コンセプトもなく、これといったヒット曲もないため、非常に地味な印象ですが、やっぱり地味です。通して聞くといいんですけど、有名曲が入っていないため、あまり耳に残りません。"Nothing to Say""To Cry You a Song"はワイト島でのライブ盤のほうが迫力があるので、そっちをお薦めします。


・Jefferson Airplane - After Bathing at Baxter's
→有名曲は存在しないが、彼ら独特のゆるい流れに終始しているため、ダラダラとした音の波に身を預けることが出来ます。この「ゆるさ」「けだるさ」が心地よいと思わなければ、彼らのアルバムを買う必要はないと思います。シングルを集めたベスト盤では本質が見えてこないバンドの1つでしょうか。


・King Crimson - Discipline
→80年代初頭になって「再々結成」したキング・クリムゾンのアルバム。70年代のプログレッシブでメタリックな音を支持していたファンからは当初批判を浴びっぱなしだったらしいが、聞いてみれば「あぁ、80年代だな」という感じで、別に批判を浴びせるほどのものではなかろうて、と思います。まぁ、エイドリアン・ブリューの声と象さんギターは好き嫌いが分かれそうですが・・・。トーキング・ヘッズ的な音に近づいてはいるけど、テクニックを押し出しているし耳に馴染みやすい曲もあったりと、アルバム自体の出来は彼らのアルバムの中でも非常に高い部類にあります。食わず嫌いはいけないな、と実感させられた1枚。


・Warren Zevon - Warren Zevon
→アメリカのハードボイルドなシンガー・ソングライターのデビューアルバム。シンガー・ソングライターと言えば、ジェームス・テイラーやジャクソン・ブラウン、ジョニ・ミッチェルのような、内省的で訥々としたイメージを浮かべやすいアーティストが多いが、彼はとにかくハードボイルド。卵の上を静かに歩くようなことはせず、ガッシガッシと踏み潰していく。無頼なイメージがあるため、とっつきにくそうだが、作品の質は非常に高いため、他のアーティスト(特にリンダ・ロンシュタッド)がよくカバーしています。


おまけ:シリアの宿

2007年10月18日 | 2007シリア
シリアには9日間滞在し、5都市で計6つの宿に宿泊しました。基本的にバックパッカー向けの宿に好んで泊まりますが、今は仕事の休暇を利用して旅行する身であるため、以前のようにあくまでも安い宿に固執することはありません。

今回の旅行で泊まった宿を紹介します。



Al Rabie Hotel (Damascus)
ダマスカス市内中心部のマルジェ広場から北に少し歩いたところにあるバックパッカー御用達の安宿。当然ドミトリーもあるけど、今回はシングルに宿泊することにした。シングルルームは小さいながらも鏡や洋服タンスがあった。奥まったところにあるので多少湿気が感じられた。シャワー・トイレは別。トイレ・シャワー付きの個室もあるらしいが、高い上に値段ほどの価値はないと思われる。雰囲気のいい中庭には情報ノートや旅行者が置いていった本が置いてあるが、放置された状態なので手にとって読んでいる人はそれほど見かけなかった。近くにアル・ハラメインという似たような安宿もあります。




Baan Shamen (Palmyra)
安宿の多いパルミラでも安くて居心地が良く、またオーナーがいい人で評判が高いのがここ。1階のフロントのソファーで寛いでいると、必ずと言っていいほど紅茶を振舞ってくれる(もちろんタダ)。だけど、砂糖をもうちょっと減らしてください。部屋は清潔でホットシャワーもまずまず。朝食も頼めば作ってくれるけど、極めてシンプルです。




Riad Hotel (Hama)
中東でも評判の高さはトップクラスの安宿。とにかく部屋は清潔で広く、フロントの対応もまずまずで周辺ツアーの斡旋もとてもスマートであつかましさが無い。トイレ・シャワーももちろん清潔に保たれており、逆に病院の部屋に泊まっているかのような気分にならないでもないが、この清潔感はインド周辺では考えられない。文句無し。お隣のカイロ・ホテルもレベルが高いとのこと。




Hotel Tourist (Aleppo)
リアド・ホテルで満足していたら、アレッポでもレベルの高い宿に泊まり、ついつい部屋でゴロゴロする時間が増えてしまう。部屋はリアド・ホテルと比べて狭いものの、それでも安宿ではじゅうぶんな広さの上、ゴミ1つ落ちていないほどの清潔ぶり。部屋にはタンス、鏡の他に洗面台もあり、アレッポ石鹸が置いてあった。シャワー室も複数あり、ホットシャワーの水量も文句無し。




Beibars Hotel (Krak des Chvalier)
全室からクラク・デ・シュバリエを望めることで評判が高い宿。値段は中級レベルだが、それでも一人US$20程度。必要なものは全て揃っており、冷蔵庫も付いてはいるが全く機能していなかった(使う必要も無かったけど)。バルコニーから眺める城は素晴らしく、本当にゆったりできる。ただ、従業員の1人が馬鹿(女好き)なので、日本人女性が1人でここに宿泊する時は注意してください。




Salam Hotel (Damascus)
ダマスカス・ヘジャース駅から西へ5分ほど歩いたところにあるホテル。メインの道路より離れているため、周囲はとても静かで落ち着ける。1人US$20程度だが、Beibars HotelやRiad Hotelと比べると物足りない。まぁ、泊まってきた宿のレベルが高かったためちょっと厳しい印象を与えてしまうが、部屋は清潔だし水まわりもきちんと掃除されているし冷蔵庫もちゃんと動いてくれる上、テレビもあるので満足できるレベルではある。フロントはそれほど英語が通じないけど、いい親父です。


ダマスカス

2007年10月16日 | 2007シリア
クラク・デ・シュバリエからホムス行きセルビスに乗り、ホムスでダマスカス行きバスに乗り換える。前回はアル・ラビというバックパッカー御用達の安宿に泊まったが、今回はヘジャース駅から歩いて5分のところにあるSalam Hotelに泊まることにする。ここはロンリー・プラネットで好意的に紹介されている中級ホテルではあるが、中はそれほどでもなかった。少し奥まったところにあるため静かなのがポイント高い。


ホテルから歩いて旧市街へ向かう途中、ヘジャース駅に立ち寄る。以前はここから列車が出発していたが、現在は線路も取り外され、中ではブックフェアが開催されていた。ステンドグラスを通って構内に入り込む光が印象的です。


旧市街のスークをブラブラと歩き回る。スークはダマスカスとアレッポを歩いてみたけど、ダマスカスの方が人が多い割には声を掛けてくる人は少なかった。もちろん、観光客相手に流暢な英語やフランス語を駆使している売り子も多いが、しつこさが無いため非常に散策しやすい。これがカルカッタやイスタンブールのバザールだったら客引きのしつこさに辟易するところだ。


旧市街の中にあるアゼム宮殿。周囲の喧騒がまるで嘘のように宮殿内部は静かです。当時の王様の暮らしぶりが良くわかる展示になっているけど、マネキンというか人形の表情が面白いことしか記憶に残っていない。あと、お座りの姿勢がとても奇麗な猫がいました。


旧市街内にあるハマムで旅の疲れを落とす。マッサージをお願いしたはいいが、ヘチマスポンジみたいな植物繊維の塊で体中をゴシゴシ洗われたので体中がヒリヒリした。サウナに入り、冷たいシャワーを浴びた後、休憩所でチャイをすすってまったり。

イスラム圏の旅行は久しぶりだったので、けっこう疲れた。しかし、独特のイスラム建築やローマ時代の遺跡等、保存状態が思った以上に良いため、遺跡を見ることが好きな人はシリアはお薦めの国の1つだと思います。ただし、ラマダン期間中のイスラム圏を旅行する場合は日中はおおっぴらに食事をすることは難しい(ツアーは別)ので、旅行ついでにダイエットをしたい人はむしろこの時期に行くべきなのでは?とか考えたりします。でも、9月中旬でも暑い上に日差しが強いので水分補給はこまめに行ないましょう。


クラク・デ・シュバリエ

2007年10月13日 | 2007シリア
ラタキアに列車で到着した後、ラタキア市内には目もくれずバスで同じく地中海沿いの商業港タルトゥースへ。タルトゥースからクラク・デ・シュバリエ方面へ向かうバスに乗り込むはずだったが、バス会社の手違いでバスターミナルで2時間以上待たされる。

クラク・デ・シュバリエに一人で行くには、ホムスもしくはタルトゥースから双方の町に向かうバスに乗り、クラク・デ・シュバリエへの脇道がある場所で降ろしてもらい、そこからセルビス(乗り合いタクシー)かタクシーで向かうことになる。ハイシーズンであればバスで降りた場所にタクシーが待ちかまえていると思うけど、僕がバスから降りたときは誰も待っててくれなかった。

とりあえずクラク・デ・シュバリエへ向かう道を歩こうとした途端、1台の乗用車が僕の横に止まり「城に行くんだったら連れてってやる」と言われたので有難く乗せていってもらう。が、当然タクシー代を要求してくる。100ポンドと言ってきたので50ポンドに下げてくれと言ってみるが、全く下げる気がないので100ポンドで行ってもらう。


20分程丘を登ったところに城はある。ひとまず宿にチェックインし、そこから歩いて再び城へ向かい、中に入る。


クラク・デ・シュバリエは十字軍が立てた要塞というか山城だけあって、お堀も存在する。いかにも上りにくそうな斜面だな。


城内の等から周囲を眺める。丘のてっぺんにあるため見晴らしが非常に良い。向かいの丘にもかつては要塞があり、煙等で交信が行なわれていたとのこと。


クラク・デ・シュバリエは宮崎駿の名作「天空の城ラピュタ」のラピュタのモデルと一部で言われているけど、そうかなぁ・・・?個人的には城下町の方がパズーが住んでいる町っぽい気がします。


クラク・デ・シュバリエ周辺には宿が少ない。僕はロンリー・プラネットに掲載されている"Beibars Hotel"に宿泊し、バルコニーから城を飽きずに眺めた(ホテルについてはまた後で紹介します)。夜明けの城もなかなか奇麗でした。宵の明星と一緒に撮ってみました。

2007年CD紹介:その20

2007年10月12日 | CD紹介
会社で残業をしていたので、気が付いて会議室のテレビをつけたら既にラウンド11が終了していた。なので、実質ラウンド12しか見ていないけど、ありゃボクシングじゃねえよ。世界戦で首投げやスープレックスをやるボクサーなんて初めて見た。映画「ロッキー」でミスター・Tが相手選手をブン投げてたけど、あれは映画であってこっちは本当の世界戦。実況もただ叫んでいるだけで訳わからんし、ちょっとはまともなスポーツ中継を見せてくれよ。

内藤選手、防衛成功おめでとうございます。同世代として誇らしいです。


さて、CD紹介20回目。
・Darryl Way's Wolf - Canis Lupus/Saturation Point
→カーヴド・エアの名バイオリニストのダリル・ウェイが立ち上げた自身のバンド。オリジナル2枚が1つのCDに収まっている。インストゥルメンタル中心でウェイのバイオリンが随所で堪能できるが、いまいち音のレベルが低いので勢いが伝わってこない。その代わり、叙情的な曲はなかなか良いです。でも「これ」といったものがないので記憶に残らない。


・Eyes of Blue - Crossroads of Time/In Fields of Ardath
→ロンドンのサイケでポップなバンドの2 in 1 CD。サイケな音が好きな人はまぁ買ってもいいけど、けっこう散漫な出来。2枚のいいところを1枚に凝縮した方がいいなぁ、なんて勝手に思っちゃいます。サイケって一言で言っても、つまらないものは本当につまらない。せめて「キラキラ」か「どんより」のどちらなのか立ち位置を明確にしてもらいたい。「キラキラ」を目指しても、この時期にはカレイドスコープというバンドがいたので話題にはなりにくかったかもしれん。


・Cirkus - One Plus...
→もの凄く評価が高かったのでわざわざディスクユニオンから取り寄せてもらった。たしかに「良い」のはわかるが、何が良いのかと言われると困る。シングル向きの曲はないし、かといってコンセプトがあるわけでもなし。でも、数年経ったら突然良さがわかるようになるかもしれないので売らずに残しておこう。


・Steamhammer - MK II
→ブルースがベースのややハードロック。長めの曲を演奏しているため、クリームが好きな人は気に入るかもしれない。ギターの長々とした演奏が嫌いな人は避けても良し。ボーナストラックとしてなぜか前作に収録されているシングル曲が入っているが、アルバムの評価はこっちの方が高いのでちょっと得した感じ。


食後のひととき

2007年10月08日 | 日常生活
週末に大阪及び奈良でアメリカ在住時代の友人と会ってきました。約3年ぶりでしたが、久しぶりに会ったという感覚は全くなかったです。

その際、浜松出身の友人からお土産を貰いました。夜のお菓子「うなぎパイ」の高級版(?)真夜中のお菓子「うなぎパイV.S.O.P.」。通常のうなぎパイにブランデーが入ったもの。もちろん生産時にアルコール分が抜けているのでお子様でも安心して食べることができます。ちなみにうなぎパイにはニンニク等の夜の食材は入っていません(うなぎの粉末は入っています)。

うなぎパイは紅茶やコーヒー、そして日本茶とも合うので、お茶請けとして評価が高い。最近、シリア旅行で久しぶりに飲んだミントティー(紅茶にミントの葉を入れたもの)にはまっているため、ミントティーと共にうなぎパイを食しています。


シリアの車窓から

2007年10月07日 | 2007シリア
シリアにも列車は走っていますが、鉄道網はそれほど発達しておらず、また、本数も少ないため、移動手段として列車を使うには前もって運行ダイヤを調べていたほうがいいでしょう。

今回の旅行では列車を使って移動することは考えていなかったが、ロンリープラネットを読んでいると、アレッポ~ラタキア間の車窓が素晴らしいと書かれていたので、列車でラタキア経由で移動することにした。

アレッポ周辺にある遺跡を見て周った後、アレッポ駅でラタキア行きチケットを買いに行く。その日はアレッポからクラク・デ・シュバリエまで移動する予定を立てていたため、なるべく早くアレッポを発つ列車に乗ることを考えていた。係員に早朝の列車を確認すると、3本の列車があるという。
・6:00発(急行)
・7:00発(普通)
・7:46発(普通)
所要時間を聞くと、急行は2時間半程度で、普通は急行よりも1時間くらい遅いと言う。値段を聞くと、急行の1等は150ポンド(約3ドル)、2等は70ポンド。安いのと優雅(?)に移動したかったので6時発の急行1等席を購入する。購入時、係員より「学生証は持ってるか?」と聞かれた。当然持ってるわけなどないが、念のため「国際学生証は持ってないが、日本の学生証なら持ってる」と言って運転免許証を提示してみた。すると、学生割引だと言って1等料金を80ポンドにしてくれた。おぉ、なんとありがたいことか!イスラムの恩恵を有難く受けることとする。でも、ちょっと後ろめたいな。良い子の社会人旅行者はマネしてはいけませんよ。


当日は4時半に起床し、身支度を整えて歩いてアレッポ駅へ向かう。安宿があるエリアから駅まではバックパックを担いで約30分。1等車内は1人掛けと2人掛けの2列。車両中央部で座席が向かい合うかたちになっている。座席を回転させることはできないようだ。列車は定刻通り6時にアレッポを出発。テレビでは少し前の洋画が流されており、ヘッドホンで音を聞くことになる。車内サービスは飲み物(紅茶かコーヒー)と小さなお菓子。


進行方向向かって右側(北側)の眺め。緑がまぶしい平野部を見ながら山脈のヘリを通っていきます。


進行方向向かって左側(南側)の眺め。南側は山脈のヘリにあたるため、岩肌をしばらく眺めなければならず、北側の眺めのほうが良い。ラタキアに近づくにつれこのような街並みを眺めることになります。


定刻より10分遅れてラタキア到着。駅を出るとタクシーの客引きに囲まれるが、市内観光をせずそのままバスターミナルに移動し沿岸部の町タルトゥースに向かった。

アレッポ

2007年10月06日 | 2007シリア
アレッポ郊外にも遺跡が点在しているため、先日のハマ郊外の遺跡同様、タクシーをチャーターすることにした。アレッポ周辺ではアイン・ダラーとシメオン教会が見たかったので午前中に2つの遺跡を見るべくアレンジをしておく。


9時に宿を出発し、まずは最初の目的地であるアイン・ダラー遺跡へ。トルコ国境に近いため、ひと山越えて行かなければならず、1時間以上かかったけど、周りの景色が今までの砂漠や荒涼とした台地から畑の緑が増えていたので新鮮だった。この周囲はクルド人が多く住んでいる模様。畑の中にぽつんと小高い丘があり、そこがアイン・ダラー遺跡。丘をらせん状にテクテク登っていくと、頂上手前でライオン像がお出迎え。一瞬びっくりするけどけっこう愛嬌のある顔をしています。


丘の頂上には神殿跡があるだけで、発見された当時あった彫像はアレッポやダマスカスの博物館に全て持っていかれたらしく、先のライオン像だけが形見のようにポツンと置かれている状態で、なんか物悲しい。最近では日本人の手により修復作業が行なわれているとのこと。どのレベルまで修復されるのかわからないけど、もしレプリカの彫像を作って置くくらいであれば、そのまま荒廃した状態で残した方が趣があっていいんじゃないかなと個人的にはおもうんですけどね。


次に向かったのはシメオン教会。ここは割りと有名なのか、ヨーロッパからの観光客(といってもほとんどフランス人の団体)の数が多かった。ある修行者が通常の修行では物足りず、高い柱の上によじ登り、柱の上で生涯を閉じたという。当時のヨーロッパからもはるばる駆けつけては説教を聞き入っていた人も多かったとのこと。寝る時は自分の体に鎖を巻きつけて落ちないようにしていたらしいけど、食事はとこかく便意をもよおした時はどうしていたのでしょうか?眼下には遠路はるばる駆けつけて下さった方々がおり、その方々の前(上)で落下・・・させていたのでしょうか?不思議。


遺跡観光が終わり、アレッポ駅で降ろしてもらい、ラタキア行きの列車のチケットを購入。その後いったん宿に戻り、旧市街のスークを通りアレッポ城へ。この地域のお城は山城が多いですね。強固な要塞といった感じ。


アレッポ城より市内を眺める。アレッポはけっこう大きな街です。


旧市街観光後、有名な石鹸を購入。6から7つの等級に分かれており、僕は上から2つめのグレードの石鹸をお土産用に購入したけど、どこを見て等級を判断するのかいまだにわからない。ちなみに、アレッポの石鹸はオリーブオイル、ローリエオイル、ソーダ、水で作られ、ローリエの含有量が高ければ高いほど高級とされ、最も高級なものだとローリエが40%も含まれているとのこと。見た目は高野豆腐みたいだけど、最初は鮮やかな緑をしています。時間が経つにつれこのように変色し、次第に内部もこのような色になって行きます。ワインと同じく年代が古ければ「良い石鹸」とみなされるそうです。

ロシアからのメール

2007年10月04日 | 日常生活
ロシア人の友人からe-mailが届いた。僕がアメリカ西海岸に住んでいた頃に語学学校で知り合い、今でもメールのやり取りをしている。とはいえ、最近は数ヶ月に1度くらいしかメールを送らないため、お互いが今何をやっているのかは漠然としかわかっていない。

内容は近況を伝えるもので、以前務めていたところを辞め、現在は漁業関連の会社に勤めているとのこと。ふうん。

転職については以前から聞かされていたので驚くことはなかったが、驚いたのは、7月に結婚していたということ。前回のメールでは忙しくて男なんか・・・という軽い愚痴をこぼしていたと思いきや、結婚ですかい。まぁ、本人も"short period"と言っていることから、「この人だ」とインスピレーションがはたらいたのだろう。

旦那さんとの結婚式の写真が収められていたので、眺めてみる。・・・ん、どこだこの国は?旦那さんはロシア人ではないな・・・色が黒いけどアフリカ系ではない。結婚式はどうも旦那さんの故郷で行なわれたようだ。

周囲の土の色、旦那さんの親族が着ている衣装、額には赤いマーク・・・
インドか

まさしく想定外です。飲んでいた紅茶を噴出してしまいました。
他人のプライベートにあまり深入りしたくはないけど、これは馴れ初めを聞いてみたいな。
なにはともあれ、おめでとうございます。


2007年CD紹介:その19

2007年10月03日 | CD紹介
昨日、巨人がリーグ優勝を決めたが、今年巨人戦を1時間以上テレビで見た日はほとんどなかった。むしろサンテレビで阪神戦かNHKBSでパリーグの試合を見ている時間の方が圧倒的に多かった(大リーグ中継は日本人選手しかやってくれない上、ヤンキースなんかさっさとくたばってしまえと思っているので今では英語のリスニング教材として「聞いて」いる)。今でも野球自体は好きだけど、大袈裟なテレビ中継を改めてくれないかなぁ。視聴率が落ちている原因って、中継する側の問題も含まれていると思うんだよね。

さて、CD紹介19回目。
・Jefferson Airplane - Surrealistic Pillow
→ボーカルにグレース・スリックを迎えて製作した最初のアルバムで、サイケの匂いがプンプン漂う。サイケの名曲"Somebody to Love""White Rabbit"も収録。彼ら独特のゆるやかな流れを維持するサウンドを随所で発揮しています。


・Moody Blues - Live at the BBC 1967-1970
→60年代後期にBBCラジオで収録したものを集めた2枚組アルバム。はっきり言ってマニア向けで、ムーディー・ブルースを少しかじった人は素通りして良い。彼らはライブでもスタジオに近い演奏をするため、ライブ映えするバンドではないと思っているので、あくまで資料でしかすぎないな、これは。


・Man - Do You Like It Here Now, Are You Setting In?
ウェールズのジャムバンド、マンの71年発表作。前作と比べてサイケ色が後退し、ゆったりとした曲もいくつかある。聞きどころは"Angel Easy""Many Are Called But Few Get UP"あたりだが、スタジオよりもライブで本領を発揮するバンドなのか、散漫な印象を受ける。


・Tucky Buzzard - Warm Slash
けっこうハードで曲自体も聞かせる。シングルとしてヒットしそうな曲はないが、ハードロックに売れ線狙いは必要無しと言いたげなハード路線に好感が持てる。ブリティッシュ・ハードロックが好きな人は聞いて損はしないと思う。他のアルバムは評価が分かれているようですが。