さて、CD紹介22回目。
・Jefferson Airplane - Crown of Creation
→ポール・カントナーの政治的思考が出始めたアルバム。ジャケットに広島の原爆の写真を持ってきているし。"Chushingura"という曲が入っているけど、彼らは忠臣蔵のどこに影響受けてこの曲を作ったのかちょっと聞いてみたい(要は、曲だけ聞いてもイメージが湧かなかったということ)。サイケデリック色はかなり後退。
・Miles Davis - Dark Magus
→大学生の頃に一度は買ってみたけど、なんだか良くわからなかったのですぐに手放したアルバムだが、たまたまNHK教育でマイルス・デイビスの特集をやっており、その中でこのアルバムのことを軽く触れていたときにバックで流れていた曲(このアルバム収録)の怒涛のようなノイズに圧倒されて再び購入してしまった。昔は大量の雑音にしか感じなかったけど、今聞くと混沌とノイズが襲ってくる感じがたまらなく良い。もはやジャズではありません。
さて、CD紹介21回目。
・Jethro Tull - Benefit
片足立ちフルート奏者のイアン・アンダーソン率いるジェスロ・タルの通算3枚目。コンセプトもなく、これといったヒット曲もないため、非常に地味な印象ですが、やっぱり地味です。通して聞くといいんですけど、有名曲が入っていないため、あまり耳に残りません。"Nothing to Say""To Cry You a Song"はワイト島でのライブ盤のほうが迫力があるので、そっちをお薦めします。
・Jefferson Airplane - After Bathing at Baxter's
→有名曲は存在しないが、彼ら独特のゆるい流れに終始しているため、ダラダラとした音の波に身を預けることが出来ます。この「ゆるさ」「けだるさ」が心地よいと思わなければ、彼らのアルバムを買う必要はないと思います。シングルを集めたベスト盤では本質が見えてこないバンドの1つでしょうか。
Al Rabie Hotel (Damascus)
ダマスカス市内中心部のマルジェ広場から北に少し歩いたところにあるバックパッカー御用達の安宿。当然ドミトリーもあるけど、今回はシングルに宿泊することにした。シングルルームは小さいながらも鏡や洋服タンスがあった。奥まったところにあるので多少湿気が感じられた。シャワー・トイレは別。トイレ・シャワー付きの個室もあるらしいが、高い上に値段ほどの価値はないと思われる。雰囲気のいい中庭には情報ノートや旅行者が置いていった本が置いてあるが、放置された状態なので手にとって読んでいる人はそれほど見かけなかった。近くにアル・ハラメインという似たような安宿もあります。
Riad Hotel (Hama)
中東でも評判の高さはトップクラスの安宿。とにかく部屋は清潔で広く、フロントの対応もまずまずで周辺ツアーの斡旋もとてもスマートであつかましさが無い。トイレ・シャワーももちろん清潔に保たれており、逆に病院の部屋に泊まっているかのような気分にならないでもないが、この清潔感はインド周辺では考えられない。文句無し。お隣のカイロ・ホテルもレベルが高いとのこと。
Hotel Tourist (Aleppo)
リアド・ホテルで満足していたら、アレッポでもレベルの高い宿に泊まり、ついつい部屋でゴロゴロする時間が増えてしまう。部屋はリアド・ホテルと比べて狭いものの、それでも安宿ではじゅうぶんな広さの上、ゴミ1つ落ちていないほどの清潔ぶり。部屋にはタンス、鏡の他に洗面台もあり、アレッポ石鹸が置いてあった。シャワー室も複数あり、ホットシャワーの水量も文句無し。
Beibars Hotel (Krak des Chvalier)
全室からクラク・デ・シュバリエを望めることで評判が高い宿。値段は中級レベルだが、それでも一人US$20程度。必要なものは全て揃っており、冷蔵庫も付いてはいるが全く機能していなかった(使う必要も無かったけど)。バルコニーから眺める城は素晴らしく、本当にゆったりできる。ただ、従業員の1人が馬鹿(女好き)なので、日本人女性が1人でここに宿泊する時は注意してください。
Salam Hotel (Damascus)
ダマスカス・ヘジャース駅から西へ5分ほど歩いたところにあるホテル。メインの道路より離れているため、周囲はとても静かで落ち着ける。1人US$20程度だが、Beibars HotelやRiad Hotelと比べると物足りない。まぁ、泊まってきた宿のレベルが高かったためちょっと厳しい印象を与えてしまうが、部屋は清潔だし水まわりもきちんと掃除されているし冷蔵庫もちゃんと動いてくれる上、テレビもあるので満足できるレベルではある。フロントはそれほど英語が通じないけど、いい親父です。
さて、CD紹介20回目。
・Darryl Way's Wolf - Canis Lupus/Saturation Point
→カーヴド・エアの名バイオリニストのダリル・ウェイが立ち上げた自身のバンド。オリジナル2枚が1つのCDに収まっている。インストゥルメンタル中心でウェイのバイオリンが随所で堪能できるが、いまいち音のレベルが低いので勢いが伝わってこない。その代わり、叙情的な曲はなかなか良いです。でも「これ」といったものがないので記憶に残らない。
・Eyes of Blue - Crossroads of Time/In Fields of Ardath
→ロンドンのサイケでポップなバンドの2 in 1 CD。サイケな音が好きな人はまぁ買ってもいいけど、けっこう散漫な出来。2枚のいいところを1枚に凝縮した方がいいなぁ、なんて勝手に思っちゃいます。サイケって一言で言っても、つまらないものは本当につまらない。せめて「キラキラ」か「どんより」のどちらなのか立ち位置を明確にしてもらいたい。「キラキラ」を目指しても、この時期にはカレイドスコープというバンドがいたので話題にはなりにくかったかもしれん。
・Cirkus - One Plus...
→もの凄く評価が高かったのでわざわざディスクユニオンから取り寄せてもらった。たしかに「良い」のはわかるが、何が良いのかと言われると困る。シングル向きの曲はないし、かといってコンセプトがあるわけでもなし。でも、数年経ったら突然良さがわかるようになるかもしれないので売らずに残しておこう。
・Steamhammer - MK II
→ブルースがベースのややハードロック。長めの曲を演奏しているため、クリームが好きな人は気に入るかもしれない。ギターの長々とした演奏が嫌いな人は避けても良し。ボーナストラックとしてなぜか前作に収録されているシングル曲が入っているが、アルバムの評価はこっちの方が高いのでちょっと得した感じ。
さて、CD紹介19回目。
・Jefferson Airplane - Surrealistic Pillow
→ボーカルにグレース・スリックを迎えて製作した最初のアルバムで、サイケの匂いがプンプン漂う。サイケの名曲"Somebody to Love""White Rabbit"も収録。彼ら独特のゆるやかな流れを維持するサウンドを随所で発揮しています。
・Moody Blues - Live at the BBC 1967-1970
→60年代後期にBBCラジオで収録したものを集めた2枚組アルバム。はっきり言ってマニア向けで、ムーディー・ブルースを少しかじった人は素通りして良い。彼らはライブでもスタジオに近い演奏をするため、ライブ映えするバンドではないと思っているので、あくまで資料でしかすぎないな、これは。
・Man - Do You Like It Here Now, Are You Setting In?
ウェールズのジャムバンド、マンの71年発表作。前作と比べてサイケ色が後退し、ゆったりとした曲もいくつかある。聞きどころは"Angel Easy""Many Are Called But Few Get UP"あたりだが、スタジオよりもライブで本領を発揮するバンドなのか、散漫な印象を受ける。