流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

月と金星

2010年05月17日 | 日記

今朝のラジオで、
宵の明星「金星」と月が、昨晩、大接近したと伝えていました。
「月も金星も移動速度が速いため、これほどの大接近はめずらしい」のだそうです。

ホームページを検索したら、和歌山で夜8時半に撮影したという写真がありました。
それでは、と、同じ時間に外に出てみたのですが・・・。
もう、とっくにどこかに行ってしまっていました(T_T)

本堂の屋根越しに見えたのは、
西の空に三角を形づくる、同じ色の☆三つ。

ところが、

肉眼で見ると同じ色ですが、
レンズを通したら色が違っていました。

・・・ということは、
普段、私たちが「こうだ」と思って見ているものも、
パッと見ただけで「こうだ」と決め付けているだけ。
「本当の色や本当の形を見たつもりになっているだけ」なのかもしれません。

ピカソの絵を見ると「?・?・?」となりますが、
もしかしたら、あれが真実の姿なのかもしれません。


出来そうでいて、出来ていないのが、
「ありのままを、ありのままに見る」ということなのですね。
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