流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

当たり前に

2012年03月11日 | 日記
今日も
当たり前に日が昇りました
霜が降りる朝の寒さではありましたが
おだやかな、とても穏やかな日の出でした



でも
去年の今日は
もっともっと穏やかな朝の始まりだったように記憶しています
あの穏やかな一日の始まりを 忘れようにも忘れられない日にした大地震でした


昨晩
宮城県のスキー場から
2万発の花火が打ち上げられました

たとえ当日が
雨でも、晴れでも
犠牲者の人数分だけ花火を上げて
天国から見てもらおう!というプロジェクトでした

昨日の
会場の天気は雪
地上からは見られないかも
という空気が流れたようですが
いざ、打ち上げがはじまると・・・雪空に花火が広がりました 

天気は雪
ネットでの中継
おそらく機材は一般用
画質も音声も、けして良好とは言えませんが
あんなにきれいで、あんなに切ない花火を 初めて見ました


なぜ
3月11日ではなく
3月10日なのかと問われた主催者は

3月11日は
忘れたくても忘れられない日
でも
一番 忘れちゃいけないのは
ほんとうになんでもない日々
幸せだったはずの
前の日なんじゃないかと思う
だから
3月10日に花火を上げたいと、話していました


なんでもない日
なんでもない朝がくることの素晴らしさを あらためてかみしめた 今朝の日の出でした
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