流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

人は死しても

2013年07月13日 | 日記
拙寺の
先代 先々代と
縁(ゆかり)の
お寺の 奥様が お亡くなりになり 愛媛へ   

猛暑の中での
お通夜 お葬儀となりましたが

本堂横の
手水鉢に 目を向けると



水に浮かんだ モミジの葉と
水に映る 屋根瓦の影と 青空が
一服の涼を 感じさせてくれました

はじめは
子供が 遊びで 葉っぱをちぎって
浮かべでもしたのか?と 思ったのですが

他の場所の
手水鉢にも 何枚かのモミジが 浮かんでいます

となれば
誰かが 心尽くしで 涼しさの演出を してくれた?

そこで
あッそうか! と思いました

お茶の心得があり
なおかつ 気さくな笑顔で
いつも 檀家のおばちゃんたちが
お寺に 寄ってくるような お人柄だった奥様です

集まり事があるたびに
お手伝いに集まる おばちゃんたちに
こういう心遣いを して見せてあげていたのでしょう

そんな
奥さまの心遣いを
今 おばちゃんたちが 受け継いでいるんですね

血のつながりなどは なくても 
その思いを 受け継いでいくことで
人の命は つながっていく 生き続けていくんだなと 感じ入った 和尚でした

合掌

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