流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

法戦式

2012年07月18日 | 日記
四国地方に
梅雨明け宣言が出て猛暑となった昨日

今治のお寺で
法戦式(ほっせんしき)という行持が行われました

法戦式は
曹洞宗のお坊さんが
一人前になるためには
必ず通らなければならない
関門のような行持のひとつです



法戦式の主役である
首座(しゅそ)という役を つとめたのは
はるばる アメリカから海を渡ってきた方でした
(写真、中央やや右で、錦織りの袱紗を掲げている方です)

その為
式の間かわされる言葉のほとんどが 英語で行われました

普段は
英語などとは縁のない お坊さんたちも
この日の為に 英語を勉強したとのことでした

首座さんは
この行持の後、さらに日本にとどまり修行を積まれ予定なのだそうです


禅の教えが海外に渡り
禅の教えを学びに 海外から人が来る時代です

日本人の場合は
ご供養をきっかけに 禅(仏)の教えにふれることが殆どですが  

彼の地の人々は
ご供養というきっかけではなく
純粋に 「教え」というか 「行」にひかれて 禅門に入ってこられます


禅の教えを求めて
海を渡って来た人の
真剣な眼差し 瞳の中に
我々、日本人のお坊さんは どう映ったでしょうか 

コメント
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