「魔法の杖」と「持つべきは友」

先日、税務署と区役所に用がありハシゴをした。車に杖を積んでは

きたが、それを使おうかどうしようかちょっと迷ったが使うことにした。

まず、税務署。番号札の発券機から用件を選択しなければならなかったが、

どれにも該当しなかったのと、幸いにも私の後ろには誰も並んでいなかったので、

1つ1つゆっくりブツブツと読み上げた。どんなに考えてもどれにも該当しない。

その様子を見ていた受付嬢が急いで近寄ってきて、用件を尋ねてくれた。

それなら2階だと案内してくれた。担当部署の方に説明したら、それは1階

だと、今度は男性が付き添って、相談カウンターの椅子に腰かけていてくれ

とのこと。住所氏名年齢電話番号などを記入しただけで、用件を全て処理してくれた。

 

次に区役所に移動し、地下駐車場から杖をつきながら次の用件の部署のカウンター

で色々質問したら、また腰を掛けてくれと待合に座らせられた。

ボードに自分の番号が表示されたので、立ち上がろうとしたら、座ったまま

お待ちくださいとのこと。書類をいただきお代を払おうとしたらカルトン

を取りに戻り、片膝をつき、お代を受け取ってくれた。そしてそれと引き換えに

領収書をカルトンに入れ、また片膝をつき、お持ちくださった。

 

税務署も区役所もたまたま空いた時間帯だったが、背中を丸めて杖をついた

おじいさん１人にこんなに親切にしてくれる。腰が治っても杖を持ち歩く方が

良いかもしれない。

 

その翌日位だったか、今度は行きつけの食品スーパーに買い物に行った。

5月から週2日だけ店舗兼住宅の店を営業しているのだが、お客様用駐車場が

確保できなくて（月極駐車場のオーナーには申し込んであるのだが空きがでない）

困っていたところ、そのスーパーで思いがけない86期の女性とバッタリ会い、

その駐車場の話をしてみた。その女性が経営しているマンションが我が家から

比較的近いところにあるからだ。そのマンションでも駐車スペースが満杯で

少し離れたところに月極駐車場があり、そこに3台借りてあるから使っていいよ

とのことだった。ありがたい。

近所の八百屋さんのお兄ちゃんが月極駐車場の私の車の隣を借りていて、

「土曜日は空いているから使っていいよ」とのことだったが、水曜日の空きが

無かったので、本当に感謝だ。

 

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